Quantus™ Fluorometer 取扱い説明書 カタログ番号 E6150 日本語
Quantus™ Fluorometer 取扱い説明書 カタログ番号 E6150 Mar.2022 Ver. 2.25 本マニュアルはPromega Technical Manual TM396(英文)に準拠して作成しています。 2 / 11 目次 1.製品内容 3 2.ご用意いただくもの 3 3.仕様 3 4.環境条件 3 5.Quantus Fluorometerの設置方法 4 6.サンプルの測定 4 7.ツール 5 8.測定結果の閲覧 5 9.Quantus™ Softwareのセットアップ(オプション) 5 10.Quantus™ Softwareの使い方(オプション) 6 11.クリーニング・メンテナンス 7 12.トラブルシューティング 7 3 / 11 1.製品内容 ① Quantus™ Fluorometer 本体 ② USBパワーサプライ ③ USBケーブル ④ 電源ソケットセット (4種類入り) ⑤ Quick Reference Guide ⑥ 操作マニュアル(英文) ⑦ NGSカード 2.ご用意いただくもの ・0.5ml PCR Tube – 推奨品:プロメガ社製 0.5ml PCR tubes (カタログ番号 E4941) ・試薬 – QuantiFluor® ONE dsDNA System (カタログ番号E4871) – QuantiFluor® dsDNA System (カタログ番号 E2670) – QuantiFluor® RNA System (カタログ番号E3310) 3.仕様 サイズ: 22.7 × 11.5 × 4.5 (cm) (奥行 × 幅 × 高さ) 重量: 0.4 kg ダイナミックレンジ: 5桁 (アッセイに依存) 検出器: ソリッドステートシリコンセンサー 励起波長のピーク: Red 625nm/Blue 470nm 励起波長のフィルター: Red 640nm shortpass / Blue 495nm shortpass 蛍光波長のフィルター: Red 660-720nm / Blue 510-580nm キャリブレーション ポイント: 1点 サンプルチューブ形状: 0.5ml PCRチューブ 自動スリープモード: 操作終了1時間後 電源: 5V, 0.2A 最大 4.環境条件 操作条件 15-30℃、湿度75%まで 高度 2,000メートルまで 4 / 11 輸送・保管条件 5-40℃、結露なきこと、湿度75%まで MAINSパワーサプライ 通常の電圧に対して、±10%までの変動 過渡過電圧 オーバーボルテージのカテゴリーIIレベルまで 一時的過電圧 MANISパワーサプライに依存 汚染度 汚染度 2 屋内使用に限る しっかりした、埃のない、水平面に設置すること 温度の変動幅の大きいところ、高湿度なところに設置しないこと 電源から抜きやすい場所に設置すること 液体がかかる場所にパワーサプライを設置しないこと 熱源の隣に設置しないこと 可燃性の液体やガスの近くで使用しないこと 使用前に使用温度に平衡することを推奨 5.Quantus Fluorometerの設置方法 ① Quantus™ Fluorometerを平らな面に設置します。 ② 日本のコンセントに対応した電源ソケットを選択し、USBパワーサプライに取付けます。 ③ USBケーブルをUSBパワーサプライに差し込みます。 ④ USBケーブルのmini USB側をQuantas™ Fluorometerの背面に差し込みます。 ⑤ USBパワーサプライをコンセントに差し込むと、Quantus™ Fluorometerの電源が入ります。 ⑥ Quantus™ Fluorometerの電源を切るときには、USBパワーサプライをコンセントから抜いてください。 6.サンプルの測定 ① ホーム画面を起動します。 ② 画面に右端の“Protocol”を選択します。 ③ 測定に応じて適したProtocolを選択します。 ④ 測定に加えるサンプル量を入力するため、Volume/Unitsボタンを選択します。 ⑤ サンプル量を入力するため、上下ボタンにて適切な量を選択します。量は、1-10、15、20、25、50、100、150、200μlを選ぶことができます。 ⑥ データ表示に使用する濃度の単位を選択するため、上下ボタンにて適切な単位を選択します。濃度の単位は、ng/μl、ng/ml、μg/ml、mg/mlを選ぶことができます。 ⑦ 適切な単位にセットして、“Enter”を押します。 5 / 11 ⑧ QuantiFluor ONE dsDNA Systemを使う場合には、1ulの未知のサンプルと、199ulのQuantiFluor ONE dsDNA Dyeを0.5ml PCRチューブに加え、ピペッティングやボルテックスで十分に撹拌します。 ⑨ チューブをQuantus Fluorometerのチューブホルダーにセットし、フタを閉めます。Quantusでは、フタを閉めた時に自動的に蛍光値を測定し、自動計算された核酸の濃度をディスプレイに表示します(BlankとStandardでキャリブレーションを実施済みの場合)。 7.