Maxwell® RSC 48 Instrument カタログ番号 AS8500 日本語(V4.0.)
Version 4.0.0 Maxwell® RSC 48 Instrument 操作マニュアル (カタログ番号 AS8500) 本プロトコールは、ソフトウェアバージョン 4.0.0 以上がインストールされた機器、2023 年 4 月以降にご購入さ れた機器向けに作成しております。詳細は、オペレーションマニュアル TM510 (英語版)をご覧ください。 プロメガ株式会社 Sep. 2023 Version 4.0.0 目次 1. Maxwell® RSC 48 Instrument の製品構成 ……………………1 2. Maxwell® RSC 48 Instrument の仕様 ……………………1 3. Maxwell® RSC 48 Instrument の設置方法 ……………………2 4. タブレット PC (Microsoft® Surface)の設定 ………………………3 5. Maxwell® RSC 48 Instrument の操作 …………………………4 6. 核酸抽出 …………………………5 7. その他の機能 …………………………9 8. サンプルトラッキング …………………………15 9. メソッドファイルのインポート方法 …………………………17 10. トラブルシューティング …………………………19 11. 日常のお手入れ …………………………27 12. お問い合わせ先 …………………………28 Version 4.0.0 1 1. Maxwell® RSC 48 Instrument の製品構成 A) Maxwell® RSC 48 Instrument B) タブレットPC(Microsoft® Surface) C) 電源ケーブル (タブレットPC用) D) USB Cable (Maxwell® RSC 48 Instrument ⇔ タブレットPC) E) 電源ケーブル (Maxwell® RSC 48 Instrument用) F) Maxwell® RSC 48 Deck Tray (2個、Front & Back) G) バーコードリーダー H) バーコードリーダーケーブル I) UVバルブ (本体内部に装着済み) スタイラスペン 2.5mmの六角レンチ 2. Maxwell® RSC 48 Instrumentの仕様 処理時間: 30–70分間 (サンプルの種類や使用するメソッドによる) 同時処理サンプル数: 最大48サンプル 重量: 27kg サイズ: 533.4 × 533.4 × 355.6 (mm) (W × D × H) 消費電力量: 100–240VAC, 50/60Hz, 4A ヒューズ: 250VAC, 4A, low breaking capacity, タイムラグ溶断型 (AC250V, T4AL, 5 × 20mm) UVバルブ: 一般的な使用可能期間 約9,000時間、長さ 212.1mm、直径 16mm、6W、 0.17A、42V、ピーク波長 F 253.7、UVアウトプット 1.7W Version 4.0.0 2 3. Maxwell® RSC 48 Instrumentの設置方法 1. 本体前面のドアを手で開き、内部の固定部材(1 個)を取り外します。 2. 左右にある各 2 個の固定ネジ(赤)を取り外し、固定部材を取り外します。 3. タブレット PC ホルダーを持ち上げ、2.5mm 六角レンチで、上部の固定具ネジを外します。 4. タブレット PC ホルダーにタブレット PC を置き、固定具ネジを止めます。 5. Maxwell® RSC 48 Instrument の背面から、各デバイスにケーブルを接続します。 ケーブルはタブレットホルダー背面のクリップに束ねることができます。 6. バーコードリーダーを右側面の USB ポートに接続します。 タブレット PC と接続する USB ケーブル 電源ケーブル (Maxwell RSC 48 用) Version 4.0.0 3 4. タブレットPC (Microsoft® Surface)の設定 タッチスクリーン Maxwell® RSC 48 InstrumentのタブレットPCは、Windowsベースのソフトウエアで動作します。 このタブレットPCには、Windows 10がインストールされています。 タブレットPCの場合、3秒間タッチし続けることが、マウスの右クリックと同じ機能になります。 Date and Time タブレットPCの日時の設定は、Maxwell® RSC 48 Instrumentをいつ利用したかを示すログの履歴に使 用します。 1. 画面下のタスクバーの左端のWindows startのアイコンをタッチし、一覧から“Setting”をタッチします。 次にWindows setting 画面にて、“Time & language”をタッチします。 2. Date and time画面にて、Time zoneを『(UTC +09:00) Osaka, Sapporo, Tokyo』にします。 3.Change date and timeの“Change”をタッチして、現在の日時と時刻に合わせます。(もし、set time automaticallyがONの場合は、OFFにして、日時と時刻を合わせてください) 4.