HaloTag®タンパク質

HaloTag®タンパク質の分子量は、33 kDaとのことですが、HaloTag®と融合させたタンパク質の活性は保持されているのですか?

プロメガでは、以下のタンパク質とHaloTagの融合タンパク質で活性が保持されているのを確認しています。
(活性を確認しているタンパク質:Renilla Luciferase, p65, beta1 integrin, HERG channel (potassium channel), GPI, Kv4 (potassium channel)
なお、プロメガでは融合タンパク質の作成時に、(タンパク質間に)リンカーの挿入を推奨いたします。融合パートナーのサイズが大きい場合などに、立体障害によってHaloTag®タンパク質とリガンドの結合が阻害されることがあります。リンカーを挿入することによって、このような立体障害を回避することができます。
全てのHaloTag® 7ベクターにはあらかじめTEV切断配列を含むリンカー配列が挿入されているので、改めてリンカーを設計・挿入する必要はありません。
HaloTag® 7ベクターのリンカー以外の配列を使う必要がある場合は、下記のポイントに注意して新しくリンカーを設計してください。

  • 一般的なリンカーとして、グリシン(Gly)-セリン(Ser)リピートが使用できます。これらのアミノ酸分子は小さいため、リンカーに入れることが推奨されています。代表的なものとしてSer-Gly4リピートが使用されています(Ser-Gly-Gly-Gly-Gly-Ser-Gly-Gly-Gly-Gly-Ser…)。融合パートナーによってはリンカーの最適化が必要です。
  • プロリン、または大きいアミノ酸やチャージしたアミノ酸は、融合タンパク質の構造に悪影響を与え (プロリンはペプチド鎖を曲げる)、またタンパク質の性質を変えるため、リンカー配列には入れないようにします。
  • HaloTag®タンパク質用のリンカーの長さは、15~21アミノ酸を推奨します。融合パートナーによっては、より長いリンカーが必要になることがあります。
  • サイズの小さいタグ(GST、FLAG™、局在シグナル配列)とHaloTag® の融合タンパク質にはリンカーは必要ありません。これらの配列はHaloTag®タンパク質に隣接させて設計することができます。

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