GloMax® Navigator System操作マニュアル(カタログ番号 GM2000, GM2010)日本語
GloMax® Navigator System 操作マニュアル(カタログ番号 GM2000, GM2010) Version 4.0.1 プロトコールは、ソフトウェアバージョン 4.0.1 以上がインストールされた機器、2023年9月以降に購入頂いた機器向けに作成しております。詳細は、オペレーションマニュアル TM470 (英語版)をご覧ください。 GloMax® Navigator System の準備 GloMax® Navigator System の構成品 GloMax® Navigator System の各部位の名称 GloMax® Navigator System の設置 GloMax® Navigator System の使い方 GloMax® Navigator System の使用準備 ホーム画面の説明 PROTOCOLS モードでの測定·············································································· 4 プロトコールの選択と設定方法 ········································································· 4 サンプルプレートのセットと測定 ·········································································· 6 サンプルプレートの取り出し ·············································································· 6 測定結果の表示 ························································································ 7 データの変換 ・ 持ち出し··············································································· 7 簡易測定モードでのクイック測定 ············································································ 9 終了方法 ································································································ 10 カスタムプロトコール ··························································································· 11 カスタムプロトコールの作成 ·············································································· 11 プロトコールアイコンの説明 ·············································································· 12 Time Course プロトコールの作成……………………………………………‥‥……………15 Plate Map のインポート····················································································· 16 ファイルからの Plate Map インポート ··································································· 16 Portal ソフトウエアからの Plate Map のインポート··················································· 21 Dual Injectors and Pump の操作方法(GM2010 のみ) ····································· 25 操作の概要 ······························································································ 25 試薬の充填 ······························································································ 25 インジェクターの洗浄 ····················································································· 27 測定結果の解析機能 ························································································· 28 解析の流れ ······························································································ 28 TEMPLATE の作成 ···················································································· 29 TEMPLATE の呼び出しと解析 ········································································ 33 解析結果の保存 ························································································ 36 GloMax® Navigator System の設定 ································································ 37 トラブルシューティング&よくあるお問い合わせ ······························································ 43 お問い合わせ先 ································································································ 48 Version 4.0.1 GloMax® Navigator System の準備 GloMax® Navigator System の構成品 ① タブレット PC(Microsoft® Surface) ② タブレット PC のタッチペン*ご納品の時期によって下図と形状が異なる場合がございます。 ③ タブレット PC の固定具 ④ タブレット PC 用の電源ケーブル ⑤ タブレット PC 用の AC アダプター ⑥ GloMax® Navigator の電源ケーブル ⑦ GloMax® Navigator 用 AC アダプター ⑧ 機器接続用の USB ケーブル ⑨ 2.5mm 六角レンチ ⑩ 試薬ボトルホルダー (GM2010 のみ) ⑪ 廃液トレイ (GM2010 のみ) Version 4.0.1 GloMax® Navigator System の各部位の名称 【GloMax® Navigator System】 A: 電源スイッチ B: 電源コネクタ C: USB ポート(タブレット PC 接続) D︓USB ポート(外付けデバイス接続) 【GloMax® Navigator System 背面のポート】 GloMax® Navigator System の設置 推奨設置環境︓ 室温︓5~30℃、湿度: 75%まで 直射日光が当たらない場所、平らな場所 電源 2 箇所安定的に確保できること(GloMax 本体、タブレット PC 用) 本体カバー サンプルトレイカバー Version 4.0.1 1. GloMax® Navigator 本体を設置します。 2. タブレットのマウントにタブレット PC をセットし、固定具を取り付けます。 