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Maxwell® 16 MDx Instrument 操作マニュアル

Version 1.40 1 Maxwell® 16 MDx Instrument 操作マニュアル 2013年10月 MWJ16 Version 1.40 2 目次 ■ 目次 2 ■ Maxwell® 16 MDx Instrumentの設置 A. 製品内容 3 B. Maxwell® 16 MDx Instrument本体および内部の名称 4 C. Maxwell® 16 MDx Instrumentの設置 5 ■ Maxwell® 16 MDx Instrumentの取り扱い A. Maxwell® 16 MDx Instrumentの起動 6 B. Maxwell® 16 MDx Instrumentのプロトコール 6-8 C. Maxwell® 16 MDx Instrumentの操作の実行 9-11 D. Maxwell® 16 MDx Instrumentかのデータの送信 12 E. Maxwell® 16 MDx Instrumentのセットアップ 13 ■ ご使用にあたってのご注意 (メンテナンスなど) 14 ■ 困ったときには・・・ 15-16 ■ お問い合わせ先 17 Version 1.40 3 ■ Maxwell® 16 MDx Instrument の設置 A. 製品内容 SEV (Standard Elution Volume)用パーツ 【カタログ番号 AS1200】 LEV (Low Elution Volume)用パーツ 【カタログ番号 AS1250】 Maxwell 16 MDx Instrument 【カタログ番号 AS2000】 Magnetic Elution Rack Cartridge Rack Magnet Rod Assembly LEV Magnetic Rod Assembly LEV Cartridge Rack LEV Plunger Bar Adaptor LEV Magnetic Rod Version 1.40 4 B. Maxwell® 16 MDx Instrument本体および内部の名称 Maxwell® 16 Instrument 本体正面および背面 Maxwell® 16 MDx Instrumentのプラットフォーム Elution Tube Slot 操作パネル ドア ハンドル 電源ケーブル コネクター 電源スイッチ ドア SD カード スロット RS-232C ポート バーコード リーダー Version 1.40 5 C. Maxwell® MDx 16 Instrumentの設置 1. Maxwell® 16 MDx Instrument本体を設置し、電源ケーブルを本体背面のコネクターに接続 する。注意 : 危険ですので、この時点ではコンセントは差し込まないでください。 2. ドアを開け、図1に示す4個の留め具をはずす。 図1. 3. USBケーブルを介して、バーコードリーダーを接続する。 4. UVバルブを取り付ける。 5. ドアを閉め、コンセントを差し込み、本体背面の電源をONにする。 Version 1.40 6 ■ Maxwell® 16 MDx Instrumentの取り扱い A. Maxwell® 16 MDx Instrumentの起動 1. 電源を入れる 下記のように、設定条件(SEV/LEV)が表示されるので、ご利用のキットに合致しているこ とをご確認ください。 B. Maxwell® 16 MDx Instrument のプロトコール Maxwell® 16 には、下表のように、キットに対応したモードを選択する必要があります。 SEV ● DNA (Blood/Cells ・ Buffy Coat ・ Tissue・ Mouse Tail) ● RNA ● Polyhistidine Protein LEV ● DNA (Cell ・ FFPE ・ Buccal) ● RNA (RNA ・ simplyRNA ・ simplyRNA Blood) ● Viral SEV or LEV Version 1.40 7 SEV と LEV の切り替え方法 Maxwell 16 MDx Instrument のドアを開ける。以下の手順により Magnet Assembly を本体から はずす。 1. Magnetic Rods 固定ネジ(3 個)をはずす(手で緩みます)。 2. Magnetic Rods を上方に抜いて取り外す 3. Enter キーを押す。 4. 図のLEV Plunger Bar Adaptor を Plunger bar の下側に付ける。上下の方向にご注意ください。 5. 図の LEV Magnetic Rod Assembly を上方から挿入して設置し、手順 4 で外したネジで固定する。 前後方向にご注意ください。 6. Enter キーを押す。 = Hardware Setup = Remove SEV Hardware Magnet Assembly Press Run/Stop key Version 1.40 8 7. 正しい設定条件となっていることを確認し、電源を一旦 OFF にする。 8. 電源 ON にして、設定条件を確認する。 備考 : SEV から LEV に戻す場合、同様の手順を行い、SEV から LEV の Magnetic Rod およ び Plunger Adaptor に取り換えてください。 Version 1.40 9 Run を選択する。 