日時と時刻を合わせたら、Changeをタッチし、前の画面に戻ります。 5. Xボタンで終了します。 電源のオプション タブレットPCの電源が落ちると、Maxwell® RSC 48 Instrument本体の動作も停止します。 このため、タブレットPC、の電源オプションは、すべて『Never』に設定し、タブレットPCの電源は落ちないように 設定してください。 ユーザーアカウント、LAN/WiFi、アドミニストレーターなどの設定は、ご施設の状況に応じて、それぞれに設定を してください。 Version 4.0.0 4 5. Maxwell® RSC 48 Instrumentの操作 1. タブレット PC の上部左側にある電源ボタンで起動させます。 2. Maxwell® RSC 48 Instrument の背面にある電源スイッチを ON にします。さらに、側面にある電源 スイッチを ON にします。 ※ 背面の電源スイッチは常時 ON にし、側面の電源スイッチを使用して、機器の電源の ON/OFF をし てください。 3. タブレット PC 画面上の“Maxwell RSC48”のアイコンをダブルクリックして、ソフトウエアを起動させます。 ※ タブレット PC と Maxwell® RSC 48 Instrument はどちらから電源を ON にしても問題ありませ ん。但し、Maxwell® RSC 48 のソフトウエアの起動時には、Maxwell® RSC 48 Instrument の電源を ON の状態にしておいてください。 4. SELF TEST を経て、ホーム画面に移ります。 Version 4.0.0 5 Maxwell® RSC 48 Instrument ソフトウエアのホーム画面 START︓抽出操作を開始する時に、ここから始めます。 RESULTS︓ 抽出・システムのログファイルを確認するときに使います。 SANITIZE︓ 内蔵の UV ランプを点灯するときに使います。 SETTINGS︓各種の設定に使用します。 6. 核酸抽出 1. START を選択し、使用するキットに適合したメソッドを選択します。右端の”PROCEED”を選択します。 2. “The door will now open”と表示されるので、”OK ”を選択します。→ ドアが前方に開きます。 Version 4.0.0 6 3. 表示された Extraction Checklist にしたがって、Maxwell® RSC 48 Deck Tray への Maxwell RSC Cartridge(サンプルや RSC Plunger を含む)、Elution Tube (Elution Buffer または D.W.を 含む)などのセットを確認し、Maxwell® RSC 48 Instrument のデッキに乗せます。 ※ Maxwell® RSC 48 Deck Tray は奥側から先に置くと、容易に設置することができます。 4. “START”を選択します。 5. VISION TEST によりセットアップのチェックを行い、正常であれば、精製工程が始まります。 ※ Ending in には精製操作完了までの残り時間、Current Step には現在実行中の手順を表示します。 ※ Ending in の残り時間は、そのメソッドを 1 回目に使うときには、正確に表示されません。2 回目以降に おいて正確に表示されます。 ※ VISION TEST について VISION TEST は、START 選択時に、セットアップについて、以下の 4 点をチェックします。 Maxwell RSC カートリッジのアルミシールが全て剥がれているかどうか︖ Plunger がすべてのカートリッジにセットされているかどうか︖ Elution Tube がセットされているかどうか︖ Elution Tube のキャップが開いているかどうか︖ *Elution Buffer は VISION TEST の対象ではありませんので、入れ忘れにご注意ください Version 4.0.0 7 いずれかの点において、エラーがあった場合、MACHINE VISION ERROR が表示されます。 ”OPEN DOOR”を選択し、前に出てきた Maxwell® RSC Deck Tray を取り出します。 エラーの発生している Deck Tray および Position をマークにて示します。 Position のマークを選択すると、下図のように、エラーの内容を表示します。 エラー内容の修正が完了したら、”PROCEED”を選択し、再度”START”から開始します。 Version 4.0.0 8 6. 精製工程が終了すると、タブレット PC に Ending in: Ended、Current Step: CompletedEnd of Run と表示されます。 7. “OPEN DOOR”を選択し、前に出てきた Maxwell® RSC 48 Deck Tray を取り出します。 ※Maxwell® RSC 48 Deck Tray は手前側から外すと、容易に取り外すことができます。 Elution Tube はフタをして、適切な温度にて保管してください。 画面は下図のランレポートに切り替わります。 このファイルは、ホーム画面の RESULTS よりランレポートとして確認することができます。 8. 