3. タブレット PC に USB ケーブルならびに電源コードを接続します。 4. GloMax® Navigator 機器背面に USB ケーブル、電源コードを接続します。 *左側の 2 つの USB ポートは、タブレット PC との接続にはご利用できません。 これらのポートは、外付け USB ドライブや USB ハブ、バーコードリーダー(別売り)の接続にご利用できます。 GloMax® Navigator System の使い方 GloMax® Navigator System の使用準備 1. 本体背面の電源スイッチを入れます(GloMax® Navigator 本体前面の LED ランプが緑色に点灯します)。 2. タブレット PC の電源スイッチを入れます。 3. タブレット PC が起動したら、GloMax® Navigator ソフトウエアのアイコンをダブルクリックして起動します。 4. ホーム画面が表示されます。 電源ケーブル USB ケーブル Version 4.0.1 ホーム画面の説明 <ホーム画面> 各コマンドボタン LUMINESCENCE → 発光測定(簡易測定モード)※ PROTOCOLS → プレインストール済みプロトコールによる測定/ご希望のブログラム作成 RESULTS → PC に保存されている測定結果の閲覧および自動解析機能の利用 SETTINGS → Injectors の設定などセッティング ※ 簡易測定モードは、測定するウエル・測定時間など最低限の項目を設定するだけで 迅速に測定することができます。 PROTOCOLS モードでの測定 プロトコールの選択と設定方法 1. ホーム画面から、”PROTOCOLS”を選択します。 2. インストール済みのプロトコールリストから任意のプロトコールを選択します。 プロトコール左側の“★”(お気に入りボタン)を選択(オレンジ色)にしておくと、PRESET のタブ内 の上位に表示されます。(次回以降、必要なプロトコールをすぐに選択することができます。) Eject ボタン サンプルトレイを前方に 移動させる時に使用し ます Tools ボタン Injectors を制御時 Exit/Home ボタン に使用します。 Exit ボタンでは、ソフトウェアを終了します。 Home ボタンでは、ホーム画面に戻ります。 Back ボタン 前のページに戻ります。 メニュー バー Version 4.0.1 3. 右側のプレートアイコン(下図青〇)を選択すると、Plate View(下左図)が表示されます。 この画面で、測定するウエルを設定したのち、”OK”を選択し閉じます。 青色のセルは測定するウエルを示し、白色のウエルは測定しないウエルを示します。 PRESET ボタン インストール済みプロトコール リストを閲覧できます。 お気に入りボタン プロトコールリスト Version 4.0.1 サンプルプレートのセットと測定 1. 本体カバーとサンプルトレイカバーを開けて、96 ウエルプレートをセットします(右奥が A1 ウエル)。 2. サンプルトレイカバーを閉じ、本体カバーを閉じます。 3. 右下の“▶START”ボタンを押します。 4. ファイル名を設定します (任意で決められます) 5. ”START”を選択し、測定します。 サンプルプレートの取り出し 1. 本体カバーとサンプルトレイカバーを開けて、96 ウエルプレートを取り出します。 2. サンプルトレイカバーと本体カバーを閉めます。 サンプルの蒸発による湿気から検出器および機器内部の金属部を保護するため、測定後は、速やかにプレートを取り出してく ださい。 保存ファイル名 クリックすると、キーボー ドが表示され、任意のファ イル名に変更できます。 Version 4.0.1 測定結果の表示 測定結果は、GloMax® Navigator Software 内に自動的に保存されます。 <Heat Map とは> 値の強弱を下記のように、色の違いで表示するモードです。 必要ない場合は、Heat Map ボタンで OFF に設定してください。 測定結果の表記は 10 進法表記または指数表記の形式で表示の変更ができます。 データの変換 ・ 持ち出し 1. “EXPORT”ボタンを選択します。 ※ SETTINGS で設定した EXPORT フォルダへ、ファイルが作成されます。 Heat Map ボタン Heat Map 表 示 を ON/OFF できます。 EXPORT ボタン データを USBメモリなどに 持ち出すときに利用しま す。 結果表記の変更ボタン ANALYSIS ボタン TEMPLATE を呼び出して、自動計算ができます。 Version 4.0.1 備考︓ ※ ”SETTINGS” → ”PREFERENCES” → ”EXPORT SETTINGS”から、Export するファイルのフォーマット、Export ファイルの保存先のフォルダ、自動的に Export する機能を設定することができます。 ※ RESULT ファイルは、csv、raw、pdf、xlsx の 4 種類のフォーマットで EXPORT することが可能です。 ※ raw ファイルは、GloMax® Navigator ソフトウエアがインストールされた PC にインポートすることができるファイル形式です。(例えば GloMax® Navigator ソフトウエアをインストールしたお客様の PC にインポートをして、結果の解析を行うことも可能です。) 以下の手順で、目的の RESULT ファイルをお客様の PC で開けることが可能です。 → お客様の PC にて、GloMax® Navigator ソフトウエア(Simulator)を起動します。 → “RESULT”を選択 → “IMPORT”を選択 → raw ファイルを含むドライブを選択 → 目的の raw ファイルを選択 → “OK“ ※ GloMax® Navigator ソフトウエアは、Promega のホームページよりダウンロードが可能です。 *ダウンロードについて、ご不明点がございましたら、当社までお問い合わせください。 2. Export フォルダ内の必要なファイルを USB メモリ内へ移動します。 任意のファイルを押し続けると、ホップアップウィンドウが表示されます。 “Send to”→“Removable disk”の順に選択すると、ファイルを USB メモリへ移動することができます。 データを USB メモリへ移動させる場合は、機器背面の USB ポート(下図黄○)をご使用ください。 USB ポートに USB メモリを接続しますと、タブレット PC に自動的に認識が行われます。 Version 4.0.1 簡易測定モードでのクイック測定 ホーム画面の “LUMINESCENCE”は、簡易測定モードです。簡易測定モードでは、簡便に条件設定して測定をすることができます。もし設定条件を保存したい場合は PROTOCOLS をご使用ください。 1. “LUMINESCENCE”を選択します。 2. 測定するウエルを選択します。 青色のセルは測定するウエル、白色のセルは測定しないウエルを示しております。 3. 本体カバーとサンプルトレイカバーを開けて、96 ウエルプレートをセットします(右奥が A1 ウエル)。 Integration (sec)(測定時間)“START”ボタン Version 4.0.1 4. サンプルトレイカバーを閉じ、本体カバーを閉じます。 5. 右下の“▶START ボタンを押します。 6. ファイル名を設定します (任意で決められます) 7. ”START”を選択し、測定します。 終了方法 1. Back ボタンを選択し、ホーム画面まで移動します。 2. 左上の☓(Close)ボタンを選択し、GloMax® Navigator ソフトウエアを終了します。 3. タブレット PC の電源ボタンを押し、シャットダウンします。電源ボタンに反応しない設定もありますので、その際はデスクトップ画 面から、電源のシャットダウンを選択してシャットダウンをしてください。 4. GloMax® Navigator 本体の電源を OFF にします。 *必ず GloMax® Navigator のソフトウエアを終了してから、タブレット PC の電源を切ってください。ソフトウエアが起動したままタブ レット PC の電源を切りますと、ソフトウエアが破損する場合がございます。 保存ファイル名クリックすると、キーボードが表示され、任意のファイル名に変更できます。 Version 4.0.1 カスタムプロトコール Inject、Kinetics、Loop などを組み合わせたお好みのプロトコールを作成することができます。 