実験をすすめるための RentaMAX 活用術
RentaMAX 断念 実施 ルシフェラーゼレポーター アッセイがやりたいが 測定装置が無い… ルシフェラーゼレポーター アッセイやりたいので プロメガに相談! 改善点 Dual-Luciferase® Reporter Assay System の測定のために、GloMax® 20/20 Luminometer を RentaMAX で利用しています。GloMax® 20/20 Luminometer はシングルチューブ対応ルミノメーターなので、本体を置いて、電源ケー ブルをつなぐだけで、簡単に使い始めることができます。低バックグラ ウンドかつ高感度であり、安定した結果が得られるので、とても助かっ ています。 • レポーターアッセイを行い、転写制御因子の解析を 進めることができた。 RentaMAX で解決! RentaMAX とは ? RentaMAX はプロメガの GloMax® プレートリーダー /Maxwell® RSC 自動精製装置を、無償で一定期間お貸出しするプログラムで、試薬 / 機器の両面からのサポート・コンサルティングも行います。本サービスは皆様に大変ご好評をいただいており、研究の効率的な遂行 や新規の実験系の立ち上げ時の検討など様々な場面で役立ていただいています。 今回は、実際に RentaMAX を活用されている先生方の利用方法や RentaMAX のメリットをお届けします。 RentaMAX の活用 こちらの研究室では、3 ~ 4 週の間隔で、数日間の RentaMAX をご利用いた だいています。サンプルをストックし、100 検体程度になったところで、随 時お申し込みをいただいています。 したいときにすぐに実験できないというもどかしさは感じつつも、優位点を 考えて、いつも RentaMAX を使っていますとのお話いただきました。 このもどかしさの改善のために、機器の購入をすでにご検討いただいています。 植物からの RNA 自動精製 Maxwell® RSC Instrument 発光レポーターアッセイ GloMax® 20/20 Luminometer 武庫川女子大学 スポーツ健康科学部 玉村 禎宏 先生 実験をすすめるための RentaMAX 活用術 お客様の声 問題点 問題点 イネの葉身から RNA 抽出を行っており、サンプルの凍結粉砕の操作だ けで、12 サンプルあたり約 40 分の時間を費やさねばならない。その 後の RNA 抽出の工程においても、劇物指定のフェノール系有機溶媒を 用いて、1 時間以上の付きっきりの作業が必要となっている。 有機溶媒を用いた RNA 抽出試薬では、遠心操作後のピペッティングに よる水相の分取が求められるが、それによるサンプルロスやコンタミの の危険性があり、RNA 分解が進む恐れがあることを懸念している。 現在の RNA 抽出の問題点をまとめると以下のようになる。 軟骨細胞の分化や形成の仕組みの解明のために、樹立細胞株や初代培 養コンドロサイト(軟骨産生細胞)にルシフェラーゼ遺伝子(or レポー ター)とともに Wnt や TGF β などを共発現させ、転写調節因子の研究 を行っている。当施設にプレートタイプのマルチリーダーを所有してい るが、発光測定の感度が非常に悪く、ダイナミックレンジも狭いため、 ルシフェラーゼ遺伝子を利用したレポーターアッセイに不向きであるこ とが分かった。ルシフェラーゼを用いた発光技術は、ノイズが低く、高 感度であり、最も優れたレポーター遺伝子であることは理解しているが、 実験に使うことができなかった。 • 長時間の拘束時間(サンプル破砕 40 分 + RNA 抽 出 1 時間) • 有機溶媒(フェノール)の使用による、安全性と廃 棄の問題 • ピペッティング操作が多く、RNA 分解の懸念 • 個人間のテクニックの差(qPCR のリファレンス値 がばらつく) • 多糖類の残存による、純度の低下 • ルシフェラーゼ遺伝子を利用したレポーターアッセ イをしたいが、高感度のルミノメーターがない • 予算申請しているが、購入できるのは、早くても次 年度 先生のお悩みごと 先生のお悩みごと 改善点 RNA 抽出は全自動なので、作業はサンプル破砕だけになりました。 Maxwell® RSC で RNA 抽出している間に、次のランのためのサンプル破 砕をすることで、スループットが上がり、ほかの実験をすることができ ました。Maxwell® RSC のキットでは劇物指定の有機溶媒を使っていな いので、試薬の管理、廃棄も簡単でした。同時に、遠心機の問題も解 決です。 • 作業時間を 60% 以上削減 ( サンプル破砕のみ ) • 有機溶媒不使用のため、安全性向上 • 遠心機も不使用 • 全自動抽出機のため、個人間のテクニックの差はなし • 高い洗浄効率の磁性体ビーズ方式で夾雑物の除去 効率を劇的に改善 RentaMAX で解決! 先生から一言 劇物指定の試薬を用いない安全で均一な RNA 抽出。 失敗も少なく、実はコストパフォーマンスもよい。 多検体の実験の際には特に威力を発揮。 先生から一言 すでにシグナル応答配列がクローニングされたレポーターベクターを 購入することができるので、レポーターアッセイを始めるための敷居は あまり高くないように思います。また、ルシフェラーゼ自体も進化して おり、高い発光量かつ非特異的な影響を受けにくい NanoLuc® が発売 されています。立ち上げ時には、ルミノメーターを RentaMAX で借りる ことができるので、あきらめずに一度レポーターアッセイを始めてみて はいかがでしょうか。 東京大学 生物生産工学研究センター 環境保全工学研究室 准教授 岡田 憲典 先生 RentaMAX の活用 玉村先生には、複数種類のコンストラクトを作成できた際に、RentaMAX を お申し込みいただき、数か月おきにご利用いただいています。 学内に分子生物学の実験を行っている研究室が少ないため、ほかの研究室 に借りに行ったり、充実した共通機器室がありません。 このため、RentaMAX はレポーターアッセイができる唯一の手段でした。 RentaMAX のお申込みについては www.promega.co.jp/rentamax/ をご覧ください。 サンプル破砕(40 分) これまでの方法 計 200 分間 / 2 × 12 サンプル (うちマニュアル 200 分間) Maxwell® RSC 法 計 120 分間 / 2 × 12 サンプル (うちマニュアル 80 分間) サンプル破砕(40 分) RNA 抽出(60 分) (有機溶媒含むキット) RNA 抽出(60 分) (有機溶媒含むキット) サンプル破砕(40 分) RNA 自動抽出(40 分) サンプル破砕(40 分) RNA 自動抽出(40 分) 6