マルチアッセイガイド
セルベースアッセイ
マルチアッセイガイド培養細胞からより多くの情報を引き出すためのアッセイシステムおよびその組合せなどを解説
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マルチアッセイガイド 培養細胞からより多くの情報を引き出すヒント アッセイの項目 • 細胞増殖/毒性試験 • アポトーシスアッセイ • レポーターアッセイ • ADME/Tox アッセイ 2 マルチアッセイ ゲノム分析からプロテオーム分析、細胞解析へと進むに従い、複雑性はよりいっそう高まり、分 析対象を厳密に捕え、正確に解釈することがより困難になります。生体の複雑なシステムで特定 の事象を調べる際にはそれに連動するマーカーを追跡します。培養細胞を用いた実験を行う場合 にも、外部からの刺激や培養条件に対する応答性を様々なマーカーを用いて調べることができま す。近年の生物学実験では分析項目や検体数が増加する傾向にあり、優れたマーカーの発見とそ れに対する効率的なアッセイ法や試薬が望まれてきています。 1つのプレートの各ウェル内で複数マーカーを同時に測定するマルチアッセイは、 データの精度 を向上させることができると同時に時間や費用を節約すことができます。現在、正確な生物学的 情報を取得するために、生存性、アポトーシス、細胞毒性(ネクローシス)およびレポーター活 性などのパラメータが用いられ、それらのマーカー (細胞内在性/外来性) の測定が行われてい ます(下図参照)。これらのパラメータのいくつかを統合あるいは多重化してアッセイすること により、 1回の実験からより多くの情報を得ることができます。 2つの異なるレポーター酵素(細胞外来性マーカー)を測定するデュアル-ルシフェラーゼアッセ イシステムはプロメガで開発され、分子生物学から細胞生物学における幅広い分野で利用されて います。プロメガでは、これまでに蓄積された細胞ベースのアッセイ技術から新規バイオマーカー の創出、同時多項目解析を可能にするマルチアッセイ技術の開発を行い、培養細胞を用いた優れ たアッセイ系を提案しています。 CASPASE-9 ATP LCP “Live Cell” Protease Lactate Dehydrogenase DCP “Dead Cell” Protease CASPASE-3 DCP LDH TRANSFECTION Firefly Luciferase Renilla Luciferase NADH LCP DCP LDH LDH LCP STIMULUS CASPASE-8 GSH P450 PROTEASOME バイオマーカー 細胞内在性マーカー • 細胞生存性:ATP、NADH、LCP (生細胞プロテアーゼ) • 細胞毒性:LDH、DCP(死細胞プロテ アーゼ) • アポトーシス:カスパーゼ 3/7、8、9 • 酸化ストレス:GSH(グルタチオン) • 薬物動態:P450 • その他:プロテアソーム 細胞外来性マーカー(レポーター) • ホタル-ルシフェラーゼ • ウミシイタケ-ルシフェラーゼ 新規バイオマーカー:LCP, DCPについての 詳細は以下の文献をご覧下さい。 1. Prometech Journal 25, 6-14 2. Niles, A. et al. (2007) Cell Notes 19, 16-20 3. Niles, A. et al. (2007) Anal. Biochem. 366, 197-206 細胞ベースアッセイで用いられる様々なバイオマーカー ・各マーカーのアッセイシステムについては14ページ参照 ・マルチアッセイの組合わせ例については5ページ参照 マルチアッセイの最新情報については www.promega.co.jp/multiassay.htmlを参照下さい。 マルチアッセイガイド 3 マルチアッセイの利点 ■ 情報・信頼性の増加 1) 補正用データ取得による正確性・信頼性の向上 • 培養細胞で実験を行う場合、様々な事象の数値化は細胞単位あた りの値として算出し、補正を行うことにより、細胞数などに依存 しないデータが得られます。例えば、細胞生存性に関するパラメー タを内部コントロールとして組み入れることで、データのバラツ キの程度(変動係数: CV%)が抑えられ、実験間での比較や解釈も 容易に行えます(右グラフ参照)。 • 外来性のマーカーであるレポーターを利用する場合、レポーター ベクターを細胞内に導入する必要があります。この場合、レポー ターアッセイで得られる値は細胞内に導入されたベクターの割合 (トランスフェクション効率)に影響されるため、トランスフェク ション効率について補正をかける必要性が生じます。デュアル-ル シフェラーゼレポーターシステムは、この問題を解決するために 第2のレポーターを内部コントロールとして用いたシステムです (右グラフ、11ページ参照)。 2) 異なるパラメーターを測定し、 より多くの実験情報を取得 できる • 細胞死メカニズム:カスパーゼアッセイ(アポトーシス)と細胞 膜完全性(ネクローシス)の測定 • タンパク質レベルと転写レベルのP450を測定:P450アッセイとレ ポーターアッセイなど ■ コスト ・ 労力の削減 • プレート、ピペットチップなどの消耗品、試薬、テスト化合物など が節約できる。 • パラメータ測定ごとに培養細胞を用意する必要がない。 • アッセイを繰り返す労力と時間が節約できる。 Caspase activity % of average 180 160 140 120 100 80 60 40 20 0 補正前 補正後 Caspase activity % of average 200 150 100 50 0 0 2 4 6 8 10 12 14 補正前 補正後 A. B. Single Reporter Dual Reporter Reporter Relative Activity (%) 0 100 120 8.9% 1.7% Single Assay (caspase only) Multi Asssay (Nomalized caspase) 0 100 200 Caspase Relative Activity (%) 61.8% 8.0% 補正されたカスパーゼアッセイおよびデュアル レポーターアッセイにおけるCV%の低減 棒グラフ上部にCV%を示す。 マルチアッセイの操作概要 多くのマルチアッセイで採用される手法は、 発光法と蛍光法を組み合わ せたものです。 プロメガにはすでに2つのアッセイが1つのマルチアッ セイシステムとして機能する製品 (Dual-GloTM, Multi-Tox など) と、 単 一のマーカーを測定する様々な製品を用意しており、 組合わせ可能な製 品を用いてマルチアッセイをデザインすることができます (5ページ参 照)。右図のプロトコルは、1つのキットで2つのパラメーター(細胞生存 性と毒性) を測定できるMultiTox-Fluorと、カスパーゼ3/7活性を測定する Caspase-Glo® 3/7 によるトリプルアッセイの例です。 このプロトコルで は、 高濃度のアッセイ試薬を用いて蛍光アッセイを最初に行った後に発 光アッセイを行います。 7124MA テスト化合物で細胞を処理 MultiTox-Fluor 蛍光試薬添加(高濃度) Caspase-Glo® 3/7 発光試薬添加 蛍光測定 発光測定 –10 –9 –8 –7 0 2,500 5,000 7,500 10,000 GF-AFC Substrate (Viability) EC50 = 1.9nM bis-AAF-R110 Substrate (Cytotoxicity) EC50 = 1.9nM 0 10,000 20,000 30,000 log10 [Paclitaxel] M Fluorescence (RFU) Luminescence (RLU) –10 –9 –8 –7 0 2,500 5,000 7,500 10,000 GF-AFC Substrate (Viability) EC50 = 1.9nM bis-AAF-R110 Substrate (Cytotoxicity) EC50 = 1.9nM Caspase-Glo® 3/7 Assay (Apoptosis) EC50 = 1.7nM 0 10,000 20,000 30,000 log10 [Paclitaxel] M Fluorescence (RFU) Luminescence (RLU) マルチアッセイの操作例 4 Ab1 Ab1 Block nonspecific binding with block buffer. Incubate immobilized coat antibody (Ab1) with antigen (Ag) sample. Incubate with second antibody (Ab2). Incubate with enzyme conjugate (enz) that binds to Ab2. Ab1 Ab1 Ag Ag Ag Ag Ag Ag Ab1 Ab1 Ab2 Ab1 Ab2 Ab1 Ab2 enz Ab1 Ab2 enz Ab1 培養プレート アッセイプレート 細胞 + 培地 細胞 + 培地 培地除去 細胞洗浄 細胞溶解剤添加 試薬添加 基質液添加 測定 培養プレート シグナル 測定 シグナル ホモジ二アスアッセイ 従来のアッセイ方法 Non- Homogeneous Assay (従来のアッセイ方法) One Shot ! マルチアッセイを理解するために ■ 細胞状態とアッセイケミストリー マルチアッセイは、各アッセイ法に用いられるアッセイケミストリー(測定反応化学)が互いに適応するか隔離(時間的、空間的) されること、また、生じるシグナルを分離して検出できることが重要です。 