USER を選択する。 Protocol を選択する。 キットに対応した個別のプロトコールを選択する。 確認画面において、Date/Time を確認する。 ドアを開ける。 C. Maxwell 16 MDxInstrument の操作の実行 Version 1.40 10 Scan Data を確認して、Enter を押す。 Cartridge を挿入する DNA/RNA の精製工程を開始する。 データの PC への転送(Yes/No 選択) DNA/RNA の精製工程の終了 Bar Code Scan を実行する。 – Position ごとにサンプル/カートリッジのバーコードをスキャ ンする – Final Sample をクリックする Version 1.40 11 動作中の一時停止 動作中に” Run/Stop”ボタンを押すことやドアを開けることにより、Maxwell 16は一時停止の状態になり、 画面に”Pause”と表示します。 ドアを閉めると下図のように、”Continue“か”Terminate”の選択になります。その際はいずれかを選択して ください。 サンプルの回収 1. Elution Tubesをelution tube slotsからMagnetic Elution Rackに移す。 2. しばらく静置してから、磁性体シリカレジンが引き寄せられた壁面を 触れないように、上清を新しいエッペンドルフチューブに移す。 注意 : 混入した磁性体シリカレジンをElution Tubeの端に寄せるためのステップ です。 注意 : SEV/Research モードの DNA 精製プロトコールを使用した場合、 Elution Tube Slot は熱くなっています(約 50~55℃)ので、ご注意ください。 3. カートリッジとプランジャーをプラットフォームから取り外す。 4. カートリッジ、プランジャーを廃棄する。 備考 : カートリッジには、溶解した生体サンプルが含まれていますので、廃棄は利用施設の廃棄基準に従っ てください。 === Pause === 1. Continue 2. Terminate === The End === Remove Cartridges Run Again? YES NO === The End === Close the door ==== Menu ==== 1. Run 2. Demo 3. Setup YES NO Version 1.40 12 Data Transfer を選択する。 Transfer to PC を選択する。 PC と接続中 File を選択する 実行する。 D. Maxwell 16 MDx Instrument からデータの送信 Sample Track Software での操作 – Find Maxwell で機器と連結 – Retrieve file を選択 – Maxwell 16 のデータ送信 – 印刷機能 – Excel ファイルで変換保存 直接印刷する場合: プリンターを RS-232 ポートに接続し、 Print を選択する。 Version 1.40 13 セクション B. Maxwell® 16 MDx Instrument のプロトコールを参照 E. Maxwell 16 MDx Instrument のセットアップ Setup を選択する。 – Hardware – Configuration – UV on – Service mode – User protocol Hardware – SEV/LEV 選択 Configuration – Select language: 言語の選択 – Touch Screen Setup: タッチスクリーンの補正 – Setup Local Time: 時刻設定 – UV Setttings: UV 照射のタイミングおよびタイマー設定 – Sample Tracking: ON(カートリッジ、溶出チューブ、キット)/OFF Version 1.40 14 ■ ご使用にあたってのご注意 (メンテナンスなど) 防錆のための清拭 ご使用後、Maxwell 16内のパーツをD.W.または70%エタノールにて清拭してください。 長期の使用により、1) Plunger barの磁石部分、2) Platformのスプリングボール部分、3) Magnetic Rodの先端部分に錆びによる破損が発生します。 1) Plunger barのPlungerを保持する磁石部分 - この部品が錆びた場合、Plungerの磁石としっ かり結合できなくなる、または錆びの上から結合するのでPlungerが垂直に結合できなくなります。 このため、動作中にPlungerがPlunger barから落下する可能性があります。 2) Platformのスプリングボールが錆びた場合、Maxwell 16の試薬カートリッジが確実に固定されな くなり、動作中にPlungerと共に持ち上げられ、エラーの原因となる可能性があります。 本紙8ページの手順5および6に従って、Magnetic Rodを一旦はずすと、1) Plunger barの磁石部分 の清拭を容易に行えます。 ヒーター機能の確認 通常、Elution Tube Slotは、50~55℃に加温されています。精製工程の終了直後は熱くなっておりま すので、終了後しばらく経ってから、Elution Tube Slotに触れて、加温されていることをご確認くださ い。 各可動部の位置調整 また、長期の使用により、Magnetic Rod Assembly、Plunger Bar、Platformに若干の位置補正が 必要になる場合があります。 