DNA IQ Automation Kit /Pre-treatment Kit (for biomek)
法医学的サンプルからのDNA精製
DNA IQ Automation Kit /Pre-treatment Kit (for biomek)
DNA IQ™ Systemは法医学または親子鑑定で検体となる血液サンプル(またはDNA含有溶液)や残留サンプル(衣類や土)からDNAを効率よく抽出することのできる DNA単離-定量システムです。使用される新しい磁性粒子は一定量のDNAを結合し、余剰のDNAをカットするため、精製後にDNAを定量する必要がありません。従って、DNAの精製からSTR分析までを簡素化・効率化し、スムーズな分析を実現します。
ユニークなDNA IQ™ Resinは、ケースワークにおける残留サンプル(衣服や土)の場合、比較的多く含まれるPCR阻害剤やその他の不純物を除去するためにデザインされています。親子鑑定やデータベース構築などに必要とされる膨大な数のサンプルを処理する場合、本システムは一定量のDNAを供給してくれます。本システムは口内スワブ、FTA®ペーパー上の凝固血液サンプル、液状血液については分析済みです(DNA IQ™ Spin Basketsは液状血液の分析には不要です。)。
DNA IQ™ Systemは、DNA精製からDNA定量、STR分析への一連の工程を確実にするためにAluQuant™ Human DNA Quantitation System および PowerPlex® 16 System でテストされています。DNA IQ™ Reference Sample Kit for Maxwell® 16 は自動精製装置 Maxwell® 16 用に開発されたカートリッジで、磁性粒子をはじめDNA精製に必要な試薬がプレパックされています。カートリッジおよび Maxwell® 16の詳細についてはこちらをご覧下さい。
Maxwell® 自動精製キットの選択ガイドもご参照ください。
- 迅速:数回のステップでPCR阻害物質をほとんど含まない良質のDNAが得られます。
- 汎用性:ケースワークおよび親子鑑定・データベース構築に最適化された2つのプロトコル。
- 効率的:少量のサンプルサイズにも対応し、液体分注装置による自動化が可能(Biomek® 2000, 3000 Tecan Freedom EVO® など)
- 安全:有機溶媒は使用しません。
U.S. Pat. Nos. 6,027,945, 6,368,800 and 6,673,631 and other patents and patents pending.
価格表
法医学的サンプルからのDNA精製
製品名 | サイズ | カタログ番号 | 数量 | 価格(¥) |
---|---|---|---|---|
DNA IQ Pre-treatment Kit ( for biomek ) | 400回分 | X7801 | 1 | 88,000 |
DNA IQ Automation Kit ( for biomek ) | 400回分 | X7811 | 1 | 132,000 |
内容
DC6700
- 1 x 3ml DNA IQ™ Resin
- 1 x 50ml Elution Buffer
- 1 x 70ml 2X Wash Buffer
- 1 x 150 mlLysis Buffer
X7801
- 1 x 16ml Proteinase K (PK) Solution
- 5 x 50ml Incubation Buffer
X7811
- 1 x DC6700 DNA IQ™ System
- 1 x A8261 Lysis Buffer (150 ml)
保存条件
室温(DC6740は-20℃保存)
※製品到着後1-Thioglycerolは4℃、Proteinase Kは-20℃で保存してください
プロメガ資料
DNA IQ System
プロトコル
製品マニュアル(Casework Protocol) | |
製品マニュアル(Database Protocol) | |
製品マニュアル (Tissue and Hair Extraction Kit ) | |
簡易マニュアル(Casework Protocol) |
アプリケーション
毛根を用いた体細胞変異の研究(DNA抽出とSTR分析) | |
Tecan Freedom EVO 100を用いたゲノムDNA精製の自動化とSTR分析 | |
Biomek 3000によるゲノムDNA精製の自動化とSTR分析 | |
テカン社 Freedom EVO 200およびDNA IQ SystemによるDNA抽出 |
パフォーマンス
髪、組織、骨からのDNA精製とSTR分析 | |
様々な法医学的サンプルからのDNA精製 |
Q&A
DNA IQ |
バックグラウンド
DNA IQ:賢いDNA精製の方法 |
(図1)血痕からのDNA精製とSTR分析
血痕からのDNA精製とSTR分析
血痕0.1ulをデニム上で乾燥させ、室温で3週間放置した後DNA IQ™でゲノムを抽出し、溶出液25ulのうち5ulをPowerPlex®16 Systemで増幅した。
(図2)Chelex® vs DNA IQ™
Chelex® vs DNA IQ™
Chelex® (左)またはDNA IQ™を用いてデニムに付着した1ulの血痕からDNAを抽出した。DNA IQ™で抽出したものはChelex®のものよりもヘモグロビン色素が除去されていることがわかる。
(図3)口内スワブからのDNA精製とSTR分析
口内スワブからのDNA精製とSTR分析
口内スワブ12検体からDNA IQ™でゲノムを抽出し、溶出液1ulをPowerPlex® 1.1 Systemで増幅し、Hitachi FMBIO® II Fluorescence Imaging Systemで分析した。全てのサンプルから容易に遺伝子型が得られた。