Maxwell® RSC Instrument 操作マニュアル (カタログ番号 AS4500)日本語(V3.0.3)
Version 3.0.3 Maxwell® RSC Instrument 操作マニュアル (カタログ番号 AS4500) 本プロトコールは、ソフトウェアバージョン3.0.3以上がインストールされた機器、2019年11月以降に購入頂 いた機器向けに作成しております。詳細は、オペレーションマニュアル TM411 (英語版)をご覧ください。 プロメガ株式会社 Mar. 2021 Version 3.0.3 Maxwell® RSC Instrument 操作マニュアル (カタログ番号 AS4500) 本プロトコールは、ソフトウェアバージョン3.0.3以上がインストールされた機器、2019年11月以降に購入頂いた機器向けに作成しております。詳細は、オペレーションマニュアル TM411 (英語版)をご覧ください。 プロメガ株式会社 Oct. 2021 Version 3.0.3 Version 3.0.3 目次 1. Maxwell® RSC Instrumentの製品構成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 2. Maxwell® RSC Instrumentの仕様 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 3. Maxwell® RSC Instrumentの設置方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 4. タブレットPC (Microsoft® Surface )の設定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 5. Maxwell® RSC Instrumentの起動 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 6. Maxwell® RSC Instrumentでの核酸抽出 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 7. その他の機能 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8 8. サンプルトラッキング ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 9. メソッドのインポート方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17 10. トラブルシューティング ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19 11. 日常のお手入れ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27 12. お問い合わせ先 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28 Version 3.0.3 1 1. Maxwell® RSC Instrumentの製品構成 • Maxwell® RSC Instrument • タブレットPC(Microsoft® Surface) • 電源ケーブル (Maxwell® RSC Instrument用) • 電源ケーブル (タブレットPC用) • Maxwell® RSC Deck Tray • UVバルブ (内蔵) • Quantus™ Fluorometer 一式 • タブレットPCホルダー • USB Cable (Maxwell® RSC Instrument ⇔ タブレットPC) • クイックスタートガイド • セットアップガイド 2. Maxwell® RSC Instrumentの仕様 処理時間: 30–70分間 (サンプルの種類や使用するメソッドによる) 同時処理サンプル数: 最大16サンプル 重量: 11kg サイズ: 330.2 × 345.2 × 299.7 (mm) (W × D × H) 消費電力量: 100–240VAC, 50/60Hz, 2.5A ヒューズ: 250VAC, 2.5A, low breaking capacity, タイムラグ溶断型 (AC250V, T2.5AL, 5 × 20mm) UVバルブ: 一般的な使用可能期間 約6,000時間、長さ 135.9mm、直径 16mm、4W、0.17A、29V、ピーク波長 F 253.7、UVアウトプット 0.9W Version 3.0.3 2 3. Maxwell® RSC Instrumentの設置方法 1. Maxwell® RSC Instrumentの前面のドアを手で開き、内部の固定部材(2個)を取り外します。 2. タブレットPCホルダーを開いて、本体上部に置きます。 3. タブレットPCホルダーにタブレットPCを置きます。 4. Maxwell® RSC Instrumentの背面から、各デバイスにケーブルを接続します。 電源ケーブル (Maxwell® RSC用) タブレットPCと接続する USBケーブル Quantus™ Fluorometer のUSBケーブル 注意︓ タブレットPCホルダーおよびタブレットPCはMaxwell® RSC Instrumentに固定されておりません。 