検定のご要望などございましたら、弊社代理店または弊社までお問い合わせください。 1) Plunger bar の磁石部分 3) Magnetic Rod の先端部分 2) Platform のスプリングボール部分 Elution Tube Slot Version 1.40 15 ■ 困ったときには・・・ Q. 電源ONにした時に、液晶画面のバックライトは点灯しているが、文字が全く表示されない、もしくは 全面に黒い四角(■)が表示されている。 A. ファームウエアが認識されていません。 ファームウエアの再インストールが必要ですので、弊社までご連絡ください。 Q. Elution Tube Slotが加温されません。または”Heat Waiting”という表示のまま、Maxwell 16が停止しています。 A. Elution Tube Slotの温度制御基板の故障、もしくはElution Tube Slotの温度センサーの異常と 考えられます。 温度制御基板の交換、温度センサーの清掃・交換が必要ですので、弊社までご連絡ください。 Q. Run/Stopボタンや△ボタンを押してもMaxwell 16が応答しません。 A. ボタンが載った基盤の錆などによる故障・異常、もしくは、接続ケーブルのエラーと考えられます。 基盤の交換が必要ですので、弊社までご連絡ください。 Q. ドアを閉めても、精製工程が開始されません。または、”Open the door”の表示に従い、ドアを 開けても画面が次に進みません。 A. ドアセンサーもしくは接続ケーブルの故障と考えられます。 ドアセンサーの清掃・交換もしくは接続ケーブルの交換が必要ですので、弊社までご連絡ください。 Q. 使いたいキットのプロトコールを見つけることができません。インストールされていないのでしょうか。 A. キットの発売のたびに、ファームウエアは更新されており、2009年2月現在において、バージョン 4.5が最新のファームウエアになります。 詳細は、弊社までお問い合わせください。 Q. ウエル#1でのLysisの時間、ウエル#2~#6でのWashの時間、ウエル#6の上方でのDryの 時間、Elution TubeでのElutionの時間を変更することはできますか。 A. Flexi Method Firmware Version 5.0をインストールすれば、これらの時間を変更することができ ます。 Version 1.40 16 ・ ・ ・ Calibration Errorについて ・ ・ ・ Maxwell 16には、次のように3つの可動部分があります。 1) Magnetic Rod Assemblyの上下方向 2) Plunger Barの上下方向 3) Platformの前後方向 これらの可動部分は、起点より規定の距離を移動し、また起点に戻ってくる運動を繰り返します。 この規定の距離を移動できなかった場合、異常であると判断し、精製工程を中断して、エラーメッセー ジ ”Calibration Error”を表示します。 Calibration Error: Error Code X See TM274 どの可動部分において異常が発生したかは、”Error Code X”のXに表示される数字(1~3)により示し ます。 1: Platform、2: Plunger Bar、3: Magnetic Rod また、Calibration Errorの対策の閲覧先として、示されているTM274は、Maxwell 16 Instrument の英文マニュアルTechnical Manual No.274を示しておりますが、改訂により、現在はNo.295が該 当しております。 精製工程の途中で停止し、液晶画面に”Calibration error: Error Code 1”と示されています。 Platformのキャリブレーションエラーを示しています。  Platformの前後に、Platformの移動を妨げるものがないかを確認してください。  LEVで使用している場合、LEV CartridgeがLEV Cartridge Rackに確実に設置されていることを 確認してください。  LEV Cartridge RackがPlatformに適切に設置されていることを確認してください。 精製工程の途中で停止し、液晶画面に”Calibration error: Error Code 2”と示されています。 Plunger Barのキャリブレーションエラーを示しています。  カートリッジのウエル#1内の固形物(骨、濾紙など)を取り除いてください。このような固形物により Plungerが規定の距離を移動することが妨げられています。  カートリッジがPlatformに確実にセットされていることを確認してください。 精製工程の途中で停止し、液晶画面に”Calibration error: Error Code 3”と示されています。 Magnetic Rodのキャリブレーションエラーを示しています。  Platformの前後に、Platformの移動を妨げるものがないかを確認してください。  LEVで使用している場合、LEV CartridgeがLEV Cartridge Rackに確実に設置されLEV Cartridge Rack自体もPlatformに適切に設置されていることを確認してください。 Version 1.40 17 ■ お問い合わせ先 プロメガ株式会社 テクニカルサービス部 電話 03-3669-7980 FAX 03-3669-7982 e-mail : prometec@jp.promega.com