マルチアッセイをデザインするには、個々のアッセイ 法で用いられるケミストリーを充分に理解する必要があります。マルチアッセイでは、反応試薬の組成、反応時の細胞膜の完全性(細 胞膜を隔てた反応の独立性)、 試薬の分注方法、 発生するシグナルの特性などを考慮する必要があります。 Product 基質 基質 Light ATP DCP Actively Lysed Cell Dead Cell Viable Cell CellTiter-FluorTM CellTiter-Blue® P450-GloTM Proteasome-GloTM + EnduRenTM CellTiter-Glo® (CytoTox-GloTM*) ONE-GloTM and Other Reporter Assay + (I) 非破壊アッセイ (III) 細胞死に伴う破壊アッセイ (II) 能動的破壊アッセイ Marker Other Assay Component Activated Substrate Non-Activated Substrate * 全溶解プロトコルによる総細胞数測定 Caspase-Glo® + Apo-ONE® CytoTox-Fluor TM CytoTox-ONETM CytoTox-GloTM + A B A+B A+B A B A. 同一ウェルに試薬を連続添加 B. 試薬のマスターミックスを添加 C. 細胞と上清に分けてアッセイ Product 基質 基質 Light ATP DCP Actively Lysed Cell Dead Cell Viable Cell CellTiter-FluorTM CellTiter-Blue® P450-GloTM Proteasome-GloTM + EnduRenTM CellTiter-Glo® (CytoTox-GloTM*) ONE-GloTM and Other Reporter Assay + (I) 非破壊アッセイ (III) 細胞死に伴う破壊アッセイ (II) 能動的破壊アッセイ Marker Other Assay Component Activated Substrate Non-Activated Substrate * 全溶解プロトコルによる総細胞数測定 Caspase-Glo® + Apo-ONE® CytoTox-Fluor TM CytoTox-ONETM CytoTox-GloTM + A B A+B A+B A B A. 同一ウェルに試薬を連続添加 B. 試薬のマスターミックスを添加 C. 細胞と上清に分けてアッセイ 細胞状態とアッセイケミストリー 試薬の分注タイプ 細胞非破壊アッセイ(I) はインタクトな生細胞を維持できるため様々なマルチアッセイに応用することができます。 最初のアッセイ が非破壊的に実施され、アッセイケミストリーが細胞に負の影響を与えなければ、第2のケミストリーの選択範囲が広がります。一方、 能動的な細胞破壊アッセイ(II) は、界面活性剤などを含む試薬で強制的に全細胞を溶解するため、次のアッセイに細胞を用いること ができない反面、 破壊直前の細胞内の状況をスナップショット的に切り取ることで正確に知ることができ、 長時間アッセイケミス トリーに暴露して細胞生理に影響を与えるようなことはありません。 通常、細胞非破壊アッセイの後に組み合わせます。 細胞死に 伴う破壊アッセイ (III) は、細胞死により細胞膜が壊れ、細胞の内容物が漏出したものを培養上清などを利用して定量し、細胞毒性、 生存性を評価することができます。 マルチアッセイにおける試薬の添加方式 (分注タイプ) には大きく以下の3つがあります A) 同一ウェルに複数の試薬を連続して添加 B) 複数のアッセイ試薬成分を含むマスターミックスを添加 C)培養細胞(マスタープレート)から培地の一部を別のプレートに分注し、それぞれをアッセイ マルチアッセイガイド 5 * 分注タイプ(4ページ参照) A. 同一ウェルに複数のアッセイ試薬を連続して添加。 B. 複数のアッセイ試薬成分を含むマスターミックスを添加。 C. 培養細胞(マスタープレート)から培地の一部を別のプレートに分注し、それぞれアッセイ。 マルチアッセイの組合わせ 1st アッセイ 2nd アッセイ 分注タイプ* シグナルの分離技術 細胞生存性および細胞毒性(生プロテアーゼ)(死プロテアーゼ) MultiTox-Glo Assay A 検出法 (蛍光-発光) 細胞生存性および細胞毒性(生プロテアーゼ)(死プロテアーゼ) MultiTox-Fluor Assay B 蛍光 (400Ex/505Em-485Ex/520Em) 細胞毒性および全細胞数(死プロテアーゼ)(死プロテアーゼ) CytoTox-GloTM Assay A 細胞状態(死細胞-細胞溶解) 細胞生存性 (生プロテアーゼ) CellTiter-Fluor TM Assay レポーターアッセイ(ホタル-ルシフェラーゼ) ONE-GloTM Assay 他 A 検出法(蛍光-発光) アポトーシス経路(カスパーゼ3/7 or 8 or 9) Caspase-Glo® 3/7, 8 または9 Assay A 検出法(蛍光-発光) 細胞生存性(ATP) CellTiter-Glo® Assay A 検出法(蛍光-発光) グルタチオンアッセイ GSH-GloTM Assay A 検出法(蛍光-発光) 細胞生存性(NADH ) CellTiter-Blue® Assay アポトーシス(カスパーゼ3/7) Apo-ONE® Caspase-3/7 Assay A 蛍光 (560Ex/590Em-499Ex/521Em) アポトーシス(カスパーゼ3/7) Caspase-Glo® 3/7 Assay A 検出法 (蛍光-発光) 細胞毒性 (死プロテアーゼ) CytoTox-Fluor TM Assay アポトーシス経路(カスパーゼ3/7 or 8 or 9) Caspase-Glo® 3/7, 8 または9 Assay A 検出法(蛍光-発光) 細胞生存性(ATP) CellTiter-Glo® Assay A 検出法(蛍光-発光) レポーターアッセイ(ホタル-ルシフェラーゼ) ONE-GloTM Assay 他 A 検出法(蛍光-発光) 細胞毒性 (LDH) CytoTox-ONETM Assay 細胞生存性(ATP) CellTiter-Glo® Assay A or C 検出法(蛍光-発光) アポトーシス(カスパーゼ3/7) Caspase-Glo® 3/7 Assay A 検出法(蛍光-発光) アポトーシス(カスパーゼ3/7) Apo-ONE® Caspase-3/7 Assay C 蛍光 (560Ex/590Em-499Ex/521Em) レポーターアッセイ (ウミシイタケ-ルシフェラーゼ) EnduRenTM Live Cell Substrate 細胞生存性(ATP) CellTiter-Glo® Assay A 細胞状態(生細胞-細胞溶解) アポトーシス(カスパーゼ3/7) Apo-ONE® Caspase-3/7 Assay A 細胞状態(生細胞-細胞溶解) 検出法(発光-蛍光) アポトーシス(カスパーゼ3/7) Caspase-Glo® 3/7 Assay A 細胞状態(生細胞-細胞溶解) アポトーシス経路 (カスパーゼ8 or 9) Caspase-Glo® 8 または9 Assay アポトーシス経路(カスパーゼ3/7) Apo-ONE® Caspase-3/7 