NanoLuc® Luciferase Technology
NanoLuc®ベクター
28種類の異なるベクターから、実験目的に適したNanoLuc® ルシフェラーゼを選択できます。
ベクターの特長
- Nluc遺伝子のコドンは最適化され、ほとんどの転写因子結合サイト、プロモーターモジュール、スプライスサイトならびにその他の調節配列を除去
- pGL4ベースの構造により既存のプラスミドからの移し変えが容易
- 研究対象となる遺伝子ORFとNanoLuc® が融合したクローンコレクションも有り
ベクターの種類
- レポーターアッセイ用、NanoLuc® との融合タンパク質作製用、シグナル伝達解析用
- 標準型、不安定型、分泌型
- プロモーターの有無(クローニングベクターかコントロールベクターか)
- 安定細胞株作製用のハイグロマイシンマーカーやネオマイシンマーカーの有無
- 第2のレポーター遺伝子(ホタルルシフェラーゼ:Fluc)の有無(あればスクリーニング時の偽陽性排除に役立つ)
cAMP応答配列 (CRE)制御下のルシフェラーゼを含むコンストラクトをHEK293細胞にトランスフェクションした。フォルスコリンで誘導した後、Nano-Glo® およびONE-Glo® Luciferase Assay Systemsの各試薬とGloMax® 96 Microplate Luminometerを用いてルシフェラーゼ発現を検出した。NanoLuc® ルシフェラーゼは標準型または不安定型ホタルルシフェラーゼよりも明るい発光シグナルを示した。PEST不安定化ドメインはどちらのルシフェラーゼにおいても誘導倍率を向上させ、NanoLuc® を使用した際に最大の応答性が得られた。すべてのケースで誘導によるEC50値はほぼ同様。
NLuc | FLuc | Nluc-P | Fluc-P | |
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Luminescence (RLV) | 1.7E6 | 6.8E4 | 8.6E4 | 6.0E3 |
EC50 (μM) | 6 | 6 | 10 | 6 |
Induction Ratio | 230 | 270 | 1700 | 780 |
NanoLuc® ルシフェラーゼ (secNluc)のCRE応答性発現を6時間フォルスコリン誘導あるいはDMSOコントロールの細胞で測定した。培地交換をt=0で行った。分泌アッセイフォーマットによりレポーターの活性化キネティクスを細胞溶解することなく測定できた。シグナルはGloMax® 96 Microplate Luminometerを用いて測定した。