画面右上のドアのアイコンよりドアを閉めます。 ※使用頻度に応じて、内部部品のサビや劣化を予防するため、定期的なクリーニングをお勧め致します。お手 入れ方法については 27 ページに記載しておりますので、ご参考ください。 Version 4.0.0 9 7. その他の機能 SANITIZE︓ 内蔵の UV バルブを点灯するときに使います。 下図が表示されるので、内部になにもないことを確認して、START を押してください。 UV バルブが指定された時間で点灯します。 点灯時間は、SETTINGS→ADMINISTRATOR→SANITIZATION SETTINGS で変更できます。 SETTINGS︓各種の設定に使用します。 SETTINGS INSRUMENT INFO SAMPLE ENTRY SELF TEST SANITIZATION SETTINGS CLEAN UP METHODS COMMON SETTINGS EXPORT LOGS INSTRUMENT NAME ALARM SETTINGS ADMINISTRATOR PREFERENCES E-MAIL SETTINGS AUDIT RECORDS PORTAL Version 4.0.0 10 ↳ INSRUMENT INFO︓ 下図のように、ソフトウエアのバージョンやアライメント設定を確認できます。 ↳ SELF TEST︓ 動作チェックをします。動作チェックを実施したログは RESULTS から確認できます。 ↳ CLEAN UP︓ 動作の途中で何らかの理由により、動作が停止した場合、Plunger Bar にロードさ れた Plunger をはずすために使います。画面の指示にしたがって、CLEAN UP を実施し てください。 ↳ EXPORT LOGS︓ Logfile の Export 先を設定し、Logfile を設定先に Export します。 ↳ ADMINISTRATOR ︓ さらに下記の 6 つの設定を行うことができます。 ↳ SAMPLE ENTRY︓ バーコードリーダーを利用したサンプルトラッキング機能を利用するときに、情 報入力を要求する項目を選択します。 Version 4.0.0 11 ↳ SANITIZATION SETTINGS︓ UV バルブの照射のタイミングと時間を設定します。 “Default sanitization duration”は、ホーム画面の”SANITIZE”から UV 照射をするとき の時間を設定することができます。 “Sanitize after extraction for XX minutes”は、抽出操作の終了後にドアを閉めると 自動的に UV 照射する時間を設定できます。 “Sanitize on software start-up for XX minutes”は、Maxwell® RSC 48 の起動 時に、自動的に UV 照射する時間を設定できます。 ↳ METHODS︓ 新しいメソッドの追加や不要なメソッドの削除を行います。 新しいキットが発売された場合など、そのキットに対応したメソッドファイルをインポートする際に、“SELECT IMPORT PACKAGE”から行います。(インポート方法は 17 ページを参考にしてください) ↳ INSTRUMENT NAME ︓ 機器の名前を設定できます。 Version 4.0.0 12 ↳ AUDIT RECORD ︓過去の操作の履歴を確認することができます。 ↳ PREFERENCES ︓さらに下記の 4 つの設定を行うことができます。 ↳ COMMON SETTINGS ︓ Allow use of expired kits: 使用期限の切れたキットでも使えるようになります。 Allow deletion of results: RESULTS に保存されているランレポートを削除できるようになります。 Save aborted run: 途中で止めたランについても RESULTS にランレポートとして残すように設定されます。 Use Vision system シールはがし・Elution Tube・Plunger 有無のチェック機能の ON/OFF を設定します。 Export To PDF Run 終了後のランレポートを PDF フォーマットで Export します。 Export To Excel Run 終了後のランレポートを Excel フォーマットで Export します。 Automatic Export Activate Auto Export にチェックを入れますと、Run 終了と同時に、上記で選択したフォーマットで ランレポートを Export します。 Version 4.0.0 13 ↳ ALARM SETTINGS ︓アラーム音の設定ができます Play sound when extraction is completed Run 終了時に、アラーム音にて終了を知らせます。 Play sound on error エラー発生時に、アラーム音にて知らせます。 ↳ E-MAIL SETTINGS ︓電子メール通知のタイミングと送信先を決められます User Name 電子メール通知の送信先の電子メールアカウントのユーザーの名前 E-mail 電子メール通知の送信先の電子メールアカウント Password 電子メール通知の送信先の電子メールアカウントのパスワード SMTP Server 電子メールアカウントの SMTP サーバーアドレス Port SMTP サーバーに使用するポート SSL Encrypted Connection 電子メールアカウントが SSL 暗号化接続を使用するかどうかを示すチェックボックス 注︓電子メール設定を完了するために必要な情報は、お客様施設の IT 部門にお問い合わせください。 Version 4.0.0 14 画面の右側では、どのような条件で電子メール通知を送信するかを指定できます。 次のオプションがあります。 Send mail when extraction is completed 抽出が完了したら、指定した E メールアドレスに電子メールを自動送信するには、このチェックボック スをオンにします。 Send mail on error 抽出実行中にエラー状態が発生した場合、指定した E メールアドレスに電子メールを自動送信 するには、このチェックボックスをオンにします。 E-mail Recipients 選択した条件の下での電子メール通知の配布リストを設定します。スペースで区切り、電子メール アドレスを入力します。 ↳ PORTAL ︓ 別売のリキッドハンドラーMaxprep とサンプル情報を共有化するための機能です。 詳しくは Maxprep の説明書をご覧ください。 Version 4.0.0 15 8. サンプルトラッキング この機能を利用するには、最初に SETTINGS → ADMINISTRATOR → SAMPLE ENTRY を選択し、情報入力を要求する項目を選択し、SAVE にて保存してください。 1. ホーム画面より”START”を選択します。 2. 次の 3 つの方法のいずれかにより、メソッドファイルを選択します。 (ア) 使用するキットに応じたメソッドファイルを直接選択します。 (イ) 画面上部の Scan the reagent kit barcode or enter it manually の欄に、例 で示した情報を手操作で入力し (例: AS13803221872020-05; カタログ番号 +ロット番号+使用期限(YYYY-MM))、 “OK”を選択します。 (ウ) バーコードリーダーが接続されている場合、下図で示した QR コードを読み取ります。 Scan the reagent kit barcode or enter it manually の欄に情報が自動入力 され、該当のキットのメソッドが表示されます。 3. メソッドファイルの右端に表示されている”PROCEED”を選択します。 Version 4.0.0 16 4. 【Sample Entry → Kit Lot Number を ON にしている場合】 下図の画面が表示されますので、例で示した情報(例: AS13803221872020-05; カタログ番 号+ロット番号+使用期限(YYYY-MM))、を手操作で入力し “OK”を選択します。 ただし、手順 2 にて、(イ)または(ウ)の方法にて、当該の情報を取り込み済みの時には表示されません。 5. CARTRIDGE SETUP 画面が表示されます。 6. 使用するポジションを選択します(黒から白に色が変わります)。 7. 選択したポジションに、Sample ID などの情報を入力するため、数字の表示部分を選択します。画面下 部のオレンジ色の枠内に、”Sample ID”が要求されている場合、サンプルに添付のバーコードを読み取 るか、手操作にて Sample ID を入力します。 ※ 情報が未入力の場合、赤い◯で囲った箇所のように、エラーが示されます。 Version 4.0.0 17 8. 必要な情報をすべて入力すると、エラーのマークは表示されなくなります。“PROCEED”を選択します。 9. 5 ページの 6.核酸抽出の項の2に進みます。 9. メソッドファイルのインポート方法 装置によっては、使いたい試薬のメソッドが機器のご納品後にリリースされたものがございます。その場合は 下記の手順に沿って、弊社 Web サイトよりダウンロードしてお使いください。 1. 下記のサイトにて、必要なメソッドを選択頂き、ダウンロードをしてください。 https://www.promega.jp/resources/software-firmware/ 2. ダウンロードしたファイルは圧縮されておりますので、解凍をしてから、お手持ちの USB メモリなどの記 憶媒体にコピーしてください。 3. Maxwell® RSC 48 Instrument を起動させます。USB メモリを Maxwell® RSC 48 Instrument 右側の USB ポートに接続します。 4. SETTINGS→ADMINISTRATOR を選択します。 Version 4.0.0 18 5. 下図の METHODS をクリックし、METHODS の一覧画面が出ましたら、右下の“SELECT IMPORT PACKAGE“をクリックしてください。 6. 下図のポップアップが出ましたら、Drive をクリックして、USB メモリを表示させます。 (下図の場合は D ドライブが USB メモリです)USB メモリ内の Methods が画面の右側に表示 されますので、インポートしたいファイルをクリックしてください。(クリックすると橙色に変わります) 画面下の OK をクリックします。 7. 