ツール ・Tool画面から、自動測定機能(フタを閉めると測定が自動的に行われる)をOFFにすることができます。 ・Raw Measurementでは、 BlueとRedのチャンネルにおける、実際の蛍光の測定値(RFU; Relative Fluorescent Units)を表示することができます。Tool画面から“Raw Measurement”を選択してください。 8.測定結果の閲覧 Quantus Fluorometerでは、最新50個のデータを保存することができます(51個目を測定した時には、1個目が自動的に消去されます)。 History ScreenからPage Up/Page Downで選ぶことができます。 “Clear”を選択することにより、保存されたデータを消去することができます。 9.Quantus™ Softwareのセットアップ (オプション) Quantus™ FluorometerをPCに接続することにより、測定結果のデータをPCに取り込むことができます。 使用要件 ・OS:Windows®10 Pro、Windows®8、Windows®7の32または64ビット ・.NET Framework 4.0またはそれ以降のインストールがしてあること ・少なくとも1つのUSBポートが利用可能であること 日本語のWindows OSでも問題なく動作します。 NET Framework 4.0がインストールされているかどうかは、コントロールパネルの中のプログラムと機能の中で確認ができます。もし、NET Framework 4.0が入っていない、バージョンが低い場合は、マイクロソフトのホームページから無料でダウンロードが可能です。 6 / 11 ① Quantus Softwareを下記のサイトからダウンロードします。 https://www.promega.jp/resources/software-firmware/ ダウンロードの時には、お客様情報およびQuantus™ Fluorometerのシリアル番号を入力する必要があります。 ② ダウンロードしたファイルを展開し、setup.exeを利用して、インストールします。 ③ Quantus Softwareのインストール完了後、Quantus™ FluorometerをPCにUSB接続します。接続後、PC内で自動的にDevice Driverがインストールされます。 *もし、「Cannot connect to Quantus Instrument」と出る場合はP9のトラブルシューティングを参考にしてください。 10.Quantus™ Softwareの使い方(オプション) Quantus™ SoftwareをインストールしたPCとQuantus™ FluorometerがUSBケーブルにて接続されていると、測定した値が読み込まれ、Quantus™ Software上に表示されます。 Quantus™ SoftwareでPCに取り込んだデータはcsvファイルとして、保存することが可能です。 Quantus™ Software記録できる項目は、サンプル濃度・RFU (測定値)・使用したプロトコール・キャリブレーション値・ステータスのメッセージです。 7 / 11 11.クリーニング・メンテナンス ① USBパワーサプライを抜いて、電源を切ります。 ② 筐体を湿らせた布で拭きます。こぼした溶液や汚染した箇所は、中性洗剤で拭きます。 ③ 液体をチューブホルダー内にこぼしてしまった場合、Quantus Fluorometerを逆さにし、液体を落としてください。さらに内部を乾いたやわらかい布で拭ってください。必要に応じて、中性洗剤に湿らせた布で拭い、さらに水で湿らせた布で中性洗剤を拭い落としてください。 (注意事項) 有機溶媒は、Quantus™ Fluorometerの筐体を損なうため使用しないでください。 Quantus™ Fluorometerを水中に沈めないでください。 Quantus™ Fluorometerを分解しないでください。 12.トラブルシューティング 蛍光の測定値がほとんどない、または非常に低い 試薬が正しく調整されているかどうかを確認してください。 試薬の使用期限を確認してください。 試薬やスタンダードが正しく保管されていたことを確認してください。 Quantus™ Fluorometerが正しくキャリブレーションされていない。同じ試薬でも新し サンプルID サンプル名などを入力することができます。 PCとのリンク 緑色のとき、PCとリンクされています。赤色のとき、PCとリンクされていません 終了ボタン 保存ボタン 測定結果は、CSVファイルフォーマットで保存できます。 消去ボタン 表示されている結果を消去することができます。 8 / 11 いロットを使うときには、再キャリブレーションをしてください。 スタンダードの濃度が誤っている。測定レンジに適したスタンダード(高濃度/低濃度)であることを確認してください。また、サンプルに類似したスタンダード(サンプルがプラスミドならば、スタンダードもプラスミド)をご利用ください。 サンプルの濃度が低すぎる。サンプルの希釈倍率を確認し、再度測定してください。 低い透明度のPCRチューブを使っている。Thin-wallタイプのPCRチューブが優れた透明度を有します。