地震などの衝撃により落下した場合、破損する場合がございます。 必要に応じて、落下防止の対策(机の上に置く、粘着テープで固定するなど)をお願いします。 Version 3.0.3 3 4. タブレットPC (Microsoft® Surface)の設定 タッチスクリーン Maxwell® RSC InstrumentのタブレットPCは、Windowsベースのソフトウエアで動作します。 このタブレットPCには、Windows 10がインストールされています。 タブレットPCの場合、3秒間タッチし続けることが、マウスの右クリックと同じ機能になります。 Date and Time タブレットPCの日時の設定は、Maxwell® RSC Instrumentをいつ利用したかを示すログの履歴に使用します。 1. 画面の左下のStartボタンをクリックします。”Settings”のボタンを選択します。“Windows Settings”というスクリーンがでてきますので、Times & languageをクリックします。 2. “Time zone”のところで、『(UTC +09:00) Osaka, Sapporo, Tokyo』を選択します。このタイムゾーンの変更により、日付と時間が自動的に変更されます。 3. 日時の設定がずれているようであれば、“Set time automatically”をOFFにして、”Change data and time”のChangeをクリックして日付と時間を合わせます。 4. 日時が合わせ終わりましたら、Changeをクリックして、開いている画面をすべて閉じます。 電源のオプション タブレットPCの電源が落ちると、連動して、Maxwell® RSC Instrumentの動作も停止します。 このため、タブレットPC、の電源オプションは、すべて『Never』に設定し、タブレットPCの電源は落ちないように設定してください。 ユーザーアカウント、LAN/WiFi、アドミニストレーターなどの設定は、ご施設の状況に応じて、それぞれに設定をしてください。 注意: タブレットPCに弊社指定以外のソフトウエアをインストールしますと、Maxwell® RSCソフトウエアおよびMaxwell® RSC Instrumentの誤動作を引き起こす場合があります。 Version 3.0.3 4 5. Maxwell® RSC Instrumentの起動 1. タブレットPCの上部左側にある電源ボタンで起動させます。 2. Maxwell® RSC Instrumentの背面にある電源スイッチをONにします。 3. タブレットPCの画面上の“Maxwell® RSC”のアイコンを選択して、ソフトウエアを起動させます。 注意︓ タブレットPCとMaxwell® RSC Instrumentは、どちらから電源をONにしても問題ありません。但し、Maxwell® RSCのソフトウエアの起動時には、Maxwell® RSC Instrumentの電源をONにしておいてください。 4. SELF TESTを経て、ホーム画面に移ります。 Version 3.0.3 5 Maxwell® RSC ソフトウエアのホーム画面 START︓抽出操作を開始する時に、ここから始めます。 RESULTS︓ 抽出・システムのログファイルを確認するときに使います。 SANITIZE︓ 内蔵のUVランプを点灯するときに使います。 SETTINGS︓各種の設定に使用します。 6. Maxwell® RSC Instrumentでの核酸抽出 1. STARTを選択し、使用するキットに適合したメソッドを選択する。右端の”PROCEED”を選択します。 頻用するメソッドの選択︓ 左端の☆マークを選択して、★マークにしたメソッドは、並び替えにより常に上位に表示されるようになります。 2. 少なくとも1つのカートリッジを選択し、右の画面のように、”PROCEED”を表示させます。 Version 3.0.3 6 “PROCEED”を選択します。 3. “The door will now open”と表示されるので、”OK ”を選択します。→ ドアが前方に開きます。 4. 表示されたEXTRACTION CHECKLISTにしたがって、Maxwell® RSC Deck TrayへのMaxwell RSC Cartridge(サンプルやRSC Plungerを含む)、Elution Tube (Elution BufferまたはD.W.を含む)などのセットを確認し、Maxwell® RSC Instrumentのデッキに乗せます。 5. “START”を選択します。 ※ Ending inには精製操作完了までの残り時間、Current Stepには現在実行中の手順を表示します。 ※ Ending inの残り時間は、そのメソッドを1回目に使うときには、正確に表示されません。2回目以降において正確に表示されます。 6. 精製工程が終了すると、タブレットPCにEnding in: Ended、Current Step: Completedと表示さ Version 3.0.3 7 れます。 7. “OPEN DOOR”を選択し、前に出てきたMaxwell® RSC Deck Trayを取り出します。 Elution Tubeはフタをして、適切な温度にて保管してください。 画面は下図のランレポートに切り替わります。 