カスタムプロトコールの作成 1. ホーム画面の”PROTOCOLS”を選択します。 2. 画面左下の”NEW PROTOCOL”を選択します。 3. “PROPERTIES”のウィンドウで、プロトコール名を設定します (任意)。 ウィンドウ部分をタップすると、ソフトウェアキーボードが表示されます。 4. カスタムプロトコールの画面でプロトコールを作成します。 プロトコールのアイコンを、右側のプロトコール画面へドラッグ&ドロップします。 ※プロトコールは、上から下の順番で実行されます。 5. 設定が終了しましたら、右下の”SAVE AS”を選択しますと、プロトコールを保存することが可能です。保存したプロトコールは、”USER”フォルダへ保存されます。また、保存したプロトコールは Export も可能です。 プロトコール アイコン 任意のプロトコールアイコンを ドラッグ & ドロップして、 プログラムを組み立てます。 プロトコール画面 プロトコールアイコンの説明 Luminescence プロトコール画面 測定条件の設定可能範囲 Integration (Sec) (測定時間/well)︓ 0.1~10.0 秒/ 0.1 秒刻み Wait プロトコール画面 測定条件の設定可能範囲 Duration (hh:mm:ss) (インキュベーション時間)︓ 00:00:01~72:00:00 秒/ 1 秒刻み *時間設定の際は、hh, mm, ss のそれぞれの間に、『 : 』 を挿入してください。 Inject プロトコール画面 (※ GM2010 のみ対応) 測定条件の設定可能範囲 Injector︓ Injector 1, Injector 2 の選択 Volume (μl): 5~200μl/ 1μl 刻み Speed (μl/sec): 20~500μl/ 1μl 刻み *標準値は、200μl/sec です。Dual-Luciferase Assay 等の標準的なアッセイでご利用ください。 Lumi: 発光測定 Wait: インキュベーション (温度コントロールなし) Inject: インジェクターでの試薬分注 (GM2010 のみ対応) Prompt: メッセージを表示 Loop: 作成したプロトコールを任意の回数繰り返します Kinetics: ウエル単位での継時的な測定 Version 4.0.1 Prompt プロトコール画面 測定条件の設定可能範囲 Message︓ 任意のメッセージを表示させることができます。 アルファベット、数字のみ (日本語は不可です) Eject Plate Prompt: ☑するとプロトコール実施中に、Prompt の行程で “Eject Plate” と “Continue”ボタンが表示され(右図)、プレートを 取出すことができます。プログラムを続ける場合は、”Continue” を選択します。 Loop プロトコール画面 プレート単位で経時的な測定を行いたい場合に使用します。 設定したプログラムをプレート単位で繰り返し実施するモードです。 Loop の中に、実施したいプロトコールアイコンを挿入します。 測定条件の設定可能範囲 lterations (Loop 回数)︓ 最大 100 回まで Interval (min) (Loop 間の時間)︓ 0~10080 分/ 0.1 分刻み *測定するプレートのウエル数により、最小値が決まります。 Version 4.0.1 Kinetics プロトコール画面 ウエル単位で経時的な測定を行いたい場合に使います。 設定したプログラムをウエルごとに繰り返し実施するモードです。 Kinetics の中に、実施したいプロトコールアイコンを入れます。 Integration (Sec) (測定時間/well)︓ 0.1~10.0 秒/ 0.1 秒刻み Reading (Kinetics 回数)︓ 最大 250 回まで Interval (sec) (Kinetics 間の時間)︓ 0.3~100 秒/ 0.1 秒刻み Kinetics プログラム実施時は、下記のように画面上にはグラフで表示されます。 各ウエルを選択すると、下図のように測定値を閲覧できます。 Version 4.0.1 15 Time Course プロトコールの作成 Time Course プロトコールは既存プロトコールを繰り返し実行する機能です。Loop プロトコールより長時間の経時的測定 に対応しており、Loop プロトコールの最大繰り返し回数が 100 回であるのに対し、Time Course プロトコールでは 1,000 回以上の繰り返し測定が可能です。大量のデータを扱うため、Time Course プロトコールでは他のプロトコールのように GloMax ソフトウェアに結果を保存するのではなく、測定と同時に結果をファイルにエクスポートします。またすべての検出モー ド、プレートタイプで使用可能です。 Time Course プロトコールを使用する場合は、まずプロトコールリストから繰り返し測定したいプロトコールを選び、右端のチェ ックボックスにチェックを入れ、次に左下の”NEW TIME COURSE”ボタンを選択します(2 つ以上のプロトコールにチェックを 入れるとこのボタンは選択できません)。 Time Course プロトコール画面 Iterations(繰り返し回数)︓ 最大 10,000 回まで Interval(min)(繰り返し間の時間)︓ 0.1~10,000 分/0.1 分刻み IMPORT︓ ファイルからの Plate Map のインポート(次のセクション参照) START︓ 測定開始 繰り返し測定したい プロトコールにチェック (1 つだけ選択) Version 4.0.1 16 測定中は下記画面のように進捗が緑のバーで表示されます。 RUN︓ この画面を表示 Live View︓ 測定結果の表示画面に移動 OPEN RESULT FOLDER︓ 測定結果ファイル(CVS 形式)を格納したフォルダを開く ABORT︓ 測定中止したい場合はこのボタンをクリック Plate Map のインポート *こちらの項目の説明は GloMax® Discover/Explorer と共通項目となりますので、実際の画面表示と異なる場合がございます。 お客様が定義されたプロトコールや Preset されたプロトコールを開始する前に、特定のアッセイに使用されるプロトコールを定義す るために、インポート機能を用いて Plate Map を修正することができます。 少なくとも Plate Map には、アッセイのプレート内の Well に関する列の位置情報が含まれなければなりませんが、プロトコールの実 施後にデータ分析に必要な Plate Map の設定を決めることができるアッセイの Plate と関係のある追加データを指定することもでき ます。 次の表は、Plate Map でインポートできる情報を示しています。 Data Type Requirement Description Well Required サンプルで満たされている Well の場所です。 A1-H12、1-96 の形式で指定できます。 番号は行の上から下に向かって割り振られます。(例、1=A1、2=B1、 8=H1、9=A2) Sample ID Optional 指定された Well 内のサンプルに関連付けされたサンプル識別子です。 Concentration Optional 指定された Well に関連付けされた濃度です。 例えば、スタンダードカーブや化合物の希釈を定義するときに、Well 内のサン プル濃度を指定できます。 Version 4.0.1 17 Type Optional 指定された Well に関連付けされたサンプルタイプです。 許可されるタイプは次の通り︓ Unknown, Known, Blank, Control 1, Control 2. 解析を許可され た well タイプに対応するサンプルタイプ (測定結果の解析機能、P27 を参 照ください。) Dilution Optional 指定された well のサンプルに適用される希釈係数です。 この値は、スタンダードカーブに基づいたサンプル濃度を付け加える分析と組み 合わせて使用されます。 Volume Optional 指定された well のサンプル量です。 この値は、スタンダードカーブに基づいたサンプル濃度を付け加える分析と組み 合わせて使用されます。 ファイルからの Plate Map のインポート プロトコールを開いた後、下記のステップに従って Plate Map を定義したファイルをインポートしてください。 