Assay B 検出法(発光-蛍光) 誘導 P450 P450-GloTM Assay 細胞生存性(ATP) CellTiter-Glo® Assay C 培地と細胞の分取 レポーターアッセイ(ホタル-ルシフェラーゼ) ONE-GloTM Assay 他 C 培地と細胞の分取 レポーターアッセイ(ホタル-ルシフェラーゼ)(ウミシイタケ-ルシフェラーゼ) Dual-GloTM または Dual-Luciferase® Assay A 基質 (ルシフェリン-セレンテラジン) レポーターアッセイ(緑ルシフェラーゼ)(赤ルシフェラーゼ) Chroma-GloTM Assay B 測定波長(Em537-Em613) 1st / 2nd アッセイ 3rd アッセイ 分注タイプ* シグナルの分離技術 細胞生存性および細胞毒性 (生プロテアーゼ) (死プロテアーゼ) MultiTox-FluorAssay アポトーシス経路(カスパーゼ3/7 or 8 or 9 ) Caspase-Glo® 3/7, 8 または9 Assay A 検出法(蛍光-発光) レポーターアッセイ(ホタル-ルシフェラーゼ) Bright-GloTM AssayまたはSteady-Glo® Assay、他 A 検出法(蛍光-発光) 6 Ab1 Ab1 Block nonspecific binding with block buffer. Incubate immobilized coat antibody (Ab1) with antigen (Ag) sample. Incubate with second antibody (Ab2). Incubate with enzyme conjugate (enz) that binds to Ab2. Ab1 Ab1 Ag Ag Ag Ag Ag Ag Ab1 Ab1 Ab2 Ab1 Ab2 Ab1 Ab2 enz Ab1 Ab2 enz Ab1 培養プレート アッセイプレート 細胞 + 培地 細胞 + 培地 培地除去 細胞洗浄 細胞溶解剤添加 試薬添加 基質液添加 測定 培養プレート シグナル 測定 シグナル ホモジ二アスアッセイ 従来のアッセイ方法 Non- Homogeneous Assay (従来のアッセイ方法) One Shot ! マルチアッセイに適したプロメガ試薬の特性 ■ ホモジニアス 多くのプロメガのアッセイシステムは、簡便な操作 ( 試薬添加 → 混和 → 測定 ) でアッセイが行えるホモジニアスフォーマットを採用しており、培 地の除去や細胞の洗浄を行わずに培養ウェルでそのままアッセイを実施す ることができます。 これは、採用されているアッセイケミストリーが、培 地や血清、 界面活性剤などに影響を受けにくい性質を持つために実現する ものです。 マルチアッセイに使用する試薬を随時添加するだけでそれぞれ のシグナルが得られるため、 自動化も容易です。 ■ 高感度 発光測定および蛍光測定はともに感度に優れた方法であり、 現在では多く のアッセイシステムで広く利用されています。 特に発光法は蛍光法よりも 感度が高く、 さらにバックグラウンドが低いため、 複雑な生体環境を有す る培養細胞を用いたアッセイ系には最適です。 弊社は安定性や頑健性に関 する特殊な発光技術を有しており、 他のアッセイケミストリーとの相性に 優れています。 発光法と蛍光法を組み合わせた高感度マルチアッセイは、 より多くの情報を少スケール (>96ウェル形式) でも取得することができ ます。 ■ 幅広いアッセイケミストリー プロメガには様々な測定原理を採用した細胞ベースのアッセイシステムが 揃っています。 その原理の違いをマルチアッセイの設計に応用することに より、様々なバリエーションのアッセイを構築することができます。 特に ルシフェラ—ゼ反応は、 高感度に測定できる発光シグナルを生じ、 この反 応を構成するルシフェラーゼ、 ルシフェリン、 ATPそれぞれを細胞内マー カーの測定に利用することができます (右図参照)。 マルチアッセイに利用可能な反応/シグナルの分離要素 検出法の違い : 発光 + 蛍光 波長の違い : 蛍光波長 細胞状態の違い : 生細胞アッセイ + 細胞溶解アッセイ 基質の違い : ルシフェリン + セレンテラジン 各アッセイについては14ページをご覧ください。 蛍光物質 AFCとR110の励起波長と蛍光波長の違い フィルターを用いることにより異なるシグナルとして検 出することができる。 0 10 20 30 40 50 60 70 360 410 460 510 560 Wavelength [nm] % Transmission AFC ex AFC em R110 ex R110 em 5404MH ルシフェラーゼ を定量するアッセイ + ATP luciferase N S S N COOH Glo ATP ATP ATP ATP ATP Lyse Cell + ATP Luciferase Luciferase N S S N COOH Glo Promoter Caspase-3 + ATP (or other protease) N S S N CO2H H2N N S S N Z-DEVD–N H DEVD + CO2H Glo luc HO HO luciferin luciferin luciferin proluciferin ATP を定量するアッセイ ルシフェリン を定量するアッセイ ルシフェラーゼ反応の様々な発光測定法への応用 ホモジニアスアッセイの操作概要 マルチアッセイガイド 7 4754MA 500 600 700 800 900 1,000 1,100 1,200 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 6 10 14 18 22 26 TRA IL Caspase-8 Vehicle Caspase-8 TRA IL Caspase-3/7 Vehicle Caspase-3/7 Caspase-3/7 Activity (RFU x 103 ) Duration of Drug Exposure (Hours) Caspase-8 Activity (RLU) Jurkat 細胞を25,000個/ウェルで播種した。 TRAIL(Chemicon, 終濃度100ng/ ml) またはコントロール (10% FBSを含むRPMI 1640) 50µlをタイムポイ ントごとの複製ウェルに1時間づつずらして10時間にわたって添加した。 Caspase-Glo® 8 Reagentはアッセイバッファーと基質を組み合わせて調製し た。蛍光カスパーゼ3/7基質 (Z-DEVD-R110) をCaspase-Glo® 8 Reagentに混 和し、終濃度50µMにした。調製した試薬100µlを添加した後、60分間インキュ ベーションし、 発光および蛍光を測定した。 TRAIL添加によるアポトーシス誘導がカスパーゼ-8およびカスパーゼ3/7 の経路によるものであることが示唆された。 <プロトコル> 1. 96ウェルプレート(黒または白)で細胞を培養 (培地100µl)し、薬剤で処理。 2. Caspase-Glo® 8または9AssayReagentを調製。 Apo-ONE® Substrateを解凍し、Caspase-Glo® 8 ま た は 9 A s s a y R e a g e n t で 2 0 0 倍 に 希 釈 (50µl/10ml Caspase-Glo® Reagent)。このアッ セイ法ではApo-ONE® Bufferは未使用。各ウェ ルに等量(100µl)添加。 3. 室温で1時間インキュベーション Technical Bulletin #TB332または#TB333に従い 発光を測定し、カスパーゼ-8または-9活性を測定。 4. Technical Bulletin #TB295に従いApo-ONE® Homogeneous Caspase-3/7 Assayで蛍光 (485Ex/527Em)を測定し、カスパーゼ-3/7活性 を測定。 マルチアッセイの実例(1) A. 細胞死のメカニズム 細胞の生存性の決定は、癌、アポトーシス、細胞病理、発生メカニズム、薬物毒性などの理解に必要です。 また、薬剤の有効性や安 全性を見る上でも細胞の変化やメカニズムを調べることは重要です。マルチアッセイにより同一サンプルのカスパーゼ活性(アポトー シス) や細胞膜の障害性 (ネクローシス)、 生存性などを同一ウェルで検出することができます。 また、 細胞ベースのアッセイ系は、 in vivoでの実験を予見できる可能性を有する生物学実験において必須の技術ですが、 細胞内の複 雑性は特有の生物学的変動を示す結果となり、データの解釈を複雑にする場合があります。 