RNA を簡便に合成! 今、注目される in vitro 転写システム
ファージ RNA ポリメラーゼベース(T7 /SP6)の in vitro 転写システムで合成された RNA は in vitro 翻訳やトランスフェクション、マイ クロインジェクションによるタンパク質発現実験やウィルス RNA 実験などに利用されてきました。近年では iPS/ES 細胞のリプログ ラミングや分化誘導の実験やゲノム編集におけるガイドとしてさらに様々な用途に用いられています。 In vitro 転写は T7 や SP6 RNA プロモーターを有するベクターがあれば比較的簡単に RNA を大量調製することができます。また in vitro 転写反応にキャップアナログを付加することで翻訳の効率が飛躍的に向上します。プロメガの RiboMAX™ システムはこれまで に 1,000 件以上の利用実績のある信頼された RNA 合成システムです。 RNA を簡便に合成! 今、注目される in vitro 転写システム ◀ PureYield™ RNA Midiprep System で精製した合成 RNA 各サンプルより 1µl を電気泳動 (1.2% アガロースゲル)した。 添加した RNA のほとんどを回 収した。A:精製前の転写反応 液(+DNase 処理後)。 B: 精製後の溶出液サンプル。 RNA合成反応のタイムコース▲ 27.3kb HcoV cDNA を含むベクターをテンプレート として、T7 RiboMAX™ Express Large Scale RNA Production を用いて RNA 合成した。 10min, 20min, 30min, 1h, 2h 後のサンプルを 1% アガロースゲルで電気泳動した。 ▲ Vac-Man® による PureYield™ RNA Midiprep System の吸引処理 RNA 合成反応液量と RNA 収量の関係 RNA合成反応溶液1mlから最大5mgRNAのクリーン アップが可能 アプリケーション紹介 mg オーダーの RNA 合成とクリーンナップ RiboMAX™ Large Scale RNA Production System In vitro 転写反応により合成された RNA にはフリーのヌクレオチド、タンパク質、DNA などが含まれており、 下流の実験を妨げる可能性があります。近年は iPS や ES 細胞へのトランスフェクションを行うために 1 度に多くの RNA を必要とするケースが多くなりました。RiboMAX™ Large Scale RNA Production System に よる大量の RNA 合成と PureYield™ RNA Midiprep System による RNA 精製により mg レベルの高純度な RNA を取得することができます。PureYield™ RNA Midiprep System は 200base から 20kb のインタクトな RNA を精製することができるシリカメンブレン技術を採用したキットでフェノール:クロロフォルム抽出 やアルコール沈殿も不要です。in vitro転写反応を標準的な 20µl 反応から100–1,000µlにスケールアップし、 PureYield™と組み合わせることで大量の RNA 合成と精製を行えます。 また、Vac®-Man Manifold (吸引装置)を用いればより簡便・迅速に RNA をクリーンナップすることが出 ます。 詳細については以下をご覧ください。 www.promega.jp/resources/pubhub/purify-rna-transcribed-in-vitro-using-the-pureyieldrna-midiprep-system/ CRISPR/Cas9 で利用する sgRNA の合成にも利用いただけます! Wei W, Xin H, Roy B, Dai J, Miao Y, Gao G (2014) Heritable Genome Editing with CRISPR/Cas9 in the Silkworm, Bombyx mori. PLoS ONE 9(7): e101210. 長鎖 RNA のハイスピード 合成 T7 RiboMAX™ Express Large Scale RNA Production System in vitro 転写は RNA ウイルスゲノムを合成するための最も一般的な方法の 1 つであり、現在ワクチン開発 などに応用されているリバースジェネティクス法は in vitro で完全長 RNA の合成をベースとして確立され ました。しかし、非常に長いゲノムを有する RNA ウイルスのゲノム RNA の合成は非常に困難です。T7 RiboMAX™ Express Large Scale RNA Production System は従来の RiboMax™ よりも短時間で効率的に RNA を合成することができます(ただし、キャップの付加には推奨しません)。T7 RNA ポリメラーゼプ ロモーターおよび完全長 HCoV cDNA 27.3kb を含むワクシニアウイルスベクターより T7 RiboMAX™ Express Large Scale RNA Production System を用いて in vitro 転写反応を 10 分から 2 時間行い 27.3kb の 長鎖 RNA を合成しており、10 分でも一定量の RNA が得られています。 詳細については以下をご覧ください。 www.promega.jp/en/resources/pubhub/enotes/t7-ribomax-express-generation-of-27kbin-vitro-transcripts-in-minutes/ 関連製品 製品名 サイズ カタログ番号 定価(¥) 特別価格(¥) RiboMAX™ Large Scale RNA Production System-SP6 50 回分 P1280 40,000 32,000 特 RiboMAX™ Large Scale RNA Production System-T7 50 回分 P1300 40,000 32,000 特 T7 RiboMAX™ Express Large Scale RNA Production System 50 回分 P1320 50,000 40,000 特 PureYield™ RNA Midiprep System 10 回分 Z3740 17,000 13,600 特 50 回分 Z3741 80,000 64,000 特 特 期間限定プロメガクラブキャンペーン対象製品 ※期間限定:2016 年 10 月 11 日~ 12 月 22 日 プロメガクラブについては www.promega.co.jp/promegaclub.html をご覧ください。 6