ファイルはインポートするためにデータタイプを指定する列を含まなければなりません。 各列のタイトルを含む単一のヘッダー行がファイルにあります。 このファイルにはプレート内にある各サンプルの well の場所を指定している列が含まれます。 ファイルには特定の拡張子を必要とせず、Excel、タブ区切りテキスト、またはカンマ区切りのテキストファイルの場合があります。 次のステップに従って Plate Map ファイルをインポートしてください。 1. GloMax® Software の Home 画面から PROTOCOLS のボタンを押してください。 2. PROTOCOLS の画面から preset か user-defined protocol を選択するか、新しくプロトコールを作成してください。(カ スタムプロトコールの作成、P11 を参照ください) 3. Protocol-specific 画面の右側にある IMPORT ボタンを押して SAMPLE DATA IMPORT の画面を表示させてください。 Protocol-specific の画面 Version 4.0.1 18 4. SAMPLE DATA IMPORT の画面で下記の情報を入力してください。 Field Requirement Description Plate ID Optional Plate map ファイルをインポートするために、プレート識別子を入力するかスキャン します。サンプル ID は Excel でエクスポートされる results ファイルの Sample Information タブに表示されます。また、プレート ID をプレートマップ画面に入力 することもできます。 File Filter Required ファイルを選択する場合、file filter では folder 内に表示される拡張子を指定し ます。 オプションは『*.xlsx』, 『*.csv;*.txt;*.tsv』, 『*.xls』, 『*.* 』(全 てのファイルを表示)です。 次回 plate map がインポートされる時には、選択された filter がデフォルトとして 保存されます File Required 黄色や赤色の長方形のボタンを使って、plate Map ファイルへのパスを選択でき ます。 インポートする Folder の場所を表示させるために Drive\ボタンをクリックします。 現在のパスは Select File の黄色の長方形ボタンで表示できます。 選択されたディレクトリー内の folder は全て赤色で表示され、file filter で選択 された核張子のあるファイルはブルーで表示されます。 インポートしたいブルーの plate map ファイルを選択します。 SAMPLE DATA IMPORT の画面 GloMax® Software 内の Plate Map をインポートした時の最初の画面になります。 5. ファイルを選択し、OPEN ボタンをクリックしてファイルを開くと、SAMPLE DATA IMPORT 画面の DATA タブに自動で移動 File Filter で選択された拡張子のファイル 選択されたディレクトリー内の Folder 現在のパス Version 4.0.1 19 します。 SAMPLE DATA IMPORT の DATA タブの画面 plate import ファイルのそれぞれの列にある Data タイプを選び ACCEPT ボタンを押してください。 6. SAMPLE DATA IMPORT 画面の DATA タブからファイルのそれぞれの列にある情報を識別できます。タブの一番上には File tab で入力した Plate ID を表示する Enter Plate ID のテキストボックスがあります。もし Plate ID が入力されていな ければ、このインポートファイルのために DATA タブ上で Plate ID の入力もしくはスキャンをすることもできます。 DATA タブの右上に選択されたファイル名が表示されています。 インポートファイルで見つかったデータの列を表示している表のテーブルは画面の主要部分に表されています。 それぞれの列の一番上のドロップダウンメニューを使ってデータのタイプを選んでください。 選択できるデータのタイプは、Well、Sample ID、Concentration、Type、Dilution、Volume、X です。 Well の情報を含む列を選ばなければなりませんが、他の全てのデータはオプションです。 インポート中に無視した方が良い列があれば、ドロップダウンメニューから X を選んでください。 もしインポートファイルにそれぞれの列のタイトルを説明するヘッダーの行がある場合、インポート中の header の行をなくすため に、表の右上にある Header のボックスにチェックを入れてください。 Header のボックスにチェックを入れると、表の最初の行が淡い青で表示されます。 DATA タブ上の全ての選択が保存され、次回 plate map をインポートするときのデフォルト値となります。 7. 一度全てのデータファイルが認識されましたら、ファイルからデータをインポートするために ACCEPT ボタンを押してください。 IMPORT の画面には Plate ID、Plate Format、ファイルに存在するサンプル数とインポートファイルの情報源の要約が表 示されます。OK を押して IMPORT の画面を閉じてください。 選択されたファイル Version 4.0.1 20 IMPORT 画面︓plate map file のインポートによる情報の概要を示します。 8. PLATE VIEW のタブでは、サンプル ID とファイルからインポートした濃度情報を表示します。 サンプル ID は well の上側に表示され、濃度データは well の下側に表示されます。 画面の下側に 3 つのボタンがあります。 a. IMPORT画面と同じように情報を要約しているPlate Info の画面を表示されるには、PLATE INFO のボタンをクリ ックしてください。 b. インポートした情報で良ければOKボタンを押して、wellのレイアウトとプロトコールのデータを決めるためにご利用くださ い。SAMPLE DATA IMPORT の画面を閉じてください。 c. インポートした情報や well のレイアウトを破棄するには CANCEL を押し、元々指定した well のレイアウトを使用する ようにプロトコールを戻してください。 SAMPLE DATA IMPORT の画面を閉じてください。 PLATE VIEW タブの画面 Version 4.0.1 21 9. SAMPLE DATA IMPORT の画面を閉じると、Method の実行に進めます。 Portal ソフトウエアからの Plate Map のインポート プロトコールを開いた後、Portal ソフトウエアから plate map の情報をインポートするために下記のステップに従ってください。Portal ソフトウエアはサンプルや試薬の追跡情報を保管する場所で、自動化システムの一部である Maxprep™ Liquid Handler (Cat.# AS9100, AS9101, AS9200, AS9201)と組み合わせてインストールされます。 Maxprep™ Liquid Handler 上で準備されるアッセイ用の plate map 情報の回収(例えば QuantiFluor® Fluorescent Dye-based quantitation )や Portal への保存が可能です。 Portal ソフトウエアへの設定は、Portal Access Software マニュアルをご参照ください。 1. GloMax® Software の Home 画面から PROTOCOLS のボタンを押してください。 2. PROTOCOLS の画面から preset か user-defined protocol を選択するか新しくプロトコールを作成してください。(カス タムプロトコールの作成、P16 を参照ください) 3. Protocol-specific 画面の右側にある IMPORT ボタンを押して SAMPLE DATA IMPORT の画面を表示させてください。 Protocol-specific の画面 Version 4.0.1 22 Sample Data Import の画面 GloMax® Software 内の Plate Map をインポートした時の最初の画面になります。 