そのため、細胞の生存性について補正を 行い、 実験で得られた反応結果の有効性について確認する作業が必要になる場合があります。 カスパーゼ経路の同定 (カスパーゼ 3/7とカスパーゼ 8 または9) [例A-1参照] アポトーシス、ネクローシスと細胞数(生存性) (カスパーゼ 3/7 と 細胞内酵素の漏出) [例A-2参照] 本当に細胞死を起こしているのか? (毒性試験および生存性試験による確認) [例A-3参照] 例A-1) カスパーゼ-8アッセイとカスパーゼ3/7アッセイのマルチアッセイ 使用キット : Apo-ONE® + Caspase-Glo®-8 シグナルの分離 : 蛍光 – 発光 分注タイプ : Bタイプ 8 6663MA –10 –9 –8 –7 0 2,500 5,000 7,500 10,000 MultiTox-Fluor: GF-AFC (Viability) EC50 = 1.9nM MultiTox-Fluor: bis-AAF-R110 (Cytotoxicity) EC50 = 1.9nM Caspase-Glo® 3/7 Assay (Apoptosis) EC50 = 1.7nM 0 10,000 20,000 30,000 log10 [Paclitaxel] M Cytotoxicity/Viability Fluorescence (RFU) Apoptosis Luminescence (RLU) –7 –6 –5 –4 0 3,000 6,000 9,000 12,000 MultiTox-Fluor: bis-AAF-R110 (Cytotoxicity) EC50 = 6.87µM MultiTox-Fluor: GF-AFC (Viability) EC50 = 6.89µM Caspase-Glo® 3/7 Assay (Apoptosis) EC50 = ND 0 1,000 2,000 3,000 4,000 log10 [Ionomycin] M Cytotoxicity bis-AAF-R110 (RFU) Viability/Apoptosis GF-AFC and Caspase-Glo® Signal A. B. 添加する化合物の違いによるアポトーシスを伴う細胞死、伴わない細胞死 が確認された。 Jurkat細胞を、さまざまな濃度のパクリタキセル (24時間) またはイオノマ イシン(6時間)存在下でインキュベーションした。 MultiTox-Fluor Reagent を添加してデータを収集した。 Caspase-Glo® 3/7 Reagentを添加して発光を 測定した。 パネルA:パクリタキセルはアポトーシス (カスパーゼ誘導) に より細胞毒性を引き起こす。 パネルB : イオノマイシンは細胞毒性を引き起 こすが、カスパーゼは誘導しない(一次ネクローシスである可能性が高い)。 <プロトコル> 1. 96ウェルプレート(黒または白)で細胞を培 養(培地100µl)し、薬剤で処理。 2. MultiTox-Fluor Substrates(GF-AFC、bis-AAFR110)を10X濃度に再溶解し、10µl/well添加。 3. 軽く振盪して37℃で0.5~3時間インキュベー ション。Technical Bulletin #TB348に従い蛍 光を測定(Live-cell:400Ex/505Em、Deadcell:485Ex/520Em)し、細胞毒性・細胞生 存性を測定。 4. 等量のCaspase-Glo® 3/7 Reagentを各ウェル に添加。 5. ルシフェラーゼが定常状態に達するまで室 温で30分インキュベーション。Technical Bulletin #TB323に従い発光を測定。 例A-2) 細胞生存性/毒性試験とカスパーゼ3/7アッセイのマルチアッセイ 使用キット : MultiTox-Fluor + Caspase-Glo® 3/7 シグナルの分離 : 蛍光-発光 および 蛍光波長 分注タイプ : Aタイプ マルチアッセイガイド 9 6664MA –10 –9 –8 –7 –10 –9 –8 –7 5,000 10,000 15,000 MultiTox-Glo: AAF-Glo (Cytotoxicity) EC50 = 7.6nM MultiTox-Glo: GF-AFC (Viability) EC50 = 8.5nM MultiTox-Fluor: GF-AFC (Viability) EC50 = 3.6nM 2,000 4,000 6,000 log10 [Camptothecin] M Viability Luminescence (RLU) Cytotoxicity Fluorescence (RFU) 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 MultiTox-Fluor: AAF-Glo (Cytotoxicity) EC50 N.D. 2,750 3,250 3,750 log10 [Cycloheximide] M Viability Fluorescence (RFU) Cytotoxicity Fluorescence (RFU) A. B. 生存性と毒性の両方を調べることにより、生存性低下を伴う細胞毒性と 細胞周期の休止状態を識別することができた。 <新しいマルチアッセイ構築のヒント> このガイドブックで紹介している例は、プロメガ で確認したマルチアッセイの一部です。このガイ ドに載っていない組合せ、またこれから発売され る製品のマルチアッセイを構築することはもちろ ん可能です。次のポイントに気をつけて、新しく マルチアッセイを構築してみましょう。 ① 原則として発光アッセイ同士は組み合わせない 悪い組合せ:Caspase-Glo® 3/7(発光)とホタルレ ポーターアッセイ →1stアッセイと2ndアッセイ のシグナルを分けることができない。 例外)基質が異なる場合(Dual-Luciferase®アッ セイ、11ページ、例B-3)、細胞と上清に分ける 場合(ホタルレポーターアッセイとP450-GloTM Nonlyticアッセイ、13ページ、例C-3)。 ② 蛍光アッセイ同士の組合せはフィルターでそ れぞれのシグナルが分けられる組合せを選ぶ 悪い組合せ:Apo-ONE®(Ex498/Em521)と CytoTox-Fluor TM(Ex485/Em520)をAタイプで アッセイ →励起、検出波長が重なる。 良い組合せ:例A-3, B →励起、検出波長が異なる。 ③ 細胞を壊さないアッセイが先、細胞を溶解す るアッセイは後 悪い組合せ:ホタルレポーターアッセイ(細胞 溶解)後に細胞生存性アッセイ(細胞を壊さな い)→先にレポーターアッセイをすると細胞が 死ぬので、細胞生存性アッセイができない。 良い組合せ:10ページ、例B-1→先に細胞生存性 アッセイを行っている。 ④ 蛍光アッセイが発光アッセイに影響しない 悪い組合せ:CellTiter-Blue®(蛍光)とCaspaseGlo® 8、9アッセイ→CellTiter-Blue®の蛍光物質が ルシフェラーゼ発光を阻害し、感度が低くなる。 例外)発光アッセイのシグナルが十分高く、蛍 光物質の発光阻害を受けてもシグナルの直線性 が保たれる場合(CellTiter-Blue®[蛍光])と Caspase-Glo® 3/7[発光]など)。 良い組合せ:10ページ、例B-1 →CellTiter-FluorTM の蛍光物質はルシフェラーゼ発光を阻害しない。 できるかな?と思ったら… テクニカルサービスにご相談下さい。 ● www.promega.co.jp/multiassay.html ● Tel. 03-3669-7980 / Fax. 03-3669-7982 ● E-Mail : prometec@jp.promega.com Jurkat細胞に、 所定の濃度のカンプトテシンまたはシクロヘキシミドを添加し て37℃で24時間インキュベーションした。 パネルA:MultiTox-Glo Reagentを 添加し、発生したシグナルを測定した。生細胞数の減少はGF-AFC基質で測定し、 細胞毒性の増大はAAF-GloTM 基質で測定した。 最高濃度のカンプトテシン添加 時のデータは、カンプトテシンが細胞毒性を引き起こすことを示している。 パ ネルB:MultiTox-Fluor Reagentを添加し、蛍光反応を測定した。 AFC蛍光の減 少に応じたR110蛍光の増加は認められなかった。 