M-MLV Reverse Transcriptase, RNase H Minus

RNase H(-) の逆転写酵素を使うことは、どのアプリケーションでもっとも有効ですか。

RNase H(-)の逆転写酵素は、cDNAライブラリー作製において選択すべき酵素です。この酵素により長いテンプレートから完全長のcDNAを合成できるということは、より正確なRNAの相対的な存在量(転写産物の長・短によらず)をライブラリーに反映できるということです。しかしながら、RNase H(-)の逆転写酵素を使用する一番の利点が長鎖cDNAを合成することであるため、通常では短いDNAが必要とされるRT-PCRや、プライマー・エクステンションの結果改善には結びつかないかもしれません。長鎖cDNA (>5kb)が必要とされるアプリケーションには、RNase H(-)の逆転写酵素をお使いいただくことを推奨します。逆転写酵素の完全長cDNAを合成する能力は, RNAの長さのほかに、テンプレート中で複雑な二次構造をとる領域も影響します。反応温度を上げてcDNA合成反応を実施することで、問題となる二次構造を持つ領域をリラックスさせ、合成反応を向上させることができます。RNAテンプレート中の二次構造が完全長cDNAの合成を阻んでいる可能性がある場合や、cDNA合成反応を温度を上げて行ないたい場合、M-MLV Reverse Transcriptase, RNase H Minus, Point Mutantを使用することをお薦めします。いずれの酵素も高温でご使用になれます。(PN75-Q&A)

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