4. SAMPLE DATA IMPORT 画面の PORTAL タブを押してください。 SAMPLE DATA IMPORT 画面の Portal タブ Portal ソフトウエアから Plate map の情報を取り込むのにご使用ください。 現在のパス File Filter で選択された拡張子のファイル 選択されたディレクトリー内の Folder Version 4.0.1 23 5. Enter Plate ID textにPlate IDを入力するか、Plate IDをスキャンして入力してください。 SEARCH ボタンを押して、Plate IDに関連する記録をPortalソフトウエアで検索してください。 6. もし検索が成功すれば、Plate mapを作成するために使用されたMethod、methodが完了した日とPlate上のサンプル数 を示すPortal Dataの画面が表示されます。 OKボタンを押してPortal Dataの画面を閉じてください。 Portal Dataの画面 7. IMPORTボタンを押してPortalソフトウエアから取り込まれたplate mapをインポートします。それからPlate Viewのタブを開 いてください。Plate ID、plateのフォーマットとサンプル数を含んだIMPORTの画面が現れます。OKボタンを押してIMPORT 画面を閉じてください。 IMPORTの画面 8. PLATE VIEW のタブでは、サンプル ID とファイルからインポートした濃度情報を表示します。 サンプル ID は well の上側に表示され、濃度データは well の下側に表示されます。 画面の下側に 3 つのボタンがあります。 Version 4.0.1 24 PLATE VIEW の画面 a. IMPORT画面と同じように情報を要約しているPlate Info の画面を表示させるには、PLATE INFO のボタンをクリ ックしてください。 b. インポートした情報で良ければOKボタンを押して、wellのレイアウトとプロトコールのデータを決めるためにご利用くださ い。SAMPLE DATA IMPORT の画面を閉じてください。 c. インポートした情報やwellのレイアウトを破棄するにはCANCELを押し、元々指定したwellのレイアウトを使用するよう にプロトコールを戻してください。 SAMPLE DATA IMPORT の画面を閉じてください。 9. SAMPLE DATA IMPORT の画面を閉じると、Method の実行に進みます。 Version 4.0.1 25 Dual Injectors and Pump の操作方法(GM2010 のみ) 操作の概要 Injector System の設定は、メニューバーの “ TOOLS”(工具マーク)から設定することが可能です。 (ホーム画面の “ SETTINGS “から設定することもできます。また、Protocol 内に Injector の動作がふくまれる場合、プレ ートの測定前に Injector の設定のポップアップが表示されます) “TOOLS”を選択しプルダウンメニュー内の“INJECTORS”を選択すると設定画面(下図)が表示されます。 PRIME INJECTORS (PRIME)︓ セットした試薬をインジェクター内に充填します。 Reverse Purge (REVERSE PURGE)︓ インジェクター内の試薬を試薬チューブへ戻します。 Flush (FLUSH)︓ インジェクター内を洗浄します。 試薬の充填 インジェクターチューブに Prime するために必要な試薬量は、各々500μl です。 試薬ボトルホルダーのそれぞれのくぼみは、50ml ビーカー、15ml, 50ml のコニカルチューブ、15ml 試験管に適合します。 1. 本体カバーを開け、試薬ボトルホルダーへ試薬の入った容器をセットします。 2. Inlet Tubing を試薬の入った容器に挿入します。この時、Inlet Tubing の先端が容器の底にある試薬に浸っていることを 確認します。 3. サンプルトレイカバーを開け、廃液トレイをセットします。 4. サンプルトレイカバーと本体カバーを閉めます。 5. “TOOLS”から”INJECTOR”を選択し、さらに”PRIME”を選択します。 6. 使用する Injector に☑を入れます。 Volume は、Prime する試薬量であり、500~1,500μl まで設定できます。 “Tools” Version 4.0.1 26 最低限必要な試薬量(インジェクター内に充填される試薬 + Prime のために排出させる試薬)は、500μl です。500μl 以上に設定すると、インジェクター内を通過する試薬量が増えるため、より廃棄される試薬量が多くなります。 標準は、500μl に設定してください。 7. “Start Prime”ボタンを選択すると、自動的に Prime が開始されます。 8. 終了後、”Close”を選択し、Injectors のウィンドウを閉じます。 9. 本体カバー/サンプルトレイカバーを開けて、廃液トレイを取り出し、サンプルトレイカバー/本体カバーを閉めます。 Version 4.0.1 27 インジェクターの洗浄 インジェクターおよびインジェクターチューブ内壁に試薬が固着することを避けるため、使用後はできるだけすぐにインジェクターおよ びインジェクターチューブの洗浄を行ってください。 洗浄は、下記手順で行います (洗浄用の 70%エタノールと蒸留水(D.W.)をご用意ください)。 D.W. (3 回) → 70% エタノール (3 回) → D.W. (3 回) → Air (3 回)の順で洗浄します。 1. D.W.と 70%エタノールが、それぞれ約 20ml 以上入ったボトルを準備します。 2. 本体カバーを開け、これらのボトルを試薬ボトルホルダーに立てます。 3. Inlet Tubing を D.W.が入ったボトルに挿します。 4. サンプルトレイカバーを開け、廃液トレイをセットします。 5. サンプルトレイカバー/本体カバーを閉めます。 6. “TOOLS”から”INJECTOR”を選択します。 7. “Flush”を選択します。 8. 使用する Injector に☑を入れます。 9. “Cycles” ⇒“3”に設定し、OK を選択します。 10. “Start Flush”を選択します。 11. 本体カバーを開けて、Inlet Tubing を 70% Ethanol が入ったボトルに挿し替え、本体カバーを閉めます。 12. 手順 7~10 を繰り返します。 13. 本体カバーを開けて、Inlet Tubing を D.W.が入ったボトルに挿し替え、本体カバーを閉めます。 14. 手順 7~10 を繰り返します。 15. 本体カバーを開けて、Inlet Tubing をボトルから抜き取ります。 16. 手順 7~10 を繰り返します。 17. 本体カバー/サンプルトレイカバーを開け、廃液トレイを取り出します。 18. サンプルトレイカバー/本体カバーを閉めます。 19. 廃液トレイに溜まった洗浄液を廃棄し、廃液トレイを洗浄します。 Version 4.0.1 28 測定結果の解析機能 解析の流れ GloMax® Navigator ソフトウエアには、測定結果の解析機能がついております。 事前に、Standard や Blank の設定を行い、TEMPLATE ファイルを作成が可能です。測定したデータを含む RESULT ファイル に、この TEMPLATE ファイルを当てはめることにより、RESULT ファイルに含まれる測定データを自動計算し、濃度や IC50/EC50 を算出し、グラフを提示することができます。 RESULTS 画面 測定結果の呼び出し ANALYSIS で TEMPLATE の呼び出し TEMPLATE の作成・保存 TEMPLATE の選択 解析の実行 TEMPLATES 画面 Version 4.0.1 29 TEMPLATE の作成 1. RESULTS を選択し、左列の TEMPLATES を選択します。 ※ 4 個の TEMPLATE が初めからインストールされております。 2. 左下の NEW TEMPLATE を選択します (既存の TEMPLATE を変更・保存することも可能です)。 3. 下記の画面から各項目を設定します。 