このファイルは、ホーム画面のResultsよりランレポートとして確認することができます。 8. 画面右上のドアのアイコンよりドアを閉めます。 ※使用頻度に応じて、Magnetic RodやPlunger Barのサビや劣化を予防するため、定期的なクリーニングをお勧め致します。(P27の日常のお手入れを参考ください) Version 3.0.3 8 7. その他の機能 SANITIZE︓ 内蔵のUVバルブを点灯するときに使います。 下図が表示されるので、内部になにもないことを確認して、STARTを押してください。 UVバルブが指定された時間で点灯します。 点灯時間は、SETTINGS→ADMINISTRATOR→SANITIZATION SETTINGSで変更できます。 SETTINGS︓各種の設定に使用します。 SETTINGS INSRUMENT INFO SAMPLE ENTRY SELF TEST SANITIZATION SETTINGS CLEAN UP METHODS COMMON SETTINGS EXPORT LOGS INSTRUMENT NAME ALARM SETTINGS ADMINISTRATOR PREFERENCES E-MAIL SETTINGS AUDIT RECORDS Version 3.0.3 9 ↳ INSRUMENT INFO︓ 下図のように、ソフトウエアのバージョンやアライメント設定を確認できます。 ↳ SELF TEST︓ 動作チェックをします。動作チェックを実施したログはRESULTSから確認できます。 ↳ CLEAN UP︓ 動作の途中で何らかの理由により、動作が停止した場合、Plunger Adaptorにロードさ れたPlungerをはずすために使います。画面の指示にしたがって、CLEAN UPを実施し てください。 ↳ EXPORT LOGS︓ ランレポートのEXPORT先を設定します。 ↳ ADMINISTRATOR ︓ さらに下記の6つの設定を行うことができます。 ↳ SAMPLE ENTRY︓ バーコードリーダーを利用したサンプルトラッキング機能を利用するときに、情 報入力を要求する項目を選択します。 Version 3.0.3 10 ↳ SANITIZATION SETTINGS︓ UVバルブの照射のタイミングと時間を設定します。 “Default sanitization duration”は、ホーム画面の”SANITIZE”からUV照射をするときの時間を設定することができます。 “Sanitize after extraction for XX minutes”は、抽出操作の終了後にドアを閉めると自動 的にUV照射する時間を設定できます。 “Sanitize on software start-up for XX minutes”は、Maxwell® RSC の起動時に、自動的にUV照射する時間を設定できます。 ↳ METHODS︓ 新規メソッドの追加や不要なメソッドの削除を行います。 新しいキットが発売された場合などに、そのキットに対応したメソッドファイルをインポートするときに、“SELECT IMPORT PACHAGE”から行います。 ↳ INSTRUMENT NAME ︓ 機器の名前を設定できます。 Version 3.0.3 11 ↳ AUDIT RECORD ︓過去の操作の履歴を確認することができます。 ↳ PREFERENCES ︓さらに下記の4つの設定を行うことができます。 ↳ COMMON SETTINGS ︓ Allow use of expired kits: 使用期限の切れたキットでも使えるようになります。 Allow deletion of results: Resultsに保存されているランレポートを削除できるようになります。 Save aborted run: 途中で止めたランについてもResultsにランレポートとして残すように設定されます。 Export To PDF Run終了後のランレポートをPDFフォーマットでExportします。 Export To Excel Run終了後のランレポートをExcelフォーマットでExportします。 Auto Export Run終了と同時に、上記で選択したフォーマットでランレポートをExportします。 Version 3.0.3 12 ↳ ALARM SETTINGS ︓ Play sound when extraction is completed Run終了時に、アラート音にて終了を知らせます。 Play sound on error エラー発生時に、アラート音にて知らせます。 ↳ E-MAIL SETTINGS ︓ User Information Run終了時に、アラート音にて終了を知らせます。 Server Information エラー発生時に、アラート音にて知らせます。 ↳ PORTAL ︓ 別売のリキッドハンドラーMaxprepとサンプル情報を共有化するための機能です。 詳しくはMaxprepの説明書をご覧ください。 Version 3.0.3 13 8. サンプルトラッキング この機能を利用するには、最初にSETTINGS → ADMINISTRATOR → SAMPLE ENTRYを選択し、情報入力を要求する項目を選択し、SAVEにて保存してください。 1. ホーム画面より”START”を選択します。 2. 次の3つの方法のいずれかにより、メソッドファイルを選択します。 (ア) 使用するキットに応じたメソッドファイルを直接選択します。 (イ) 画面上部のScan the reagent kit barcode or enter it manuallyの欄に、例 で示した情報を手操作で入力し (例: AS13803221872020-05; カタログ番号 +ロット番号+使用期限(YYYY-MM))、 “OK”を選択します。 (ウ) バーコードリーダーが接続されている場合、下図で示したQRコードを読み取る。Scan the reagent kit barcode or enter it manuallyの覧に情報が自動入力されるの で、欄内を一度選択し、表示されたキーボードの”OK”を選択します。 注意︓AX2500にはバーコードが貼付されていないため、この方法を利用することはできません。 3. メソッドファイルの選択により、右端に表れる”PROCEED”を選択します。 Version 3.0.3 14 4. 【Sample Entry → Kit Lot NumberをONにしている場合】 下図の画面が表示されるので、使用するキットのロット番号と使用期限(YYYY-MM)を入力し、”OK”を選択します。 ただし、手順2にて、(イ)または(ウ)の方法にて、当該の情報を取り込み済みの時には表示されません。 5. CARTRIDGE SETUP 画面が表示されます。 6. 使用するポジションを選択する(黒から白に色が変わります)。 Version 3.0.3 15 7. 選択したポジションに、Sample IDなどの情報を入力するため、数字の表示部分を選択します。画面下部のオレンジ色の枠内に、”Sample ID”が要求されている場合、サンプルに添付のバーコードを読み取るか、手操作にてSample IDを入力します。 ※ 情報が未入力の場合、赤い◯で囲った箇所のように、エラーが示されます。 8. 必要な情報をすべて入力すると、エラーのマークは表示されなくなります。“PROCEED”を選択する。 9. “The door will now open”と表示されるので、”OK ”を選択します。→ ドアが前方に開きます。 Version 3.0.3 16 10. 表示されたEXTRACTION CHECKLISTにしたがって、Maxwell® RSC Deck TrayへのMaxwell® RSC Cartridge(サンプルやRSC Plungerを含む)、Elution Tube (Elution BufferまたはD.W.を含む)などのセットを確認し、Maxwell® RSC Instrumentのデッキに乗せます。 11. “START”を選択する。 ※ Ending inには精製操作完了までの残り時間、Current Stepには現在実行中の手順を表示します。 ※ Ending inの残り時間は、そのメソッドを1回目に使うときには、正確に表示されません。2回目以降において正確に表示されます。 12. 精製工程が終了すると、タブレットPCにEnding in: Ended、Current Step: Completedと表示されます。 13. “OPEN DOOR”を選択し、前に出てきたMaxwell® RSC Deck Trayを取り出します。 Elution Tubeはフタをして、適切な温度にて保管してください。 画面は下図のランレポートに切り替わります。 Version 3.0.3 17 このファイルは、ホーム画面のResultsよりランレポートとして確認することができます。 14. 画面右上のドアのアイコンよりドアを閉めます。 9. メソッドのインポート方法 装置によっては、使いたい試薬のMethodが機器のご納品後にリリースされたものがございます。その場合は下記の手順に沿って、弊社Webサイトよりダウンロードしてお使いください。 ① 下図のサイトにて、必要なMethodを選択頂き、ダウンロードをしてください。 https://www.promega.jp/resources/software-firmware/ ② ダウンロードしたMethodsファイルは圧縮されておりますので、解凍をしてから、USBメモリなどの記憶媒体にコピーをしてください。 ③ Maxwell® RSC本体背面のUSBポートに接続します。 (どのポートに接続しても大丈夫です) ④ Maxwell® RSC Instrumentを起動させて、下図のSETTINGS→ADMINISTRATORをクリック。 Version 3.0.3 18 ⑤ 下図のMETHODSをクリックし、METHODSの一覧画面が出ましたら、右下の“SERECT IMPORT PACKAGE”をクリックしてください。 ⑥ 下図のポップアップが出ましたら、Driveをクリックして、USBメモリを表示させます。 (下図の場合はDドライブがUSBメモリです)USBメモリ内のMethodsが画面の右側に表示されますので、インポートしたいファイルをクリックしてください。(クリックすると黄色に変わります)画面下のOKをクリックします。 ⑦ 下図のポップアップが出ましたら、OKをクリックしてください。メソッドのインポートは完了です。 ⑧ 画面右上のホームマーク をクリックして、最初の画面に戻って装置をご使用ください。 Version 3.0.3 19 10. トラブルシューティング Q1. Ending inに示される残り時間が00:00:00になり、ステータスバーが100%になっているにもかかわらず、Maxwell® RSC Instrumentが動き続けている。 