TNT® System
- TNT® System のうち、RRLとWGEのどちらを選択すればよいですか?
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合成したいタンパク質の由来、鋳型DNAの形態(環状DNAまたは直鎖DNA)と鋳型DNAに含まれるプロモーター配列 (T7, SP6, T3) から最適なTNT® Systemを決定してください(表1~表3)。
表1 in vitro 翻訳システムの鋳型の由来による選択ガイド
表2 アプリケーションによるin vitro タンパク質翻訳システム選択ガイド
表3 TNT Systemと鋳型DNA、プロモーターの組み合わせ
TNT® System
製品名ライ
セート鋳型DNA マスタ
ーミッ
クス*コント
ロール
DNAプロモーター TNT® T7 Quick
for PCR DNARRL 環状DNA (可能)
直鎖DNA (推奨)○ 不含 T7 Promoter TNT® Quick Coupled
Transcription /
Translation SystemRRL 環状DNA (推奨)
直鎖DNA (可能)○ 不含 T7 Promoter
SP6 PromoterTNT® Coupled
Rabbit Reticulocyte
Lysate SystemRRL 環状DNA (推奨)
直鎖DNA (可能)× 含 T7 Promoter
T3 Promoter
SP6 PromoterTNT® Coupled
Wheat Germ
Extract SystemWGE 環状DNA (許容)
直鎖DNA (許容)× 含 T7 Promoter
T3 Promoter
SP6 Promoter*:マスターミックスとは、RRLと反応Buffer、アミノ酸Mixture (minus メチオニン)の混合溶液になっているため、試薬調製の際に各反応組成溶液を分注するステップが簡略化できます。
一般的には、哺乳類由来のタンパク質発現を目的とした場合に、RRLを使用し、植物由来のタンパク質合成などには、WGEを使用します。膜タンパク質の合成、翻訳後修飾(糖鎖付加、リン酸化など)必要とする発現系については、RRLが研究報告などから有効と考えられています。
ただし、以下に示す鋳型DNAとプロモーター、TNT® Systemの組み合わせは避けてください。
1) 直鎖DNA、 SP6 promoter、RRL またはWGE
2) 環状DNA 、T7 promoter、 WGE
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