Version 4.0.1 30 A) Fitting Curve (解析曲線)の種類 Linear Standard Curve、Linear Response、 Dose Response EC50/IC50、2nd Polynomial Curve、3rd Polynomial Curve、Power Regression、Four Parameter Curve、Five Parameter Curve、Cubic Spline、Zʼ Factor から使用する適切なものを選択します。 既知(Known)、未知(Unknown)、ブランク(Blank)、コントロール 1、コントロール 2 を割り当てる解析曲線 解析曲線のタイプ 解析タイプの機能 Linear Standard Curve 線形回帰;曲線からの未知の濃度を補間する 2nd Polynomial 非線形回帰;二次曲線から未知の濃度を補間する 3rd Polynomial 非線形回帰;三次曲線から未知の濃度を補間する Power Regression 非線形回帰;曲線から未知の濃度を補間する Four-Parameter Curve 非線形回帰;曲線から未知の濃度を補間する。 EC50/IC50 を決定する。 Five-Parameter Curve 非線形回帰;曲線から未知の濃度を補間する。 EC50/IC50 を決定する。 既知(Known)、ブランク(Blank)、コントロール 1 およびコントロール 2 を割り当てる解析曲線 解析曲線のタイプ 解析タイプの機能 Dose Response EC50/IC50 非線形回帰; 4 パラメータカーブフィット。 EC50 / IC50 を決定する。 Linear Response 線形回帰 Point to Point ポイントを直線でつなぐ Cubic Spline 滑らかな線で点を結びつける Z´-Factor Z’-Factor を計算する B) Blank Subtraction デュアル測定を行う実験を解析するときには、2 種類の Blank の計算方法を選択が可能です。 (R1 / R2)-(R1B / R2B)︓ Read 1 と Read 2 から得られる Blank の比を、サンプルの測定値の比から差し引きます。この Blank のオプションは、 NanoBRET™アッセイのような比を評価するアッセイに適用します。 (R1–BR1)/(R2–BR2) [または、(R2–BR2)/(R1–BR1)]: 分子または分母には、Read 1(R1)または Read 2(R2)からの関連する Blank ブランクの減算が含まれます。 この Blank のオプションは、Nano-Glo® Dual-Luciferase® Reporter Assay System のようなデュアル測定の結果 に適用できます。 Version 4.0.1 31 C) Unit (単位) ”Unit”のテキストボックスを選択し、プレートに適用するユニット(単位)を入力します。 D) Well Type (ウエルのタイプ) UNKOWN: 濃度が不明なウエル。Name(名前)、希釈係数(Dilution Factor)、Volume (μl)を入力します。 KNOWN: 濃度が既知のウエル。Name と Concentration(濃度)を入力します。 BLANK: ブランクを取るためのウエル。Name と Concentration(濃度)を入力します。すべての Blank のウエルの平均値 が、Known、Unknown、Control の値から差し引かれます。 EXCLUDED︓ 解析から除外すべきウエルを指定します。 CONTROL: Control 1 と Control 2 として、2つの Control を選択することができます。2つのコントロールは Z´-Factor の解析に要求されます。コントロールは、データのノーマライゼーション(% Control および Fold-Change)の計算に用いられ ます。 各ウエルにドロップダウンからウエルのタイプを設定し、必要な情報を入力します。複数のウエルを選択するときには、ドラッグで複数ウ エルを選択が可能です。 プレート上にウェルタイプを割り当てた後、すべて同じの名前を付けるウェル(例えば、同じサンプルまたは実験セット)を選択します。ウ エルを選択後、“Name”のテキストボックスを選択して、名前を入力します。 注︓完全なデータのセットとみなすには、ある処理を行った、または標準曲線セットを含むすべての”KNOWN”のウエルが同じ名前 である必要があります。たとえば、スタンダードカーブに適用する“KNOWN“のウエルに名前を付ける場合は、KNOWN の全てのウエ ルに同じ名前(例えば、「Standard」、「Stand」、「Known」など)を使用します。 ”UNKNOWN“のウエルについては、同じサンプ ルであれば、すべてのウエル(“Dilution Factor”には関係なく)は、同じ名前である必要があります。 同じ“Dilution Factor”や“Volume”の情報を持つウエルをすべて選択します。ウエルを選択後、“Concentration”や“Dilution Factor”のテキストボックスを選択し、濃度、希釈係数、液量の値を入力します。 Version 4.0.1 32 “UNKNOW”のウエルでは、ウエルに添加するサンプルの液量を“μl“単位で入力します。(例えば、1μlのサンプルをウエルに添加 する場合、”Volume“のテキストボックスに”1“を入力します。) 注︓“CLEAR”ボタンは、TEMPLATEの作成中に訂正するために使用します。“CLEAR”を選択しますと、選択したウエルに関連 するすべて情報(ウエルのタイプ、名前、濃度、希釈係数、液量)が削除されます。 E) Group (グループ化) ウェルタイプ(KNOWN、UNKNOWN、BLANK)、名前(Name)、濃度(Concentration)、希釈係数(Dilution Factor)、お よび液量(Volume)をプレートマップに入力した後、一緒に分析すべき実験セットまたはグループのウエルを選択します。すべて の”KNOWN”のウエルがグラフに表示されます。 “UNKOWN”のウエルは、“KNOWN”のウエルから生成されるスタンダードカーブか ら算出されます。 ”Group”を選択すると、グループオプションのリストが展開されます。最大11個のグループ(A〜K)をプレートに割り当て ることができます。右下にある“—”は、グループ割り当てを元に戻します。 “GROUP A”~“GROUP K”を選択します。グループが割り当てられると、選択したウエルのフレームが対応するグルー プの色で表示されます。 必要に応じて、グループ名を変更することが可能です。“Group”のドロップダウンから、各グループ名の右下にあるペン型 のアイコンを選択し、グループ名を編集します。 F) Normalization (データのノーマライゼーション) 測定結果は、必要に応じて、”% Control”および”Fold-Change”として表すことができます。ノーマライゼーションは、解析が完了 する前後ともに実行できます。ノーマライゼーションでは、解析のTEMPLATEに”CONTROL”のウェルタイプを設定する必要がありま す。 注:”CONTROL”のウエルをグラフに含める場合は、各実験データセット内の”KNOWN”のウェルタイプとして最初に設定する必要 があります。 ウエルを選択して、”CONTROL”として割り当てます。ウェルタイプからウエル1を”Control 1”または”Control 2”に割り当てます。 注:データは、一度に1つのコントロールのみに“NORMALIZE“の機能を適用することができます。コントロールがプレートに割り当て られると、”NORMALIZE“ボタンが使えるようになります。 “NORMALIZE”を選択すると、ノーマライゼーションの3つのオプションを選択できます。1つのコントロールのみが設定されている場 合、そのコントロールが自動的にノーマライゼーションに使われます。複数のコントロールが設定されている場合、ノーマライゼーションに 使用するコントロールを指定する必要があります。 Data:プレート上で実行されたノーマライゼーションを元に戻します。 % Control:実験ウエルは、コントロールのウエルに対するパーセンテージとして表示されます。 Fold Change:実験ウエルは、コントロールのウエルに対する倍数として表示されます。 Version 4.0.1 33 “OK”を選択すると、自動的にノーマライゼーションが行われます。ウエルに生データが存在する場合、“OK”を押すと結果の正規化 が行われます。 4. TEMPLATEのデザインが完成したら、”SAVE TEMPLATE“のボタンを選択します。