細胞溶解剤基本情報(CCLR・RLB・PLB・GLB)

プロメガのルシフェラーゼ試験で使用される細胞溶解剤の種類とそれらの違いは何ですか?

プロメガのルシフェラーゼ試験では、Cell Culture Lysis Reagent (CCLR)(カタログ番号:E1531)、Reporter Lysis Buffer (RLB)(カタログ番号:E3971)、Passive Lysis Buffer (PLB)(カタログ番号:E1941)、Glo Lysis Buffer(GLB) (カタログ番号:E2661)の4種類の細胞溶解液が利用できます。それぞれの細胞溶解液は、使用法や特徴が異なります。それらを以下に示します。

CCLRは、Luciferase Assay Systemで効果的な細胞溶解ができるように、また高いシグナルと低いバックグラウンドが得られるように調製されています。このバッファーは、β-ガラクトシダーゼやCATなど、ほかのレポーター遺伝子のアッセイには対応していません。CCLRに含まれる、高濃度の界面活性剤やDTTが一般的なタンパク質定量を難しくします。しかし、アッセイの前に細胞溶解液を2倍以上水で希釈すれば、界面活性剤対応のタンパク質定量法を使うことができます。

RLBは、同じ細胞溶解液でルシフェラーゼ、CAT、およびβ-ガラクトシダーゼ レポーター アッセイができるように特別に調製されています。この溶解液は、CCLRと比べると細胞の溶解では効率が落ちるので、細胞を完全に壊すために機械的な破壊や凍結融解を必要とします。タンパク質の濃度は界面活性剤対応のタンパク質定量法により定量できます。

PLBは、Dual-Luciferase® Reporter Assay System を使う場合に、ホタル、ウミシイタケ、NanoLucの各ルシフェラーゼ アッセイで高いシグナルと低いバックグラウンドが得られるよう、特別に調製されています。この細胞溶解液は、CAT や β-ガラクトシダーゼ レポーター アッセイにも対応しています。PLBは、強力な溶解液なので、通常、細胞を完全に溶解するためにほかの操作を加える必要はありません。界面活性剤適応のタンパク質定量法を用いることによりPLB中でタンパク質の濃度を定量できます。

GLBは、強力で細胞の掻取りや凍結/融解操作が不要です。バッファーを添加するだけで、通常5分以内に細胞を溶解することができます。特にグロータイプ(長時間発光)のBright-Glo™(>30分間)とSteady-Glo®(>5時間)用に開発されており、発光時間に影響を与えないため、どちらに使用しても半減期は変化しません。どちらのルシフェラーゼ定量試薬もホモジニアスアッセイ方式を採用していますが、このバッファーの使用により従来のノン-ホモジニアスアッセイ(培養細胞全体を溶解して、その一部をアッセイに使用する方法)にも使用できます。また、酵素の安定性に優れ、ホタルルシフェラーゼの場合、室温で少なくとも48時間は安定です(1mg/ml BSAを含む1XGlo Lysis Bufferで2.2×10-10 Mに希釈した場合)。

  CCLR RLB PLB GLB
CATアッセイ ×
β-ガラクトシダーゼアッセイ * *
GUSアッセイ
溶解力
酵素安定性
タンパク質定量 ***
イノムアッセイ ○(ELISE,WES) ○(ELISE,WES) ○(ELISE,WES) ○(WES)
能動的溶解
受動的溶解 ×
泡立ち防止 × ×
* 停止液として1M Tris(pH8.0)を使用した場合 -:未確認
** 界面活性剤適応タンパク質定量試薬の場合 WES:ウエスタンブロッティング
*** 水で2倍以上希釈すれば測定可能  

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