下図のポップアップが出ましたら、OK をクリックしてください。メソッドのインポートは完了です。画面左 上のホームマークをクリックして、最初の画面に戻って装置をご使用ください。 Version 4.0.0 19 10. トラブルシューティング Q1. Ending in に示される残り時間が 00:00:00 になり、ステータスバーが 100%になっているにもか かわらず、Maxwell® RSC 48 Instrument が動き続けている。 A1. 動作異常ではありません。 Maxwell® RSC 48 Instrument は、初めて使用する Method は、正しい動作時間を表示することができ ません。 初めの 1 回目に動作時間を測定・記憶し、2 回目以降から正しい動作時間を表示します。 Q2. 装置が途中で止まり、プランジャーがぶら下がったまま、取れない。 A2. Maxwell® RSC 48 Instrument は何等かの理由で装置が途中で止まった場合、自動的に CLEAN UP を実施し、プランジャーを元の位置に戻します。プランジャーの取り外し方法を A)~C)で記載しています。 A)→B)→C)の順でお試しください。 A)機器が自動的に取り外す(装置が止まった直後) 1. 機器が止まりますと、画面にポップアップが出ますので OPEN DOOR をクリックします。そのあとは、装置が 自動でドアの開閉をおこない、プランジャーを取り外します。画面のポップアップの指示に従ってください。 2. 画面左上のホームマークをクリックして、ホーム画面に戻りましたら、5 ページの”6.核酸抽出”を参考に最 初からやり直してください。 (エリューションバッファの入れ忘れの場合はセットしてから RUN してください) B)CLEAN UP を選択して、取り外す(タブレット PC の電源が切れてしまったり、A)の自動で取り外し ができなかった場合等) 1. タブレット PC と Maxwell ® RSC 48 Instrument の電源を入れて、ソフトウエアを起動させます。 *もし、Maxwell® RSC 48 Deck Tray を装置から取り出していましたら、ドアオープンをして装置内に セットしてください。 2.ホーム画面で“SETTINGS”をタッチし、SETTINGS の画面で“CLEAN UP をタッチします。 Version 4.0.0 20 3.“CLEAN UP CHECKLIST”というポップアップが出てきますので、START をクリックします。 (ここでは、デッキトレイが装置に置かれているかと、カートリッジの位置がプランジャーと合っているかを聞かれて います) 4.装置が動きだし、カートリッジのへりを利用して、プランジャーを落とします。動作終了時のレポートが出てき ますので、画面左上のホームマークを押して初めの画面に戻ります。 5.はじめの画面に戻りましたら、5 ページの”6.核酸抽出”を参考に最初からやり直してください。 (エリューションバッファの入れ忘れの場合はセットしてから RUN してください) C)手動で取り外す(CLEAN UP がうまく動作しない場合) 1. Maxwell® RSC 48 のソフトウエアを終了し、タブレット PC と Maxwell® RSC 48 Instrument の電 源を切ります。 2. ドアを手で開けます。下図のようにプランジャーがカートリッジに入っている場合は、プランジャーバーを上に 持ち上げて、プランジャーがカートリッジに入っていない状態にしてください。(少し力が要ります。両手でプラ ンジャーバーの両端を持って上に上げてください。) プランジャーバー Version 4.0.0 21 3. 次にデッキ(Maxwell® RSC 48 Deck Tray を載せるところ)を手前に引いて、Maxwell® RSC 48 Deck Tray を取り出してください。(デッキを引くのに、少し力が要ります) 4. 丸いネジが付いている黒いバーを一番下まで下ろし、ネジを 3 か所緩めます。(緩めるだけの、取れない ネジです)Back の部位にプランジャーが付いている場合は奥の黒いバーのネジを緩めてください。 5. マグネットバーを上に持ち上げて取り出します。 デックトレイ デッキ マグネットバー Version 4.0.0 22 6. 下図のように手でプランジャーバーを手で上に上げます。(プランジャーを取り外すための、手が入る隙間 を作るためです) 7. 下図のように手でプランジャー全体をつかみ、真後ろに押します。カチッと音がして、ロックが外れて取り外 せます。 ↓ 拡大図 ↓ 拡大図 プランジャーバー Version 4.0.0 23 8. プランジャーを取り外した後は、マグネットバーを元通りに取り付けてください。 デッキをドアが閉まる位置あたりまで戻してから、タブレット PC と Maxwell® RSC 48 Instrument の電 源を入れて、通常通りに起動をさせてください。 9. はじめの画面に戻りましたら、5 ページの”6.核酸抽出”を参考に最初からやり直してください。 (エリューションバッファの入れ忘れの場合はセットしてから RUN してください) Q3. VISION TEST で ERROR が出て進めません。 A3. プランジャー、カートリッジ、エリューションチューブに何等かの問題が考えられます。 