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Maxwell RSC Xcelerate DNA FFPE Kit 簡易マニュアル

Maxwell® RSC Xcelerate DNA FFPE Kit (カタログ番号 AS1510) 簡易マニュアル Version 1.0 (2024年9月作成) ご用意いただくもの ◼1.5mlまたは2mlサンプルチューブ ◼80℃設定のヒートブロック ◼56℃設定のヒートブロック ◼微量高速遠心機 (10,000 xgが可能なもの) ◼ピペットマン(P-20、P-200、P-1000 FFPE切片の準備 1.FFPE切片をサンプルチューブに移す。 ⚫スライドガラスに貼り付けている切片を利用する場合には、スライドガラスから清浄なカミソリでそぎ落としてください。FFEPE切片は、タッピングや遠心によりサンプルチューブの底に落としてください。 ⚫組織切片は、2.0mm3 まで (例:10μm厚で、1cm×2cmのサイズ)を使うことができます。 ※組織占有率やパラフィン量に応じて変動するため、適宜調整が必要です。 2.最大スピードで15秒の遠心を行い、FFPE切片をチューブの底に落とす。 FFPE切片の前処理 1.300μlのミネラルオイルを加え、10秒間のボルテックスで十分に撹拌する。 2.80℃で2分間のインキュベーションする。その後、室温に戻す。この間に、手順4で使用するmaster mixを調製する。 3.Lysis Buffer、Proteinase K、Blue Dyeを下表のように調製し、master mixを作製する。 試薬 1サンプル サンプル数 合計 Lysis Buffer 224 μl n +2 224 x (n + 2) μl Proteinase K 25 μl n +2 25 x (n + 2) μl Blue Dye 1 μl n +2 1 x (n + 2) μl 4.室温に戻したサンプルに、250μlのmaster mixを加え、5秒間のボルテックスで十分に撹拌する。 5.層の分離のため、10,000×g、20秒間の遠心を行う。 ⚫水層(青色の下層部分)にペレットが確認できる場合、ペレットを懸濁するために、水層をピペットでおだやかに撹拌してください。 6.サンプルチューブを56℃のヒーティングブロックに移し、15分間のインキュベーションを行う。 7.ヒーティングブロックから取り出し、すぐに手順8に進む 8.25μlのXcelerate Buffer (XB1)を水層(青色)に加え、ピペッティングで撹拌する。 ※正確に25μlの液量のXcelerate Buffer (XB1)を加えてください。不正確な液量の添加は、収量に影響します。 9.サンプルチューブを80℃のヒーティングブロックに移し、30分間のインキュベーションを行う。 ※正確に30分間のインキュベーションを行ってください。不正確な時間のインキュベーションは収量に影響します。 10.サンプルをヒーティングブロックから取り出し、室温で5分間放置し、十分に冷ます。 11.水層(緑色)の部分に、10μlのRNase A Solutionを加える。 12.室温(15~30℃)で5分間のインキュベーションを行う。 13.最高スピードで5分間の遠心を行う。 ※遠心の間に、”カートリッジの準備”を進める。 14.水層(緑色)の部分を迅速に、Maxwell RSCのカートリッジのウエル #1に移す。 ※沈殿や不溶性の組織残渣は、カートリッジに移さないでください。これらの混入は収量に影響します。 カートリッジの準備 1.検体数分のカートリッジをMaxwell® RSC/CSC Deck Tray に立て、順にそのアルミシールを剥がす。カートリッジの両端がカチッというまで、しっかりとセットする 注意:サンプル数が16より少ない場合には、Maxwell® RSC/CSC Deck Trayの中央部分をお使いく ださい。 2.同数のElution Tubeをセットし、50μlのNuclease-Free Waterを加える。 ※Elution Tubeを差し込む穴は、固定するため、挿入には少し押さえる必要があります。Elution Tubeは一番下までグッと強く押し込んでください。 Elution Tubeのフタは絶対に閉めないでください。 3.カートリッジのウエル8に、プランジャーを置く。 4.Maxwell RSC Instrumentを起動し、STARTから『Xcelerate DNA FFPE /AS1510』を選択する。 5.Maxwell® RSC/CSC Deck Trayを、Maxwell® RSC本体にセットし、精製操作をスタートする。 Version 1.0 (2024 年 9 月作成) 精製終了後の操作 1.Maxwell RSC® Instrumentのドアを開け、Elution Tubeのフタを閉める。 2.Maxwell® RSC/CSC Deck Trayを取り出し、Elution Tubeを適切に保管する。 3.Maxwell RSC® Instrumentのドアを閉める。カートリッジとプランジャーを廃棄する。