A1. 動作異常ではありません。 Maxwell® RSC Instrumentは、初めて使うMethodでは、正しい動作時間を表示することができません。 初めの1回目に動作時間を測定・記憶し、2回目以降から正しい動作時間を表示します。 Q2. 装置が途中で止まり、プランジャーがぶら下がったまま、取れない。 A2. CLEAN UPをすること、もしくは手動でプランジャーが取れます。 *手動は最終手段なので、まずはCLEAN UPをお試しください。 A) CLEAN UPの方法(装置が止まった直後に行う場合) 1.プロトコールをABORTされますと、下左図のポップアップ画面が現われます。“OPEN DOOR”をクリックしてください。ドアが開き、手前にデックトレイが出てきますが、そのままにしてください。 ☆ここではデックトレイには触らない︕ 2.次にCLEAN UPのポップアップが出てきたら、START CLEAN UP”をクリック。ドアが閉まり、機器がカートリッジのへりを利用して、機器がプランジャーを下に落とします。 3.CLEAN UPが終了すると下左図のポップアップが出てきます。“OPEN DOOR”をクリック。ドアが開い てデックトレイが手前に出てきます。 Version 3.0.3 20 4.動作終了時のレポートが出てきますので、画面左上のホームマークを押して初めの画面に戻ります。 5.はじめの画面に戻りましたら、5ページの”6.Maxwell® RSC Instrumentでの核酸抽出” を参考にはじめからやり直してください。 (エリューションバッファの入れ忘れの場合はセットしてからRUNしてください) B)CLEAN UPの方法(装置が止まった後、装置の電源を切ってしまった場合) 1.タブレットPCとMaxwell® RSC Instrument電源を入れて、ソフトウエアを起動させます。 *もし、デックトレイを取り出してしまっていたら、ドアオープンをして装置内にセットしてください。 2.SETTINGSをクリックし、CLEAN UPをクリックします。 3.“CLEAN UP CHECKLIST”というポップアップが出てきますので、STARTをクリックします。 (ここでは、デッキトレイが装置に置かれているかと、カートリッジの位置がプランジャーと合っているかを聞かれています。 ) Version 3.0.3 21 4.装置が動きだし、カートリッジのへりを利用して、プランジャーを落とします。動作終了時のレポート が出てきますので、画面左上のホームマークを押して初めの画面に戻ります。 5.はじめの画面に戻りましたら、5ページの”6.Maxwell® RSC Instrumentでの核酸抽出を参 考にはじめからやり直してください。 (エリューションバッファの入れ忘れの場合はセットしてからRUNしてください) 動画もプロメガサイトにありますので、併せてご確認ください→ https://www.promega.co.jp/movie/RSC_CleanUP.html C) 手動でプランジャーを取り外す方法(CLEAN UPがうまく動作しない場合に実施ください) 1.Maxwell® RSCのソフトウエアを終了し、タブレットPCとMaxwell® Instrumentの電源を切ります。 2.ドアを手で開けます。下図のようにプランジャーがカートリッジに入っている場合は、プランジャーバーを上に持ち上げて、プランジャーがカートリッジに入っていない状態にしてください。 デックトレイ プランジャーバー Version 3.0.3 22 3.次にデッキ(デックトレイを載せるところ)を手前に引いて、デックトレイを取り出してください。 4. 丸いネジが付いている黒いバーを一番下まで下ろし、ネジを3か所外します。 5. マグネットバーを上に持ち上げて取り出します。 6. 下図のように手でプランジャーバーを手で上に上げます。(プランジャーを取り外すための、手が入る隙間を作るためです) デッキ デックトレイ マグネットバー Version 3.0.3 23 7. 下図のように手でプランジャー全体をつかみ、手前に引きます。カチッと音がして、ロックが外れて取り外せます。 8. プランジャーを取り外した後は、マグネットバーを元通りに取り付けてください。 デッキをドアが閉まる位置あたりまで戻してから、タブレットPCとMaxwell® Instrumentの電源を入れて、起動をさせてください。 9. 起動後、5ページの”6.Maxwell® RSC Instrumentでの核酸抽出を参考にはじめからやり直してください。(エリューションバッファの入れ忘れの場合はセットしてからRUNしてください) 動画もプロメガサイトにありますので、併せてご確認ください→ https://www.promega.co.jp/movie/RSC_hand_movement.html プランジャーバー マグネットバー取付けます デッキ Version 3.0.3 24 Q3. 抽出をスタートしたあと、異音がして「An error occurred during cartridge placement verification. Ensure cartridges are fully seated」というメッセージが出て止まってしまいました。 A3.