TEMPLATEの名前を入力し、[OK]を 選択し、保存します。 TEMPLATE の呼び出しと解析 1. RESULTS の画面から、解析したいファイルを選択します。 2. 左下の“ANALYSIS”を選択します。 3. TEMPLATES のリストが表示されますので、解析に用いる TEMPLATE を選択します。 Version 4.0.1 34 4. 内容を確認し、“RUN”を選択します。 正しく設定されていれば、”Analysis was successfully completed”と表示されますので、”OK”を選択します。 5. 下図のように、解析結果が表示されます。 DATA ON/OFF (①)︓ 測定値の表示/非表示を選択できます。 EXPORT (②)︓ 測定結果、解析結果、グラフを GloMax ソフトウエアおよび Excel 形式で出力します。 SAVE TEMPLATE (③)︓ 変更した TEMPLATE を新たなファイル名で保存することができます。 SAVE ANALYSIS (④)︓ 解析した結果を保存します。 グラフのタブ (⑤)︓ Standard から作成された標準曲線を確認することができます。 Version 4.0.1 35 6. グラフのタブを選択すると、下図のようにStandardから作成された標準曲線を表示します。 グラフの調整 “Log X-Axis”および“Log Y-Axis”のチェックボックスの操作により、各軸の数値を対数として表すことができます。 グラフのタイトル、X軸およびY軸のタイトルを選択することで、名前を編集が可能です。 グラフを拡大・縮小などの操作ができます(ピンチでズームアウト、ピンチを戻してズームイン、スワイプしてパン)。 “RESET VIEW”ボタンを選択しますと、グラフがデフォルトの表示に戻ります。 グラフの編集 右下のボックスにR2や直線の傾きなどの情報が表示されます。複数のグループまたはプレートの測定回数がある場合、 その分のボックスが表示されます。 シンボルを押すとグラフから曲線が削除されます。空の円に触れることでグラフに曲線を戻します。 4. 標準曲線から外れた値は、データのタブを選択し、外したい値を表示したウエルを選択し、“EXCLUDE”を選択します。その 後、再度“RUN”ボタンを選択し、解析を行います。 Version 4.0.1 36 解析結果の保存 1. “SAVE ANALYSIS”を選択します。 2. 名前を付けて(任意)、“OK”を選択し、保存します。 3. 保存されたファイルは、“RESULTS”の左下“ANALYSES”から表示されるリストに保存されます。 RESULTS 画面 ANALYSES 画面 Version 4.0.1 37 GloMax® Navigator System の設定 “SETTINGS”より GloMax® Navigator System の様々な設定をすることができます。 INSTRUMENT INFO︓ 機器本体のシリアル番号、ソフトウエアやファームウエアのバージョン情報を確認することができます。 SELF TEST︓ 起動時に行う動作テストを行います。 TOOLS︓ 画面の右上の『TOOLS』ボタンからも選択することができます。 <INJECTOR>︓ インジェクターの操作を行います。実際の操作方法ついては、25ページからの“Dual Injectors System with Pump Station”をご参照ください。 <RECOVERY>︓ “RECOVERY”では、プレートが内部で詰まった場合において、手動で回復するための操作を行えます。この 画面で”START. . .”ボタンを選択して、ヘッドや軸のアライメント、プレート排出動作を初期化します。 EXPORT LOGS︓ GloMax® Navigator では、すべての操作のログを保存しています。もし不具合や故障が生じた場合、この 画面から操作過程のログファイルを生成・保存し、弊社までお送りください。ファイルのお送り方法等をご説明いたします。 1. 保存されるドライブおよびフォルダを確認または変更します。 2. ”SAVE”を押すと、指定したフォルダにログファイルが保存されます。 Version 4.0.1 38 ADMINISTRATOR︓ 下記の項目での、GloMax® Navigator の設定を行います。 <PREFERENCES>︓ [ PROTOCOL SETTINGS ]︓ プロトコールに関する設定を行います。 Allow users to modify protocol details ︓チェックを入れた場合、User 権限でもプロトコールの変更ができます。 Allow users to modify protocol plate map ︓チェックを入れた場合、User 権限でもプレートマップの変更ができます。 [ EXPORT SETTINGS ]︓ 測定結果のエクスポートに関する設定を行います。 Export to PDF︓ PDF にエクスポートします。 Export to Excel︓ Excel にエクスポートします。 Export to CSV︓ CSV にエクスポートします。 Export to RAW︓RAW にエクスポートします。 Manual Export Folder︓ 測定結果の画面において、”EXPORT”を選択した時に、保存先のフォルダを設定し ます。 Auto Export︓ 測定完了と同時にエクスポートを行います。 Auto Export Folder︓ Auto Export を ON したときに、自動でファイルを保存する先のフォルダを設定します。 Version 4.0.1 39 [ANALYSIS SETTINGS]︓ 解析結果のエクスポートに関する設定を行います。 Export to GloMax︓ GloMax® Navigator ソフトウエアを使っている別の PC で閲覧するためのフォーマットでエ クスポートします。 Export to PDF︓ PDF ファイルとして解析結果をエクスポートします。 Export to Excel︓ Excel ファイルとして、解析結果をエクスポートします。 Export Folder︓ 解析結果の画面において、”EXPORT”を選択した時に、保存先のフォルダを設定します。 [SCALING FACTORS]︓発光測定において、倍率を変更することができます。この機能により表示される値が増減します。倍率 の設定範囲は、0.001~1,000 です。 ※ 表示値が増減するだけですので、Signal/Noise 比が改善される機能ではございません。 Version 4.0.1 40 [ALARM SETTINGS]︓アラーム音の設定ができます。 Play sound on protocol completion︓プロトコールの実行が完了すると音が出ます。 Play sound on error︓エラーが発生したときに音が出ます。 [E-MAIL SETTINGS]︓E-mail の設定ができます。 User Information︓ メールを送信したいメールアドレスの設定を入力します。 Server Information︓メールを送信したいメールサーバーの設定を入力します。 Send mail on protocol completion︓プロトコールの実行が完了するとメールが自動配信されます。 Send mail on error :エラーが発生したときにメールが自動配信されます。 *詳しい説明は英文マニュアル TM470 を参照ください。 Version 4.0.1 41 [PORTAL]︓Portal 接続の設定ができます。 *詳しい説明は英文マニュアル TM470 を参照ください。 <INSTRUMENT NAME>︓ GloMax® Navigator の名前を変更できます。2 台以上の GloMax を所有している場合、見 分けるのが容易になります。名前変更後、タブレット PC を再起動する必要があります。 <IMPORT PROTOCOLS>︓ プロトコールを USB ドライブなどを用いて、インポートすることができます。 主に、新しいキットの追加はソフトウエアのアップデートに合わせて行われますので、こちらは別途インポートが必要な時にご使用くださ い。 Version 4.0.1 42 <DATA MAINTENANCE>: GloMax®ソフトウエア内および PC 内のディスクスペースを管理できます。 エクスポートフォルダの サイズを表示して開くことができ、 GloMax®ソフトウエア内の結果ファイルの総数が表示されます。 