TNT® System
- プロモーターはどれを選択すればよいですか?
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TNT® Systemでは、SP6、T7、T3プロモーターのいずれかを選択します。この3つのプロモーターは、バクテリオファージ由来のRNA Polymeraseにより鋳型DNAのプロモーター配列を特異的に認識してRNAを合成します。それぞれのRNA polymeraseの性質や特徴は、似ていると考えられています(1-4)。
プロモーターは、TNT® Systemライセート、鋳型DNAの組み合わせで選択することもできます(表4)。
表4 TNT® Systemのライセートとプロモーターの組み合わせ
TNT® System SP6 Promoter T7 Promoter T3 Promoter TNT® RRL 環状DNAを使用した場合に最も効率のよい翻訳ができます。
直鎖DNAの使用は推奨しません。環状DNAを使用した場合に最も効率のよい翻訳ができます。
直鎖DNAの使用は、許容範囲内です。環状DNAを使用した場合に最も効率のよい翻訳ができます。
直鎖DNAの使用は、許容範囲内です。TNT® WGE 環状DNAを鋳型として用いた場合は、最も効率のよい翻訳ができます。
直鎖DNAの使用は推奨しません。環状DNAの使用は推奨しません。
直鎖DNAを使用した場合は、コーディング領域の下流にT7 termination配列が必要です。環状DNA、直鎖DNAいずれも使用できます。 参考文献:
- Butler, E.T. and Chamberlin, M.J. (1982) J. Biol. Chem. 257, 5772-5778.
- Chamberlin, M., McGrath, J. and Waskell, L. (1970) Nature 228, 227-231.
- Dunn, J.J., Bautz, F.A. and Bautz, E.K.F. (1971) Nature (London) New Biol. 230, 94-96.
- Chamberlin, M. and Ryan, T. (1982) In The Enzymes (Boyer, P.D., ed.), Vol. 15, Nucleic Acids, Part B, pp. 87-108, Academic Press, New York.
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