Flexi® Vector System
- Flexi® Vectorsの制限酵素サイト付近の配列とFlexi® Vectors間の組み換えでの注意点を教えてください。
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FlexiR Vectorsは、1) タグの融合なし (pF1, pF3, pF4, pF5, pF9, pF12)、2) N末端にタグの融合 (pFN2, pFN6, pFN10, pFN11)、3) C末端にタグの融合 (pFC7, pFC8)、の3種類に分けられます。それぞれの制限酵素サイトの詳細な塩基配列情報を以下に示します。Sgf IおよびPme Iで切り出すことにより方向性、読み枠を維持したまま移すことができます。Flexi® VectorにORFをクローニングする場合、N末端側はSgf Iサイト+C+initiation codon ATGとなるようにデザインし、C末端側はORF+Pme Iとします。このようにデザインすることにより、N末端側にはKozakコンセンサス配列が導入され、C末端側はPme Iサイト中のTAAが目的ORFに対するstop codonとして導入されます。プライマーデザインに関しましては、「Q. Flexi® Vector Systemの使用方法を簡単に説明してください。」もご参照ください。
- タグの融合なし:RBS、Kozak、終止コドンが含まれます。
- N末にタグの融合: 終止コドンが含まれます。
- C末にタグの融合: RBS、Kozakを含みます。
目的遺伝子導入後は、Pme IとEcoICRIの両方のサイトが失われます。
ベクター名に「C」を含むC-terminal Flexi® Vector(pFC7, pFC8)は、終止コドンが導入されるPme Iの代わりに終止コドンを含まないEcoICR Iを使用しています。C-terminal Flexi® Vectorに目的遺伝子を導入すると、Pme IとEcoICRIの両方のサイトが失われますのでPme Iサイト中のStop codonはなくなりますが、制限酵素で再切断できませんので、他のFlexi® Vectorsに組み換えることが出来なくなります。
- タグの融合なし:RBS、Kozak、終止コドンが含まれます。
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