CellTiter-Glo®

CellTiter-Glo® アッセイに影響を与える要因としてどのようなものが挙げられますか?

1) 温度
CellTiter-Glo® はルシフェラーゼ反応を利用していますので、温度は重要な要因になります。アッセイの前にCellTiter-Glo® Reagentと培養プレートを必ず室温に戻してください。
バッファー成分を含まない培地を使っている場合、CO2インキュベーターから取り出したプレートの培地は、pHが上がる可能性があります。このような場合には、インキュベーターから取り出した直後にCellTiter-Glo® Reagentを加え、その後、十分に室温に戻ってから発光値を測定してください。

2) 培地の種類
プロメガでは、DMEM、F12、F12/DME、MEM、RPMI 1640を使用しています。DMEM、F12、F12/DME、MEMでは発光量に差がありませんでしたが、RPMI 1640は製造元やロットの違いにより差を生じることがあります。

3) 有機溶媒
有機溶媒の添加により、若干の影響を示す可能性があります(表5)。ご利用の細胞において、あらかじめ有機溶媒の影響をご確認ください。

表5. 有機溶媒と発光量の関係

有機溶媒の終濃度発光量の増減
0.5-4.0% DMSO5-20%の発光量が増加
0.5-4.0% ジメチルホルムアミドほとんど影響なし
0.5-2.0% アセトニトリほとんど影響なし
1.0-5.0% エタノールほとんど影響なし
7.5% エタノール15%の発光量が低下

4) 血清
プロメガでは、仔ウシ(calf)血清、ウシ胎児(fetal bovine)血清、ウマ(hourse)血清を含むさまざまな培地(DMEM、F12、F12/DME、MEM、RPMI 1640)でCellTiter-Glo® Reagentの発光量を調べました。その結果を図1にご紹介します。

図1. 発光量における血清の影響
2μM ATPを含む50μl RPMI 1640に、20%の図中に示した血清を含む培地を加えた(血清の終濃度は10%)。100μlのCellTiter-Glo? Reagentを加え、発光量を測定した。コントロールには、1μM ATPを含む100μl DPBSを使った。

5) フェノールレッド
フェノールレッドを加えた培地を利用することは、CellTiter-Glo® アッセイにほとんど影響しないと考えられます。

(参考) 10.6mg/mLのフェノールレッドを加えたときに、10%以下の発光量の低下が確認されています。

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