細胞を形態学的に観察した ところ、 最高濃度のシクロヘキシミド添加時には細胞周期の停止が生じていた ものの細胞毒性は生じていないことが確認された。 したがって、最高濃度のシ クロヘキシミドによる生細胞数マーカーの“低下”は、細胞分裂を停止した細 胞が未処理のコントロールよりも多いことを反映していると考えられる。 <プロトコル> 製品添付の標準プロトコル参照 MultiTox-Glo Technical Bulletin: www.promega.com/tbs/tb358/tb358.pdf MultiTox-Fluor Technical Bulletin: www.promega.com/tbs/tb348/tb348.pdf 例A-3) 生存性試験と毒性試験とのマルチアッセイ 使用キット : MultiTox-Gloまたは MultiTox-Fluor シグナルの分離 : 蛍光-発光または蛍光波長 分注タイプ : AまたはBタイプ 10 マルチアッセイの実例(2) B. レポーターアッセイの補正 細胞外来性のマーカーであるレポーターは、その元となるレポーター遺伝子を細胞内に導入するステップを伴うため、トランスフェ クション効率などの変動により、レポーターの発現規模に対して予想外の影響が現れる可能性があります (トランジェント-トラン スフェクション)。これは、細胞への刺激に応答する実験レポーターとともに恒常的に発現する内部標準用のレポーターを導入する ことで補正をかけて回避することができます。 また、安定に導入された(ステイブル-トランスフェクション)レポーター遺伝子を 有する細胞も細胞数による補正を行うことにより変動を抑えた、 正確なデータが得られます。 細胞数(生存性)による補正 (ルシフェラーゼと生存性マーカー) [例B-1, B-2参照] トランスフェクション効率の補正 (ホタルおよびウミシイタケルシフェラーゼ) [例B-3参照] 7543MA Log10 [Ionomycin] M -7 -6 -5 -4 0 500 1000 1,500 CellTiter-Fluor™ Assay ONE-Glo™ Assay 0 5 × 105 10 × 105 15 × 105 Viability Fluorescence (RFU) Reporter Activity Luminescence (RLU) 高濃度イオノマイシン添加によるNFAT転写活性の低下が細胞毒性に よるものであることが分かった。 <マルチアッセイのヒント> CytoTox-GloTM とGloタイプのLuciferase Assayの 組合わせも原理的に可能です(未試験)。 1.培地上澄を別プレートに分注し、CytoTox-GloTM Reagent を添加。 2.発光を測定。 3.細胞の残るマスタープレートにGlo Luciferase Assay Reagent を添加。 4.発光を測定。 詳細については弊社テクニカルサービスにお問い 合わせください。 GloResponse™ NFAT-RE-luc2P HEK293 (10,000 cells/well, 100µl/well)を、 DMEM/10%FBS (ハイグロマイシンBと、NFAT転写因子を活性化するPMAを 含む) 培地で希釈したイオノマイシンで処理をした。 37℃で6時間処理後、 5×で調製したCellTiter-Fluor™ Reagentを各wellに20µl加えた。 37℃で30分 後、AFC蛍光ユニット(405nmEx/495-505 nmEm)を装着したGloMax® -Multi Detection Systemで検出した。 その後、ONE-Glo™ Reagentを加え、GloMax® -Multi Detection Systemで発光検出を行った。 <プロトコル> 1. 96ウェルプレート(黒または白)で細胞を培 養(培地100µl)し、薬剤で処理(6時間)。 2. 5X濃度に溶解したCellTiter-Fluor™ Reagent (Assaybuffer2mlに対して、GF-AFCsubstrate 10µlを混合)、20µl/well添加。 3. 軽く振盪して37℃で30分間インキュベー ション。Technical Bulletin #TB371に従い蛍光 を測定し、細胞生存性を測定。 4. 等量のONE-Glo™ Reagentを各ウェルに添加 し、Technical Bulletin #TM292に従い発光を 測定。 例B-1) 生存性試験とシングル-ルシフェラーゼアッセイのマルチアッセイ 使用キット : CellTiter-Fluor™ + ONE-Glo™ シグナルの分離 : 蛍光 – 発光 分注タイプ : Aタイプ マルチアッセイガイド 11 0 Renilla 1 Renilla 2 Nonspecific 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 4405MA12_3A A. B. Luminescence (RLU) 0.00 Renilla 1 Renilla 2 Nonspecific 0.01 0.02 0.03 0.04 Normalized Luminescence 40,000 35,000 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0 pXP1Rsal pXB1 pXP1EcoR1 Day 1 Day 2 RLU (Firefly Luciferase) A. 0.08 0.07 0.06 0.05 0.04 0.03 0.02 0.01 0 pXP1Rsal pXB1 pXP1EcoR1 Day 1 Day 2 Ratio (Firefly /Renilla) B. 細胞生存性で補正することにより、shRNA配列のsiRNA 効果に関する データのバラツキが低減された。 部分欠失によるプロモーター活性の変化について内部コントロールで補 正することにより、異なる日に実施した実験でも再現性の高いデータが 得られた。 EnduRen™ Substrate は、生きた細胞でのレポーター活性 (発光) を検出する ことができるため、測定後のサンプルは、他の二次アッセイに利用することが 可能である。有用な例として、レポーター活性を細胞数で補正する事例がある。 ウミシイタケルシフェラーゼが恒常的に発現したHeLa細胞を使ってRNAiの実 験の効果を調べた。 調製元となるDNAが異なる、同じ配列のshRNA(Renilla1, Renilla 2)の効果を調べた。 下図(Panel A)では、二つのshRNAが確かにウ ミシイタケの発光を抑制することが示されているがその効果は異なるように 観察された。下図(Panel B)では、得られた発光値を細胞数で補正しており、 二つのshRNAの効果がほぼ同一であることが示されている。shRNAの配列が同 じであることから、抑制効果も同じことが期待され、そのような結果が得られ た。 また、標準偏差も2倍以上小さくなり、細胞数で補正することで、より精 度の高い実験結果が得られることが示された。 <プロトコル> 1. ウミシイタケルシフェラーゼを発現した細胞 を96ウェルプレート(白色)で培養 2. shRNAを細胞に導入 3. EnduRenTM Live Cell Substrateを培養液に添加 (最終60µM)。 4. ウミシイタケルシフェラーゼによる発光を検 出 (1.5~24時間) 5. CellTiter+Glo® Reagentを添加し、発光を測定 ※どちらのアッセイも発光を検出するが、ウミ シイタケルシフェラーゼの発光は、CellTiterGlo® を加えると消光するため、2つのシグナル は干渉しない。 例B-2) ウミシイタケルシフェラーゼレポーターアッセイと細胞生存性試験のマルチアッセイ 使用キット : EnduRen™ + CellTiter-Glo® シグナルの分離 : 基質の違いおよび消光作用 分注タイプ : Aタイプ 27-水酸化酵素遺伝子のプロモーター領域を同定するため、 遺伝子の上流領域 の配列からそれぞれの長さの断片をpGL3-Basicベクターにクローニングし、 pXP1Rsal (700bp)、pXB1 (413bp)、pXP1EcoRI (257bp)を作成した。 これらの ホタルルシフェラーゼベクターとともに、 内部標準コントロールとしてTKプロ モーター制御下でウミシイタケルシフェラーゼを発現するpRL-TKベクターを哺 乳動物細胞にコトランスフェクションした。同じようにトランスフェクションし たものを2プレート用意し、異なる日にアッセイを行った。 アッセイはマニュア ル(#TM040)に従って行った。 