カートリッジまたは、デックトレイがしっかりと設置されておらず、通常よりも浮いた状態の場合に出ます。 対処法︓ 1.下図のエラーのポップアップが出たら OKをクリックしてポップアップを消します。 2.最初の画面に戻りますので、Maxwell® RSCソフトウエアを終了し、タブレットPCとMaxwell® Instrumentの電源を切ってください。 3.手でドアを開けて、デッキを手で手前に引き出し、デックトレイを取り出します。 4.カートリッジの前後が浮いていないかを確認します。 (後ろ側)*カチッと音がするまでカートリッジをデックトレイに差し込んでください* ツメが浮いています。 ツメがデックトレイに差し込まれています デッキ デックトレイ ツメ ツメ デックトレイ Version 3.0.3 25 (前側)*カチッと音がするまでカートリッジをデックトレイに差し込んでください* 矢印の部分、カートリッジが浮いています。 しっかりとカートリッジが差し込まれています 5.デッキをドアが閉まる位置まで戻してから、タブレットPCとMaxwell® Instrumentの電源を入れて、起動をさせてください。 6. 起動後、5ページの”6.Maxwell® RSC Instrumentでの核酸抽出を参考にはじめからやり直してください。 デッキにデックトレイを置くときに、トレイが浮いた状態でも、同じでエラーが出ますので、ご注意ください。 Q4. 動作途中で誤ってドアを開けてしまい、“ Open door detected during operation(104)と出て、抽出が止まってしまいました。 A4. ドアを開けると抽出が止まる仕組みになっております。止めた後は、再度継続して抽出はできません。 対処法︓画面のOPEN DOORをクリックして、Q2のCLEAN UPを参考にして、プランジャーを元の位置に Version 3.0.3 26 戻して、再度初めから抽出をやり直してください。もし、ドアを開けずに、同様のエラーが頻発する場合にはドアの開閉センサーに問題があると思われますので、弊社までお問い合わせください。 Q5.抽出の途中で“Execution Error: Plunger bar(もしくはMagnet bar) Underrun”とメッセージが出て止まってしまいました。 A5.プランジャー(もしくはマグネットバー)が適切な位置まで移動ができない、何かに接触してしまうと出るエラーです。多くの場合、Elution Tubeがしっかりと設置されていない、他社製のチューブをご使用の場合に起こりえます。 対処法︓Q4同様に、再度抽出を続けることはできないので、Q2を参考にCLEAN UPをして、プランジャーを元の位置に戻して、初めから抽出をし直してください。ただし、最終工程でElution Tubeにぶつかってしまった場合は、吸光度計等で測定をしてみて、採れているようであれば、CLEAN UP後、ソフトウエアを終了してもOKです。もし、Elution Tubeをしっかり差し込んでもエラーが出る場合や、頻発する場合には装置の不具合の可能性がありますので、当社までお問い合わせください。 Q6. 使用中に、“Protocol ʻ***ʼwas aborted Abort Reason: Stall detected (208:1) “とメッセージが表示されて止まってしまいました。 注1︓(208:1)については、その時々で変わる可能性があります。 注2︓***は使用しているMethodの名前が出ます。 Version 3.0.3 27 A6. プランジャーが何等かとの衝突などで、通常動作が出来なくなった場合に出てくるメッセージです。 対処法︓CLEAN UPをして頂き、装置内にぶら下がっているプランジャーを取り除いてください。その後、カートリッジ内部に異物がないか、カートリッジやプランジャーに変形がないかなどをご確認ください。 Maxwell® RSCソフトウエアでエラーを繰り返す可能性がありますので、一度ソフトウエアを終了し、タブレットPCの電源と、Maxwell® RSC Instrumentの電源をオフにしてください。そして、再度Maxwell® RSC InstrumentとタブレットPCの電源をONにし、Maxwell® RSCソフトウエアを起動させてください。その後、再度同じMethodで再RUNしてください。 11. 日常のお手入れ Maxwell® RSCには、お客様に交換を頂く消耗品などはなく、最小限のメンテナンスで済むように設計されております。しかしながら、長期間安全にお使いいただくために、定期的な清掃を推奨しております。 また、サンプルや試薬がこぼれた場合には、装置内の汚染・部品の破損を防ぐため、ただちに機器の清掃をしてください。(機器清掃時は装置の電源はお切りください) お手入れ箇所(70%のエタノールを含ませた布などで清掃ください) 1) デッキの清掃 2) マグネットロッドの清掃 (マグネットロッドの取り外し、取付けは22ページの4以降を参考ください) Version 3.0.3 28 3) プランジャーバーの清掃(プランジャーがぶら下がる部分) 12. お問い合わせ先 ご不明な点やご質問等は下記までお問い合わせください。 プロメガ株式会社 電話 03-3669-7980 FAX. 03-5614-6079 e-mail ︓ prometec@jp.promega.com 〒103-0011 東京都中央区日本橋大伝馬町14-15