pGL4 Luciferase Reporter Vectors

pGL4.7 Vectors はpRL Vectors、phRL Vectorsと比較して、どのような特徴があるのですか?

pRL VectorやphRL Vectorに対して、pGL4.7 Vectorでは、以下に示すような改良がなされています。

  1. pGL4で用いられているhRluc遺伝子は、pRLのRluc遺伝子に比べて90%以上の転写因子結合部位が除去されています (図5)。
    ※ アミノ酸配列には変化はありません。
  2. pGL4のベクターバックボーンは、pGL3のベクターバックボーンに比べて78%の転写因子結合部位が除去されています (図2)
    ※ 1および2の改良により、非特異的な転写が抑制され、優れたシグナル・ノイズ比を実現します。
  3. 哺乳動物での発現に最適化されたコドンにより高い発現効率を示します (図6)。
  4. Hygromycin耐性遺伝子を含んだ安定発現株作成用ベクターを発売しました。

pRL Vector、phRL Vector、pGL4.70[hRluc] Vectorの相違点をまとめた表5をご参照ください。

表5. 各ウミシイタケルシフェラーゼ発現ベクターの比較

 pRLphRLpGL4.70[hRluc]
ウミシイタケルシフェラーゼ遺伝子の名称Rluc(native)hRluchRluc
哺乳動物での発現に最適化したコドンへの改変×
予測される転写調節因子結合部位の除去なしウミシイタケルシフェラーゼ遺伝子のみウミシイタケルシフェラーゼ遺伝子 + ベクターバックボーン
安定発現株作成用ベクターなしなしpGL4.76
[hRluc/Hygro]
図5. hRluc(pGL4とphRL)とRluc(pRL)の転写因子結合部位
図6. hRluc(pGL4とphRL)とRluc(pRL)の発現効率の比較

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