T4 DNA Polymerase
- なぜ、3'突出を平滑末端に変換するために、T4 DNA Polymeraseの3'エキソヌクレアーゼ活性を使う際にdNTPsを加える必要があるのですか?
-
T4 DNA Polymerase(カタログ番号M4211, M4215)は、3'→5'エキソヌクレアーゼ活性が比較的強いため、2本鎖DNA断片から一本鎖の3'突出部分を取り除く際に最適な酵素です。dNTPs(カタログ番号U1240, U1330)の非存在下では、強いエキソヌクレアーゼ活性のため一本鎖突出だけでなく二本鎖DNAも分解してしまいます。100uM dNTPsを加えることで、T4 DNA Polymeraseは二本鎖DNAにおいて反応を止め、平滑末端を生産するために突出を消化するだけになります。DNA polymerase I large Klenow fragment も同じく3'→5'エキソヌクレアーゼ活性を持ちますが、3'突出を取り除くために使われます。しかし、3'→5'エキソヌクレアーゼ活性がかなり弱いため、Klenow は一般にこのアプリケーションには使われません。 (eNotes - FAQ)
お電話でのお問い合わせ
製品詳細・学術的なお問い合わせ専用ダイヤル(受付時間:平日9:00~17:00)
TEL 03-3669-7980