対処法︓下記を再確認します。 ① プランジャーが各カートリッジにセットされていますか ② カートリッジのシールがちゃんと剥がれていますか ③ エリューションチューブが Maxwell® RSC 48 Deck Tray にセットされていますか ④ エリューションチューブのキャップが閉まっていませんか エラーが発生している Deck Tray か Position のビックリマークをタッチすると、エラーの詳細が出ますので、参 考にしてください。 マグネットバー取付けます デッキ Version 4.0.0 24 また、外光が装置正面の窓から入り込みますと、Vision System の CCD カメラが誤作動してしまうことがござ います。正面から外光が入らないように工夫いただき、エラーが改善するかご確認ください。 Q4. “Deck reference positions are in correct”と出て先に進めません。 A4. Vision カメラで Maxwell® RSC 48 Deck Tray の白い点が所定位置に読めないと出るエラーです。 対処法①︓チューブの蓋などで、Maxwell® RSC 48 Deck Tray の白い点(Tray1 個につき 2 か所)を 隠していないかを確認してください。 窓 Version 4.0.0 25 対処法②︓チューブの蓋の向きをカートリッジ側にしてセットしますと、Maxwell® RSC 48 Deck Tray の白 い点を Vision カメラが検出できない場合があります。特に 48 検体分を設置した場合に特に起こりやすいの で、チューブの向きはカートリッジとは逆向き(手前に蓋がある状態)にしてご使用ください。 このような蓋の向きでは、エラーが出やすくなります。 蓋の向きは手前にしてください。 Q5. Method を選んで進めると”Please plug your console into a power outlet before starting an extraction protocol.”と出ます。 A5. タブレット PC の電源がバッテリー駆動になっている警告です。 対処法︓そのままでも RUN できますが、抽出途中で電源が切れる可能性がありますので、タブレット PC の電 源ケーブルがしっかりと接続され、タブレットの接続口(右側か左側)にランプがつくことを確認してください。 Q6. 久しぶりに使用したらタブレット PC の電源が入りません。 A6. バッテリーの完全放電の可能性があります。 対処法︓タブレット PC を AC アダプターに接続をして、充電を行ってください。数分で済むこともありますが、場 合によっては半日程度かかる場合もあります。 Version 4.0.0 26 Q7. 使用中に、“Protocol ʻ***ʼwas aborted Abort Reason: Stall detected (208:1) “とメッセージが表示されて止まってしまいました。 注1︓(208:1)については、その時々で変わる可能性があります。 注 2︓***は使用している Method の名前が出ます。 A7. プランジャーが何等かとの衝突などで、通常動作が出来なくなった場合に出てくるメッセージです。まずは、 CLEAN UP(Q2.をご参考ください)をして頂き、カートリッジ内部に異物がないか、カートリッジやプランジャー に変形がないか等をご確認ください。Maxwell® RSC 48 ソフトウエアでエラーを繰り返す可能性がありますの で、一度ソフトウエアを終了し、タブレット PC の電源をオフ、Maxwell® RSC 48 Instrument の電源をオフ にしてください。そして、再度 Maxwell® RSC 48 Instrument の電源を ON、タブレット PC の電源を ON、 Maxwell ® RSC 48 ソフトウエアを起動させてください。その後、5 ページの”6.核酸抽出”を参考に最初から やり直してください。 Version 4.0.0 27 11.日常のお手入れ Maxwell® RSC 48 Instrument には、お客様に交換を頂く消耗品などはなく、最小限のメンテナンスで済 むように設計されております。しかしながら、長期間安全にお使いいただくために、定期的な清掃を推奨しており ます。 また、サンプルや試薬がこぼれた場合には、装置内の汚染・部品の破損を防ぐため、ただちに機器の清掃をして ください。(お手入れの際には、装置の電源を切ってから、実施してください) お手入れ箇所(70%のエタノールを含ませた布のようなもので清掃ください) 1) デッキの清掃 FRONT と BACK 2) マグネットロッドの清掃 FRONT と BACK (マグネットロッドの取り外し、取付けは 21 ページの 4 以降を参考ください) *マグネットロッドは FRONT も BACK も同じ部品を使用しています。清掃後、入れ替わってし まっても問題ありません。 FRONT BACK Version 4.0.0 28 3) プランジャーバーの清掃(プランジャーがぶら下がる部分)FRONT と BACK 12.お問合わせ先 ご不明な点やご質問等は下記までお問い合わせください。 プロメガ株式会社 電話 ︓ 03-3669-7980 e-mail ︓ prometec@jp.promega.com