すべての結果フソフトウエア GloMax®ソフトウエアからパージ(ソフトウエアのデータベースより、完全削除)できます。または、1 週間以上前の古い結果のみ をパージすることもできます。 注︓結果がパージされると、それらを再度閲覧することはできません。 RESULTS ファイルを GloMax®ソフトウエアおよび PC から パージする前に、他の場所に保存、または使用する予定がないことを確認してください。 <AUDIT RECORDS>︓ GloMax® Navigator で実施された操作を時系列に沿って確認することができます。これらのデータ は自動的に生成されます。Part 11 に適用しておりますため、削除や編集をすることはできない仕様となっております。”EXPORT” ボタンを選択することで、外部へのエクスポートが可能です。 Version 4.0.1 43 トラブルシューティング&よくあるお問い合わせ Q1. 使用中のタブレット PC の画面が消えてしまいました。 A1. タブレット PC のバッテリーが切れてしまった可能性があります。 下図のように、タブレット電源の白いランプが点いているかを確認してください。点いてない場合には、AC アダプターに電源コードがし っかりと差し込まれているか、使用しているコンセントは通電しているかを確認してください。 【白いランプの点灯確認】 【電源コードの緩み確認】 Q2. しばらくぶりに GloMax® Navigator を使うのですが、タブレット PC の電源が入りません。 A2. タブレット PC の充電池が完全に Empty になっている場合、タブレット PC の電源は入りません。コンセントを繋いで、数時間 程度の充電を行ってから、再度お試しください。放電の状況によっては半日から 1 日程度の充電が必要な場合があります。 Q3.タブレット PC が正常に起動しません。 A3. タブレット PC の強制終了をすることで、症状が改善する場合があります。タブレット PC の型番により対応が異なりますので、 下記を参照ください。 タブレット PC の型番を確認します。 型番が 1601、1631、1724 の場合は、電源ボタンと音量を上げるボタンを 15 秒間同時押しします。 途中で、ロゴが出てくる場合がありますが、そのままボタンを押し続けてください。 そのあと、10 秒ほど待って頂き、再度電源ボタンを押して、起動をするか確認をしてください。 型番が上記以外の場合は、電源ボタンを 20 秒長押しし、Windows のロゴが表示されたら電源ボタンを離します。 Version 4.0.1 44 Q4. GloMax® Navigator のソフトウエアが起動しません。“Cannot connect to the instrument Device not found; is it turned off or disconnect?”とメッセージが出ます。 A4. タブレット PC と Glomax® Navigator 本体のデータのやり取りができていない場合に表示されるエラーメッセージです。 対処法① USB ケーブルがしっかりと接続されているか、確認してください。(GloMax® Navigator 本体背面とタブレット PC の 右横のポート)改善されない場合は対処法②をお試しください。 対処法② GloMax® Navigator 本体の認識に失敗している可能性がありますので、一度 GloMax® Navigator 本体とタブ レット PC の電源を切ってください。そして、両方の電源ケーブルをコンセントから抜いてください。5 分~10 分そのまま放置します。 (電源の供給をなくすことで、メモリのクリアをします) 5~10 分経過後、再度コンセントにつないで GloMax® Navigator 本体とタブレット PC の電源を入れて、GloMax® Navigator のソフトウエアを起動してください。 Q5.トレイの移動時に異音が発生する、もしくはエラーメッセージ“Opto-interrupter (bit 3) is not closed” が出て止まってしまうことがあります。 A5. オプティカルヘッドマスクの下面とサンプルトレイカバーの上面への試薬付着等による汚れが原因で起こる場合があります。その 際は、下記のクリーニングをお試しください。 1. GloMax® Navigator の電源を OFF にした状態で、下図を参考に、チューブホルダーを止めているネジを緩めてください。 2. サンプルトレイを奥側に押し込み、オプティカルヘッドマスクを手前に引き出します。 3. オプティカルヘッドマスクの下面(トレイカバーと接する面)を 70%エタノールでしっかり拭いてください。 4. 拭き終ったら、オプティカルヘッドマスクを元の位置に戻し、さらに、チューブホルダーの止めネジを締めてください。 手前に引き出す オプティカル ヘッドマスク Version 4.0.1 45 5. サンプルトレイを手前に引き出し、サンプルトレイカバー上面を、きれいに拭いて ください。 6. オプティカルヘッドマスクを真ん中あたりに移動をさせて、右奥のホームポジション(オプティカルヘッドマスクの初期ポジション)を 掃除してください。 7. サンプルトレイとオプティカルヘッドの位置を移動させてから、電源を入れてご使用ください。 オプティカルヘッドマスクと交差する赤枠の部分は、特に汚れやすい ので、70%エタノールでしっかり掃除をしてください。 オプティカルヘッドマスクは 一番右側まで移動させます サンプルトレイは一番奥まで移動させます Version 4.0.1 46 Q6. インジェクターで正確に分注ができていないようです。 A6. 下図を参考に、チュービングの不確実な接続や、空気漏れがないように接続部に緩みのないことを確認してください。 1) チュービングがしっかりと差し込まれているか確認してください。緩んでいる場合はしっかりと上方から差し込んで下さい。 納品時にお渡ししている六角レンチで下図のネジを調整してください。 *チューブを固定した装置もございます。この 1)につきましては、固定がされていないチューブに対するご案内となります。 NG︓ しっかりとチューブが接続されていない状態 正常︓ きちんと奥までチューブが接続されている状態。 2) チューブの先端が試薬などで汚れていないかを目視でご確認ください。汚れがありますと、斜めに液が飛び散る事や、チューブ が詰まる場合がございます。汚れている場合はチュービングガイドを止めているネジを付属の六角レンチで外して頂き、70%エ タノールを含ませた布等で清掃をしてください。清掃がおわったら、元通りに設置してください。 3) インジェクターのバルブ周辺の緩みが無いかを確認してください。緩んでいる場合は、しっかりと手で締めてください。チューブに潰 チューブの先端が見えていません ネジ ↑チュービングガイド ネジ ↑ チューブの先端が見えています ↑ Version 4.0.1 47 れや変形が無いかも確認してください。 Q7. Prime や Flush、分注を使用する時にエラーメッセージ“Pump Error : Plunger Overload“が出て止まってしま います。 A7.チューブ内の圧が強くなると、このようなメッセージが出ることがあります。チューブ内部に異物や詰まりがないか、チューブにつぶれ がないかを確認してください。 Q8.特定のウエルを測定するとき、値が高く出てしまいます。 A8.サンプルトレイカバーに試薬の付着などがありますと、値が高く出ることがあります。70%エタノールを含ませた布等で、サンプルト レイカバーの表と裏を掃除してください。 表 裏 Q9.クリアプレートを使用すると、メッセージ“No plate detected in the instrument”が出てきてしまいます。 A9. GloMax® Navigator では、トレイ底部のセンサーを使用してプレートの有無を検知しますので、透明のプレートは検知する ことができません。白、もしくは黒色のプレートをご使用ください。 Version 4.0.1 48 Q10. スプリットウエルプレートは使用できますか。 A10. スプリットウエルプレートにつきましては、装置の動作に影響を与える可能性があるため、ご使用にならないでください。 Q11.96 穴ハーフエリアプレートにインジェクターは使用できますか︖ A11.通常サイズの 96 穴プレートへの分注にあわせて設計をされている装置の為、96 穴ハーフエリアプレートの場合はウエルサイ ズが小さい為、分注が的確に行われません。そのため、インジェクターでのご使用は推奨しておりません。