CytoTox 96® (発色検出)
- CytoTox 96® の使用方法を教えてください。
-
CytoTox 96®は、細胞を介した細胞毒性試験、化学物質などの薬剤を介した細胞毒性試験、総細胞数の測定に使用することができます。
細胞を介した細胞毒性試験は、ターゲット細胞に対するエフェクター細胞の傷害作用を細胞毒性として測定します。まず、ターゲット細胞数の最適化を行い、以下のようなコントロールを設定して、アッセイを行います。
(1) エフェクター細胞の自然放出LDH量 (2) 実験区(ターゲット細胞に対するエフェクター細胞の傷害作用) (3) ターゲット細胞の自然放出LDH量 (4) ターゲット細胞からの最大LDH放出量 (5) Lysis Solutionの添加による液量補正用コントロール (6) 培養液のみのバックグラウンド(ブランク)(1)、(2)、(3)、で得られたそれぞれの吸光値の平均値から (6) のブランクの平均値を差し引きます。(4) で得られた吸光値の平均値から(5) の液量補正用コントロールの吸光値の平均値を差し引きます。以下の計算式にしたがって細胞毒性のパーセントを算出します。
細胞毒性 (%) =
(実験区-エフェクター自然放出量-ターゲット自然放出量)/(ターゲット最大放出量-ターゲット自然放出量)
× 100
化学物質などの薬剤を介した細胞毒性試験は、薬剤による傷害作用を細胞毒性として測定します。使用する細胞数の最適化を行い、以下のようなコントロールを考慮してアッセイを行います。
(1) 細胞から自然に放出されるLDH量 (2) 試験する化合物やその中間伝達物質の影響 (3) 細胞からの最大LDH放出量培地のみから成るバックグラウンドコントロールは"ブランク"として使用します。細胞毒性試薬(X軸:対数目盛)に対するLDHの放出量(Y軸:490nmにおける吸光度)をプロットし、IC50値(50%の阻害が起きる濃度)を評価します。
総細胞数の測定は、あらかじめ細胞の希釈液列にLysis Solution (10X)を添加し、CytoTox 96®の試薬を添加して得られる吸光値を測定することで、細胞数と吸光値の相関関係を求めます。細胞数とLDH活性として示される吸光値は比例しますので、サンプル中の細胞数を見積もることができます。
詳しい使用方法は製品プロトコール(TB163)をご参照ください。
お電話でのお問い合わせ
製品詳細・学術的なお問い合わせ専用ダイヤル(受付時間:平日9:00~17:00)
TEL 03-3669-7980