パネルAはホタルルシフェラーゼのみのデータ を示し、 パネルBは同じホタルルシフェラーゼのデータをウミシイタケルシフェ ラーゼの値で標準化したものを示す。 それぞれのデータは2サンプルの平均を示 し (n=2)、異なる日に実施したアッセイの結果と比較した (Day1、Day2)。 <プロトコル> 製品添付の標準プロトコル TM 040参照 www.promega.com/tbs/tm040/tm040.pdf 例B-3) ホタルとウミシイタケルシフェラーゼのマルチアッセイ 使用キット : Dual-Luciferase® Reporter Assay シグナルの分離 : 基質の違い 分注タイプ : Aタイプ 40,000 35,000 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0 pXP1Rsal pXB1 pXP1EcoR1 Day 1 Day 2 RLU (Firefly Luciferase) A. 0.08 0.07 0.06 0.05 0.04 0.03 0.02 0.01 0 pXP1Rsal pXB1 pXP1EcoR1 Day 1 Day 2 Ratio (Firefly /Renilla) B. 12 マルチアッセイの実例(3) C.その他のマルチアッセイの可能性 細胞現象の指標となる複数マーカーを測定する上で、個々のアッセイケミストリーの適応性やシグナルの分離などの項目がクリアー されれば、様々な発光、蛍光測定法のマルチアッセイが可能です。 マルチアッセイ機能と高感度な発光アッセイ法を組み合わせる ことにより、ADME/Tox 試験に用いられる初代培養細胞や幹細胞の数を抑えることができます。有用なマルチアッセイの例として、 CYP450活性とレポーター活性、 グルタチオン (GSH) レベルと細胞生存性などが考えられます。 プロメガでは発光法を中心とした多くの酵素アッセイシステムを開発しており、マルチアッセイに関する情報も蓄積されています。 ご希望のアッセイの組合せなど、 マルチアッセイに関するご意見、 ご質問は弊社テクニカルサービスまでお寄せください。 グルタチオンレベルの細胞生存性による補正 (グルタチオンと生存性マーカー) [例C-1参照] プロテアソーム活性とアポトーシスの関連性 (プロテアソームとカスパーゼ3/7) [例C-2参照] P450のタンパク質レベルと転写レベルの同時測定 (P450活性と3A4プロモーターを用いたレポーター試験) [例C-3参照] GSHレベルの変化と細胞数を測定することで、酸化ストレスと生存性 に関する細胞の状態を知ることができた。 0 123 4 5 6 Staurosporine (µM) 0 2 4 6 8 10 Viability Fluorescence (X103 ) GSH Luminescense (X106 ) 0 1 2 3 4 5 6 7 CellTiter FluorTM (Viability) & GSH-GloTM (Stress) Multiplex CellTiter FluorTM (Viability) GSH-GloTM (GSH) GSH Viability 7607MA CellTiter-Fluor and GSH-Glo Multiplex (from the presentation “Multiplexing Luminescent ADME-Tox Cell-Based Assays” by Terry Riss) <プロトコル例> 1.CellTiter-Fluor™ を添加した後、37℃でインキュ ベーションし、蛍光を測定。 2.培地を除き、GSH-Glo™ Reagent を添加した 後、30分間インキュベーション。 3.Luciferin Detection Reagentを添加し、15分間 インキュベーション。 4.発光を測定。 グルタチオン (GSH) は主要な非タンパク質チオールとして真核細胞に多く 存在し、様々な代謝経路で重要な役割を果たしています。 生体異物や活性酸 素種 (ROS) の解毒機構や細胞内の酸化還元調節に深く関与しており、活性 酸素種や不測の薬物間相互作用はGSHレベルを低下させる場合があることが 知られています。 そのため、酸化ストレスの促進やアポトーシス、細胞死を ひき起こす毒性反応を評価する上でGSHレベルの測定は非常に重要です。 例C-1) グルタチオン アッセイと細胞生存性試験のマルチアッセイ 使用キット : CellTiter-Fluor™ + GSH-Glo™ シグナルの分離 : 蛍光 – 発光 分注タイプ : Aタイプ マルチアッセイガイド 13 inducible 3A4 luc PXR constitutive Luciferase Light Reporter Gene Assay + Drug PXR Drug RXR Light P450 Endogenous CYP3A gene(s) endogenous P450-GloTM Assay 7608MA 0.0001 0.001 0.01 0.1 1 Epoxomicin (µM) 0 100 200 300 400 500 600 700 0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000 8000 1.5hr proteasome 4.5hr proteasome 1.5hr caspase-3/7 4.5hr caspase-3/7 Proteasome Luminesence Apoptosis Fluorescence Apo-ONE and Proteasome-Glo Multiplex (from the presentation “Multiplexing Luminescent ADME-Tox Cell-Based Assays” by Terry Riss) <プロトコル例> 1. Proteasome-GloTM Cell Based Reagentを添加 し、インキュベーション。 2. 発光を測定。 3. Apo-ONE® Reagentを添加し、インキュベー ション。 4. 蛍光を測定。 プロテアソームは、 近年 抗がん治療を目的とした特異性の高いプロテアソー ム阻害剤の開発などが行われ、注目を集めています。 弊社では細胞ベースの プロテアソームアッセイシステムを開発しており、カスパーゼ3/7アッセイシ ステムとのマルチアッセイにも適応します。 以下の例では、細胞内のプロテ アソーム活性を測定するためにProteasome-Glo™ Cell Based Reangentを細 胞に添加、 発光測定し、 同じウェルでアポトーシスの指標であるカスパーゼ -3/7活性を測定するためにApo-ONE® Reagent を加え、蛍光を測定しました。 エポキソマイシンは1時間ではカスパーゼ活性を誘導せずにプロテアソーム を阻害しましたが、 4.5時間後では0.04µM以上の濃度でアポトーシスを誘導 しました。 例C-2) プロテアソーム と カスパーゼのマルチアッセイ 使用キット : Proteasome-Glo™ Cell Based+ Apo-ONE® シグナルの分離 : 発光 – 蛍光 分注タイプ : Aタイプ P450は薬物の代謝/排泄に深く関与しており、薬剤によるP450の発現誘導(転 写活性の増加) および酵素阻害 (代謝活性の低下) を調べることは薬剤の開 発を行う上で非常に重要です。3A4プロモーターを導入したルシフェラーゼベ クターおよびPXRを恒常的に発現するベクターをトランスフェクションする ことにより、3A4の転写活性と代謝活性を測定することも可能です (詳細につ いてはお問い合わせください)。 例C-3) P450 とルシフェラーゼレポーターのマルチアッセイ 使用キット : P450-Glo™ + Glo – Luciferase Asssay シグナルの分離 : 発光 – 発光 分注タイプ : Cタイプ <プロトコル例> 1. P450-GloTM Substrate を添加し、インキュベー ション。 2.培地を別プレートに分注し、Luciferin Detection Reagent を添加。 3.発光測定。 4.細胞の残るマスタープレートにGlo Luciferase Detection Reagent を添加。 5. 発光を測定。 プロテアソーム活性はエポキソマイシン濃度上昇に従い低下する一方、 アポトーシスは一定濃度以上のエポキソマイシンで誘導されることが分かった。 