プロメガ社製 0.5ml PCR tubes(カタログ番号 E4941)を推奨します。 Quantus™ Fluorometerの電源が入らない USBパワーサプライなど、各種ケーブルがしっかりと差し込まれていることを確認してください。 USBパワーサプライをご利用の場合には、USBをPCに差し込み、USBパワーサプライの機能を確認してください。 Quantus™ Fluorometerの電源は入りますが、なにも表示されない、判別不能な表示が現れる、ボタンを押しても反応無しなど、画面表示に異常があります。 USBケーブルを一旦抜いて、再度差し込んでください。この作業の間、操作ボタンを押さないでください。 Quantus™ Fluorometerに電源ケーブルが差し込まれているが、画面に何も表示がありません。 Quantus™ Fluorometerはスリープモードになっています。いずれかのボタンを押して、再起動してください。 エラーメッセージ キャリブレーションにおいて Incomplete: 選択したプロトコルでのキャリブレーションを完了できませんでした。Calibration画面から再度キャリブレーションを行ってください。 Invalid: 予想されたスタンダードとブランクの比率ではありませんでした。スタンダードとブランクが正しく調整されていることを確認してください。必要に応じて、新たにブランクとスタンダードを調整し、蛍光を再度測定してください。これらの蛍光を測定後に、このキャリブレーションのデータを 保持するために、“Save”を押してください。 Valid: 予想されたスタンダードとブランクの比率が得られました。このキャリブレーションのデータを 保持するために、“Save”を押してください。 メイン画面において Lower than Blank : 未知サンプルの蛍光値が、ブランクの蛍光値よりも低く結果です。 9 / 11 History 画面において、“LOW”と表示されていますが、実際の測定値は表示されています。このことは、チューブホルダー内にサンプルが入っていないか、サンプルの調製にエラーがあることを示します。 Saturated: 蛍光強度がQuantus™ Fluorometerの測定範囲を超えていることを示します。History画面において、Concentrationとraw RFUの両方に“SAT”と表示されています。 サンプルおよびスタンダードを希釈し、再度蛍光を測定してください。 測定結果のデータがPCに転送されない Quantus™ SoftwareがPCにインストールできていない、またはUSBケーブルが接続されていない可能性があります。Quantus™ Fluorometer がPCと接続できている場合には、Quantus™ Softwareの右上のUSB接続マークが緑色に点灯しますので、確認してください。(接続ができていないと赤色のマークが点灯します。P7の画像を参考下さい) History画面において、Transferを選択していない可能性があります。History画面のTransferを選択して最新の50個を転送してください。 Quantus™ Fluorometer のDevice Driverがインストールされていない可能性があります。PCのデバイスマネージャより、ドライバーがインストールされていることを確認してください。デバイスマネージャの画面において、“ポート”を表示し、“Quantus Serial Device”があることを確認してください。 もし、“Quantus Serial Device”が見当たらなく、代わりに不明なデバイスがある場合は下記の方法を試してみてください。 ① Quantus™ Fluorometerの左右ボタンを押しながら、PCにUSB接続をします。 (Quantus™ Fluorometerの画面が白くなります。) 10 / 11 ② デバイスマネージャで“ポート”を選択します。不明なデバイスが見えるようになります。 ③ 不明なデバイスを右クリックしてドライバソフトウェアの更新をクリックしてください。 *もし、上記の方法を試してもPCに接続ができない場合には当社にお問い合わせください。 測定を開始したところ、“Measuring Sample”で止まったままになってしまいます。 Quantus™ Softwareを使わない、かつ、Windows 10がインストールされたPCのUSBポートから電源を得た場合に起こります。 こちら( http://www.promega.co.jp/lit/pdf/how_to_farmware_update2015.pdf )を参考にして、Version 2.25にアップグレードすることにより修正できます。 ファームウェア Ver 使用条件 Windows8 Windows10 ~V2.24 USB電源で使用 ○ × Quantus SWを使用 ○ ○ AC電源で使用 ○ ○ V2.25~ USB電源で使用 ○ ○ Quantus SWを使用 ○ ○ AC電源で使用 ○ ○ 11 / 11 お問い合わせ先 ご不明な点やご質問はこちらまで連絡してください。 プロメガ株式会社 電話 : 03-3669-7980 e-mail : prometec@jp.promega.com