14 アッセイ試薬の特長 製品名 測定パラメーター 検出 * 測定時の 細胞状態 インキュ ベーション 時間 シグナル 安定性 感度(細胞) 細胞生存性試験 MultiTox-Fluor 生細胞由来および死細胞 由来のプロテアーゼ 蛍光(Ex400/Em505) /(Ex485/Em520) [F, A, B] 生細胞 0.5-3時間 - 死細胞10個 /生細胞40個 MultiTox-Glo 生細胞由来および死細胞 由来のプロテアーゼ 蛍光(Ex400/Em505) /発光 [F, A, L] 生細胞 0.5-3時間 5時間以上 (発光) 死細胞10個 /生細胞40個 CytoTox-GloTM 死細胞由来プロテアーゼ 発光 [L] 生細胞 (細胞溶解#) 15分間 5時間以上 (発光) 死細胞10個 CellTiter-Glo® ATP (エネルギー合成能) 発光 [L] 細胞溶解 10分間 5時間以上 <生細胞10個 CytoTox-Fluor TM 死細胞由来プロテアーゼ 蛍光 (Ex485/Em520) [F, B] 生細胞 0.5-3時間 - 死細胞10個 CellTiter-Fluor TM 生細胞由来プロテアーゼ 蛍光 (Ex400/Em505) [F, A] 生細胞 0.5-3時間 - 40個 CellTiter-Blue® NADH 蛍光 (Ex560/Em590) [F, G] 生細胞 1-4時間 24時間以内※ 50個 CytoTox-ONETM LDH 蛍光 (Ex560/Em590) [F, G] 生細胞 10分間 2日※※ (約1~2時間) 200個 ※Stop Solutionを添加した場合。 ※※Stop Solutionを添加し、培地に血清が含まれる場合(血清が含まれていない場合は1~2 時間) #全溶解プロトコルによる全細胞数測定を行う場合は細胞溶解剤を別途添加(オプション) アポトーシスアッセイ Apo-ONE® Caspase-3/7 蛍光(Ex498/Em521) [F, B] 細胞溶解 0.5-18時間 - 200個 Caspase-Glo® 3/7 Caspase-3/7 発光 [L] 細胞溶解 0.5-3時間 4時間以上 20個 Caspase-Glo® 8 Caspase-8 発光 [L] 細胞溶解 0.5-3時間 2時間以上 1000個 Caspase-Glo® 9 Caspase-9 発光 [L] 細胞溶解 0.5-3時間 2時間以上 1500個 レポーターアッセイ注1 Dual-GloTM ホタル/ウミシイタケ ルシフェラーゼ 発光 [L] 細胞溶解 10+10分間 約2時間 /約2時間 +++ Dual-Luciferase® Assay ホタル/ウミシイタケ ルシフェラーゼ 発光 [L] 細胞溶解 (別途溶解 操作が伴う) 15分間 約15分間 /約2分間 ++++ EnduRenTM ウミシイタケ ルシフェラーゼ 発光 [L] 生細胞 1.5時間 以上 24時間以上 + ViviRenTM ウミシイタケ ルシフェラーゼ 発光 [L] 生細胞 2分以上 数時間 +++ ONE-GloTM ホタルルシフェラーゼ 発光 [L] 細胞溶解 3分以上 約1時間 +++ Steady-Glo® ホタルルシフェラーゼ 発光 [L] 細胞溶解 5-10分間 約5時間 ++ Bright-GloTM ホタルルシフェラーゼ 発光 [L] 細胞溶解 5-10分間 約30分間 ++++ Beta-Glo® β-ガラクトシダーゼ 発光 [L] 細胞溶解 30分間~ 1時間 約4時間 - 注1 レポーターアッセイにはレポーターベクターが必要です。別途お問合せください。 その他の細胞内在性マーカー GSH-GloTM 還元型グルタチオン 発光 [L] 生細胞 45分間 2時間以上 1000個 P450-GloTM 誘導 P450 (3A, 1A, 2C9) 発光 [L] 生細胞 (または 細胞溶解) 3-4時間 2時間以上 - Proteasome-GloTM (Cell Based Assay) プロテアソーム 発光 [L] 細胞溶解 10-15分間 数時間 5000個 (付着細胞) Calpain-GloTM カルパイン I&II 発光 [L] 生細胞 5-15分間 1時間以上 5pM (カルパインI) cAMP-GloTM cAMP 発光 [L] 細胞溶解 45分間 4時間以上 2500個 (付着細胞) * [ ]内はGloMax®-Multi で測定する際に使用する付属品: L; Luminescence Module, F; Fluorescence Module, G; Green Optical Kit, B; Blue Optical Kit, A; AFC Optical Kit, U; UV Optical kit, マルチアッセイガイド 15 マルチモードプレートリーダー:GloMax®-Multi System GloMax® -Multi Detection Systemは、GloMax® シリーズに新たに加わった進化型の高感度マルチモードプレートリーダーで、マルチアッ セイに最適です。GloMax® 96の優れたパフォーマンスを引き継ぐとともに、新たに吸光測定および蛍光測定機能をオプションで追加 できる柔軟性を有しています。本システムは、モジュール方式を採用しており、購入時に必要最小限の構成でも、後から必要なモジュー ルを追加することができます。 GloMax® -Multi Detection Systemは、機器、ソフトウエア、バイオアッセイ、プロトコル、サポート を統合したソリューションを提供し、 プロメガやその他の幅広いアッセイに対応します。 製品案内 GloMax®-Multi Detection System 製品名 サイズ カタログ番号 価格(¥) GloMax®-Multi Luminescence System 3,000,000 構成:・GloMax®-Multi Base Uni(t 筐体) 1 台 E7031 ・GloMax®-Multi Luminescence Module 1 セット E7041 (発光ユニット) ※ GloMax®-Multi Luminescence System は、E7031 + E7041 で構成されるルミノメーターです。 オプション 検出モジュール GloMax®-Multi Fluorescence Module 1 セット E7051 850,000 (蛍光ユニット) ・E7051 には、GloMax®-Multi Optical Kit UV, Blue, Green, Red の 4 種類が含まれます。 GloMax®-Multi Absorbance Module 1 セット E7061 350,000 (吸光ユニット) インジェクター GloMax®-Multi Single Injector System 1 セット E7071 500,000 GloMax®-Multi Dual Injector System 1 セット E7081 850,000 アクセサリー GloMax®-Multi Optical Kit AFC 1 セット E8917 130,000 柔軟性:モジュールの追加でお望みの測定構成を設定(発光、蛍光、 吸光)。 高感度 : ルシフェラーゼ3×10-21 molesの検出感度と8桁以上のダイ ナミックレンジ (発光測定)。 交換可能な蛍光キット : 多くのアプリケーションに対応。 マルチアッセイに対応 : プロメガの優れた試薬を組合せて使用可能 (蛍光-蛍光/蛍光-発光)。 PC内蔵の一体型:タッチスクリーンパネル採用による使いやすい操 作性。 データはUSBでPCに転送可能。 GloMax®-Multi Luminescence System 本体仕様 • 検出モード:発光, 蛍光(オプション),吸光(オプション) • インジェクター : 最大2つ (オプション) • インジェクションボリューム : 25-200µl (5µl間隔) • インターフェイス : USB • フォーマット : 96ウェルプレート • 電力 : 100-240 VAC, 50/60 Hz • 寸法 : 高さ31×奥行き53×幅44cm • 重量 : 16kg ■ 発光測定 • 検出感度 : 3×10-21 molesルシフェラーゼ (1×10-18 moles ATP) • ダイナミックレンジ : 8桁以上 • ウェル間干渉 : <5×10-6 (ホワイトプレート使用時) • 検出器 : フォトマルチプライヤーチューブ (PMT) • 検出波長 : 350 ~ 650nm ■ 蛍光測定 (オプション) • 検出感度 : 0.5 fmol/200µl (1ppt) フルオレセイン • ダイナミックレンジ : 最大6桁 • 光源 : Wavelength-matched LED • 検出器 : PIN-フォトダイオード • 波長の変更方法 : オプティカルキットの交換 • 測定波長 : UV (Ex. 365nm/Em. 410-460nm) Blue (Ex. 490nm/Em. 510-570nm) Green (Ex. 525nm/Em. 580-640nm) Red (Ex. 625nm/Em. 660-720nm) AFC* (Ex. 405nm/Em. 495-505nm) *AFCはオプション ■ 吸光測定 (オプション) • 光源 : LED • 検出器 : Large-area フォトダイオード • 測定波長 : 360-800nm • フィルター : 450nm, 550nm, 600nm, 750nm (フィルター 2つを追加で装着可能) • レンジ : 0-4.0 OD テクニカルサービス ● Tel. 03-3669-7980 / Fax. 03-3669-7982 ● E-Mail : prometec@jp.promega.com マルチアッセイの最新情報:www.promega.co.jp/multiassay.html プロメガ株式会社 本 社 〒103-0011 東京都中央区日本橋大伝馬町14-15 マツモトビル6F Tel. 03-3669-7981/Fax. 03-5614-6079 大阪事務所 〒532-0011 大阪市淀川区西中島6-8-8 花原第8ビル704号室 Tel. 06-6390-7051/Fax. 06-6390-7052 ※製品の仕様、価格については2009年6月現在のものであり予告なしに変更することができます。 PK0805-01PC 販売店: 製品案内(試薬) 細胞生存性/毒性試験 MultiTox-Fluor Multiplex Cytotoxicity Assay 10ml G9200 27,000 5×10ml G9201 76,000 2×50ml G9202 140,000 MultiTox-Glo Multiplex Cytotoxicity Assay 10ml G9270 29,500 5×10ml G9271 83,500 2×50ml G9272 154,000 毒性試験 CytoTox-GloTM Cytotoxicity Assay 10ml G9290 16,500 5×10ml G9291 67,000 2×50ml G9292 103,500 CytoTox-ONETM Homogeneous Membrane Integrity Assay 200ウェル分 G7890 16,000 1000ウェル分 G7891 49,000 CytoTox-Fluor TM Cytotoxicity Assay 10ml G9260 15,000 5×10ml G9261 61,000 2×50ml G9262 94,000 細胞生存性 CellTiter-Glo® Luminescent Cell Viability Assay 10ml G7570 13,000 10×10ml G7571 55,000 100ml G7572 49,500 10×100ml G7573 418,000 CellTiter-Fluor TM Cell Viability Assay 10ml G6080 15,000 5×10ml G6081 61,000 2×50ml G6082 94,000 CellTiter-Blue® Cell Viability Assay 20ml G8080 16,000 100ml G8081 45,000 10×100ml G8082 390,000 カスーパーゼアッセイ Caspase-Glo® 3/7 Assay 2.5ml G8090 17,500 10ml G8091 66,000 100ml G8092 319,000 10×10ml G8093 385,000 Caspase-Glo® 8 Assay 2.5ml G8200 17,500 10ml G8201 66,000 100ml G8202 319,000 Caspase-Glo® 9 Assay 2.5ml G8210 17,500 10ml G8211 66,000 100ml G8212 319,000 Apo-ONE® Homogeneous Caspase-3/7 Assay 10ml G7790 58,000 100ml G7791 280,000 1ml G7792 6,000 ルシフェラーゼレポーターアッセイ(ホタル/ウミシイタケ) Dual-GloTM Luciferase Assay System 10ml E2920 33,000 100ml E2940 264,000 Dual-Luciferase® Reporter Assay System 100回分 E1910 27,500 10×100回分 E1960 218,000 1000回分 E1980 205,500 ルシフェラーゼレポーターアッセイ(ホタル) ONE-GloTM Luciferase Assay System 10ml E6110 18,500 100ml E6120 121,000 Steady-Glo® Luciferase Assay System 10ml E2510 15,500 100ml E2520 87,000 Bright-GloTM Luciferase Assay System 10ml E2610 17,500 100ml E2620 98,000 ルシフェラーゼレポーターアッセイ(ウミシイタケ) EnduRenTM Live Cell Substrate 1プレート分 E6481 23,000 10プレート分 E6482 143,000 ルシフェラーゼレポーターアッセイ(クリックビートル) Chroma-GloTM Luciferase Assay System 10ml E4910 27,500 100ml E4920 220,000 β-ガラクトシダーゼレポーターアッセイ Beta-Glo® Assay System 10ml E4720 14,500 100ml E4740 102,500 グルタチオンアッセイ GSH-GloTM Assay 10ml V6911 60,500 50ml V6912 247,500 P450アッセイ P450-GloTM CYP3A4 Assay (Luciferin-PFBE) Cell-Based/ Biochemical Assay 10ml V8901 18,500 50ml V8902 55,000 P450-GloTM CYP3A4 Assay (Luciferin-PPXE) DMSOTolerant Assay 10ml V8911 18,500 50ml V8912 55,000 P450-GloTM CYP1A1 Assay 10ml V8751 18,500 50ml V8752 55,000 P450-GloTM CYP1B1 Assay 10ml V8761 18,500 50ml V8762 55,000 P450-GloTM CYP1A2 Assay 10ml V8771 18,500 50ml V8772 55,000 P450-GloTM CYP2C8 Assay 10ml V8781 18,500 50ml V8782 55,000 P450-GloTM CYP2C9 Assay 10ml V8791 18,500 50ml V8792 55,000 プロテアソームアッセイ Proteasome-GloTM Chymotrypsin -Like Cell-Based Assay 10ml G8660 88,000 5×10ml G8661 275,000 Proteasome-GloTM Trypsin -Like Cell-Based Assay 10ml G8760 88,000 5×10ml G8761 275,000 Proteasome-GloTM Caspase -Like-Like Cell-Based Assay 10ml G8860 88,000 5×10ml G8861 275,000 カルパインアッセイ Calpain-GloTM Protease Assay 10ml G8501 60,500 50ml G8502 247,500 cAMPアッセイ cAMP-GloTM Assay 300ウェル分 V1501 53,000 3000ウェル分 V1502 286,000 製品名 サイズ カタログ番号 価格(¥) 製品名 サイズ カタログ番号 価格(¥)